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暮らしをセルフケアするって

自分に合ったスキンケア、疲れをほぐすストレッチ、こまめなヘアケア。

10代の頃は自分の調子を整えることなんて考えてもいなかったし、ありあまる若さと体力によってそれらはカバーされ、全く必要がなかった。

20代後半になった今、日々のセルフケアの大切さは身に染みる。どんなに可愛い洋服を着ても、おしゃれな場所に居ても、話題のコスメを使っても、根本の"自分自身"が整っていなければ、素敵なアイテムたちに自分が見合っていない感覚がして落ち込んだり、思い描く理想とのギャップを感じてしまって逆効果になったりする。

ただ、歳を重ねるごとに体質や見た目が変わっていくことはとっくの昔から分かっている当然のことで、それに対しては特別ショックを受けたり驚いたりするようなことではない。単に、自分もそういうステージに来たんだなあ、年齢相応のセルフケアが必要だな、と実感するだけ。ときどき昔の自分が懐かしくなることはあるけれど。

それより、私がここに来て改めて気付いて、はっとしたのは、長い人生を自分らしく心地よく生きていくためには、美容的観点のセルフケアだけじゃなく、その時々、年齢に応じた"暮らしのセルフケア"がとっても重要なんじゃないかということ。

最近ある本を読んでいたら「自分のエネルギーをきちんと維持できている人こそ、他人や周り人ののためになれる」というような内容が書かれていて、この考え方が私がこのところ頭のどこかでずっと考えていたこととすごく近く、そうだよねと嬉しい気持ちになった。

他人のためになれるということはもちろん、そもそもの自分の人生を謳歌できているという前提。自分のことすらままならないのに、人になにかしてあげることは難しい。つまり、自分らしく心地よく生きる(同時に人のためになれる余裕も生まれる)ためには、エネルギーの維持が大切ということ。

たしかにエネルギッシュな人は素敵。エネルギーがある分いろんな経験をしているから人として面白くて、それゆえに人を惹きつけるパワーがある。仕事、遊び、趣味、何をするにも全てに必要なのがエネルギーで、エネルギーのある人はない人よりも人生を楽しむことができそう。

エネルギーと、体力とは少なからず関係があるような気がしている。だから、体力の有無が人それぞれなのと一緒で、生まれつき個々の持つエネルギーの差はきっとある。そして最近になってようやく気付いたのだけど(今まで意識したことなかった)、たぶん私が元々持っているエネルギーは少〜普通の間くらいだと思う。小・中の頃はがっつり運動部だったけど全然体力なかったし、持久走がなによりも嫌いだったし。元々の性格も、リーダーシップは無いし、面倒くさがりだし、エネルギッシュポテンシャルはわりと低め。

そんな私にとって、対人関係というものは、いろいろな面倒くささもあるけれど、それを超えるくらい、自分に足りていないエネルギーをもらえて、だから私は人が好き。私はエネルギッシュポテンシャルが低いから、基本的にほとんどの人に自分以上にキラキラして見える部分があって、そんな人といると自分も元気になるし活力になる。無意識にこのひとのエネルギーすごい!おもしろい!すてき!と思える人と友達になっているのかもしれない。そう思ってしまうくらいに、私の友達はみんなエネルギッシュで少し変で面白くて愛に溢れている。

ある時、1人の時間が苦手だという話をすると、他人に依存して暮らすのはよくないから1人の時間も大切にした方がいいと言われたことがある。それを聞いて、たしかにそうだなあと、1人で過ごす時間をなるべく増やしたり、熱中できる趣味を探したりもしたけど、段々自分の元気が無くなっていくのが手に取るようにわかった。そんなときに、人にはいろんな種類の人がいて、1人の時間で元気を取り戻すタイプもいれば、誰かと過ごしたり外に出ることで元気になるタイプもいる、という言葉をみて、すっと気持ちが軽くなった。私は明らかに後者だった。1人の人に依存して生きるのは相手にも自分にも良くないけれど、適度な距離感で、お互いに不快でない関係ならば何も悪いことはないはず。

先日、すごく仲のいい友達の結婚式があった。その子自身すごくバイタリティがあって、その式に集まった人たちも同じようにみんなエネルギーに溢れていた。そこで久しぶりに再開した大学時代のサークルのメンバーたちもこの上ないほどパワフルで、朝から晩まで外にいて沢山の人に会って疲れていたはずなのに、どんなエンタメ体験よりも楽しくて楽しくて、海外旅行から帰ってきた後みたいな余韻がしばらく続き、エネルギーチャージできた私はおかげで日々の仕事も上機嫌で捗った。

これがまさに、私のエネルギーが維持できている状態なのだと思った。自分がどうしたらいつもその状態になれるのかを、いろんな経験をしていく中で少しずつ知り、その状態になれるようにコントロールするのは私にとって"暮らしのセルフケア"のひとつ。それは人付き合いや趣味だけの話ではなく、毎日長時間行う仕事に対しても、自分の意識やストレスを都度確認して、働き方をセルフケアしていく必要があるし、住む場所や物件、インテリアなんかも。

なんとなく、流れで、昔からそうだから、しょうがないから、といってなあなあにしてしまわないで、少しくらいの不満や我慢があるのは当然だからと幸せの基準を下げないで、自分がいちばん心地いい状態を追い求めて毎日をケアしていこう。それがだんだんと、自分らしさとなって、自分軸で生きるという理想の姿に近付いていくことにきっと繋がっていくはず。

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