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疲れた脳を癒したい





 このところ二ヶ月程の間、心身共に疲れている。情けない話ではあるが、プライベートでも仕事でも様々な悩みが尽きない。そして、それらの悩みの本質・解決策を丁寧に言語化することができなくなってしまった。言語化できなければ相談もできないので、ただただ困り果てる一方だ。



 この悩みと、明確に集中力が落ちている自覚があることは、決して無関係ではないだろう。思考が霧散して纏まらない。スマホのフリック入力は誤変換してばかり。サブスクで観たい映画が溜まっているものの、何故か再生するまでに至らないことが多い。「スプラトゥーン3」のデス数(倒された数)が中々減らない…のは、単純に俺がシューティングゲーム下手なせいか。
 俺の脳は疲れている。漠然とそんな感覚を抱えながら、ただ一日一日を消費している。


 ──近況は一旦置いておき、今回取り上げたい話題はマクドナルドの子ども向けオモチャ付きメニュー:ハッピーセット。
 31歳独身とは無縁の代物
だが、今回ばかりは違う。何と何と何と、“あの”さかざきちはる氏が著した絵本がオマケに付いていると知ってしまったのだ。


 さかざきちはる(坂崎千春)氏といえば、suicaのペンギンでお馴染みの癒し系イラストレーター。ゆる〜い雰囲気で“しろくろ”のキャラクターをよく描いている方だ。映画ファンにとっては東宝のマスコット“ちびゴジラ”も有名だろうか。



 とにかくsuicaのペンギンが好きな俺は、『いきものとイラスト』『ペンギンのゆうえんち』等々、さかざき氏の手掛けたペンギン関連書籍を収集している。(ちなみにグッズはそれほど集めていない。ひっきりなしに新作が発売されるので、集めていたら“ペンギン費”で何度も新幹線に乗れると悟ってしまった)
 そんな俺が本書を手に入れない理由はない。滅多にマックを食べない俺が、しかも子どもの頃から頼んだ記憶の無いハッピーセットを注文する事になろうとは…。



 さがしっこえほん『ペンギンのトコトコ』。ページをめくれば、そこにはのんびりした優しい空間が広がっている。
 主人公のペンギン:トコトコと友達のスズメ:チュンチュンが向かった“わくわくランド”には、「ぴょんぴょん」「だらだら」等々、擬音を題材にした遊び場が広がっている。
 その遊び場で思い思いに過ごす動物たちの見開きのイラストで色々なモノを探す…。本書はいわゆる『ウォーリーを探せ』的な探し絵本だ。簡易版『ペンギンのおかいもの』『ペンギンのゆうえんち』と喩えてもいいだろう。
 なおトコトコは“suicaの彼”とは別種のペンギンであるが、所々で“彼”と同種らしきペンギンも多数登場している。何とも嬉しいファンサービスだ。


 幸せそうにくつろいだり、遊んだり、食事をしたり…。そんな邪気のない動物たちを見ていたら、ほんの少し脳が回復したような気がする。そう、ほんの少しだけ。
 少しずつ思考のリハビリに励みながら、どうにか疲れの原因・悩みの本質と向き合っていくつもりだ。いつまでも逃避ばかりしている訳にはいかないから。

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