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作業療法視点での人材育成②

前回の記事はこんな感じでした。


今日は後輩たちのやりたいことが見えてきた時にどうするかです。
昨日はdoingからbelongingの話をしましたがどのように支援するかは、その人の経験値によってなど様々です。

まず、新人さんや2年目3年目など経験値が浅い人に対しては、とにかくdoingを増やして欲しいなと思います。

スティーブ・ジョブズの「Connecting the dots」ではないですが、その時自分が興味を持って学んだことが後からどのように関わってくるかは見えません。

だからこそ、好き嫌いせずに色々な勉強会に参加して欲しいし、本もたくさん読んで学びを深めて欲しいと思っています。
でも、ただ、勉強しなさい、学会に行きなさいといっても動かない人がほとんどなのではないかと思います。

そこでどう考えるかというときに使えるのが以下の思考です。

● 予測/選択/経験/ 解釈


人が何か作業を行う際には上記の4つの過程を経ていると考えられています。
 そして中でも重要なのが「予想」ではないかと思っています。
ここでいう予想とは、今目の前にある作業を行うことが、自分にとって役に立つのか、意味があるのか、うまくやれるのか、そういったことを考えます。
 そして、意味があるかもしれない、自分ならやれるかもしれないという期待値が強くなった時に初めて選択されます。
 だからこそ、自分たちリーダーや役職者は、この「予測」に対する困難さをいかに減らし、自分ならやれそうと思わせられるかどうかが大事になると思っています。
 例え難しそうだと感じていても、その難しさの閾値をどれだけ下げられるか。
ここに全てが詰まっているように思います。


● 予測の閾値を下げるために


ではその予測の閾値を下げるために何をしていくか。
それは相対する人の状況やレベルにもよるかと思います。
情報を提供してあげること、相談に多く乗ること、何となく理解できるまで一緒に行動すること、最後まで伴走すること等々対応は様々かと思います。

現在自分は、後輩たちが関心がありそうな資料を渡すことや、目の前の患者さんに試せる訓練内容などを伝えています。
その中で成長が見えてきたら、徐々に情報量を減らしていき、みんなの意見を聞いていくような状態に入ることができればと考えています。

teachingからのcoachingのイメージです。


● 業務ができることと、作業療法を楽しめることは別問題


 また、仕事としての業務が完遂できることと、作業療法そのものを楽しむことは全くの別問題であることも伝えています。
 むしろ、作業療法そのものが楽しめるからこそ業務にも積極的になれる。
そんな感覚を自分は持っています。

 業務は徐々に覚えていけばいいし、ミスは皆で補えば良いので、若手の人たちにはぜひ思い切って、作業療法を楽しんでもらいたいなと思っています。

それでは今日も最高の1日にしましょう!🔥


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