Notionのまま学会研究会プレゼンテーションする
本当にスライドの準備が必要なのか
学会や研究会が近づくとばたばたするのが通常でした。レイアウトを直して、イラストも考えて、フォントや字の大きさなど、こまごまとしたところを直すのに時間がとられました。いまはAIが自動でスライドを作る時代です。本当にその手間は必要なのでしょうか。
実は不便なばらばら情報
プレゼンテーションはプレゼンテーションソフトをずっと使ってきたと思いますが、情報の収集となるとプレゼンテーションソフトは十分ではなく、ライティングソフトやPDFなどいろいろな名前や種類のファイルに構想段階の情報やリンクなどがどうしてもばらばらにハードディスクやクラウドに保存されてきたと思います。多彩になる一方のファイルを一括化しないとその情報を探すのに振り回されてしまいますね。
情報を一括化するNotion
まず、ばらばらになっている情報をNotionで一括化すると、そこに見に行けばいいので、探す手間は激減します。また、帰宅して見たらクラウドが同期していないとか、同期していないパソコンで作業していたとか、こういったトラブルも能率を下げますね。Notionは基本クラウドですが、書いたらすぐに保存されます。保存ボタンはありますが、保存の必要はありません。スマホとPCで同じ画面を開いて書いていくと字が増えていくのがわかります。
AI時代を見越した情報の収集と呈示
NotionはAIが「GPT-4の一般知識」とワークスペースの知識を検索してまとめてくれます。特に、ワークスペースの情報は文章に限ります。ということは、スライドのように簡潔にまとめた内容や図では検索に十分のらないということです。たしかに図表を認識するというClaude 3.5 Sonnetなども出てきていますが、現時点では情報収集段階で、その収集ないようをそのままページに追加し、自分のデータもそこに追加するだけで、「スライド」のような1枚に何も集約する必要はないわけです。
Notionでプレゼンテーションする
プレゼンの評価はデザインではなく中身ですから、多少シンプルに並んだものでも問題ないです。目次がついているので、どんな話になるかがわかります。2列にして小さくなっていてもクリックすれば全画面になります。
他にも学会の情報のリンクなども貼り付けられますし、準備状況も記入できます。動画などもリンクできます。過去のスライドもjpegにしておけば、一度にペーストできます。
Notionでプレゼンするメリット
学会発表、準備、学会情報などの情報が一括化する
クラウドのトラブルが防げる
情報整理からプレゼンまでの手間が省ける
Windows・Mac、パソコン・スマホ無関係に使える
聴衆にプレゼンの全体像が分かりやすくなる
パソコン電源やUSBメモリーなどを忘れても対応できる
スマホと連動させれば発表直前まで修正できる
発表内容の提供はページを（限定）公開かシェアすればいい
発表した情報を自分のワークスペース内のAI情報検索に活用できる
Notionで発表する方法と、Webブラウザで発表する2つの方法があります。
Notionでプレゼンするデメリット
オンライン環境が必要
周りと本人が不慣れでトラブルの対応が怖いと思う人がいるかも
無償版は5MBまでのアップロードに限る
地方や地下の会場では、もしかしたらネットが繋がらない場合があるかもしれません。動画を使わなければ表示させたままするとか、バックアップにPDFにダウンロードして、同じようにプレゼンしながら画面を拡大させるのは方法です。今は放映設備などをWiFiを使う場合もあるでしょうから、会場のWiFiやスマホのテザリングなど複数の方法でスライドチェックの際に相談して準備するのは方法と思います。
プレゼンで極度に緊張する人はやり方を変えることを恐れるかもしれませんが、ほかにパソコンの電源を忘れるなどのリスクもあるでしょうから、これは個人的な問題で、メリットの方が上回るように思います。
筆者の経験
私は昨年からすべて学会発表はNotionです。学会事務局でも担当の方は見たことないと言われます。座長にも事務局にもとがめられたり怒られたことはありません。むしろ、インパクトが大きいでしょう。学術活動の効率を上げるNotionがもっと広まってくれないかなと思っているのですが。
COIはありません。
参考になる情報
Notionがこわい～AI時代、個人でできる情報管理（YouTube）
Notionが難しいと感じる点と魅力（YouTube）
学会発表についてなどアカデミア向けの情報があります。ご参考に。
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