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ビジネス 記事まとめ

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#組織

【書籍】対話で強くなる組織:1on1ミーティングの活用法

 『1on1ミーティング ―「対話の質」が組織の強さを決める』(ダイヤモンド社、2020年)を拝読しました。本書は、Zホールディングス株式会社の常務執行役員である本間浩輔氏と、ヤフー株式会社のピープル・デベロップメント統括本部に所属する吉澤幸太氏による共著です。両氏は、ヤフーにおいて、上司と部下が1対1で向き合い対話する「1on1ミーティング」を導入・推進してきた第一人者です。  本書では、その取り組みの背景にある問題意識や狙い、具体的な進め方、他社の事例、専門家の知見などが

出世と降格と創造性について

出世と降格と創造性について、私見を少し述べていきたいと思います。 きっかけは、下記記事への違和感です。 (御本人からの御承諾を賜りました。) 後々、大幅修正にするか、有料記事にするか、と思うぐらいに、本音を述べます。 有料化する時は、ここに線を引きます。 出世について1 きっかけとなったのは、以下の2つ。 以下では便宜的に、一つ目の記事を「一個目」、二つ目の記事を「二個目」、と呼びます。 御本人の一個目や二個目ではありません。 私の違和感を述べるため、引用します。

メガベンチャー出身のCxO経験者が語るIVRyの人材、組織づくり

この度、IVRyは2024年5月にシリーズC30億円の資金調達を発表しました。 今回は、「メガベンチャー出身のcxo経験者が語るIVRyの人材、組織づくり」をテーマに、 今年から新たに参画してビジネスグロースを担う、グリー・メルカリでのUS事業の立ち上げやトラボックスCEOを務めたVP of Growthの片岡慎也、過去にチャットワークでCHROを務めたVP of HRの西尾知一、2名の対談企画をお届けします! さらに詳細はPodcast「IVRy Talks」でお聴きいた

約300人規模のNPO組織で、一体感をつくる「カタリバ全社会議」の舞台裏

5月19日・20日の2日間、石川県加賀市でカタリバの職員とパートナー、約135名が参加した「全社会議」が開催されました。 現在、カタリバは300人規模の組織となり、首都圏から地方拠点、オンライン事業まで多様な働き方を実践しています。また子どもたちに直接関わるだけでなく、学校・先生・自治体・保護者など多くのステークホルダーと連携し、社会課題の解決と価値創出に取り組んでいます。 年に一度の全社会議は、組織の一体感を高める機会として2013年から毎年開催されています(コロナ禍で

現代ビジネスの課題と心理学の可能性(1)

この記事は、『ビジネス心理学』の「第1章」前編です。 1.現代ビジネスの課題現代のビジネス環境は、急速な技術革新、グローバル化、そして新しい世代の労働者の登場によって大きく変化しています。これに伴い、企業が直面する課題も複雑化し、多岐にわたるものとなっています。ここでは、現代ビジネスが直面する主な課題を概観し、これらの課題が組織に与える影響を探ります。 (1)技術革新とデジタルトランスフォーメーション技術の進化は、ビジネスのあり方を根本から変えています。特にDX(デジタル

【30億円調達】Beyond the Wall な組織に必要なこと

こんにちは、対話型音声AI SaaS IVRyで人事の責任者をやっている西尾です。 IVRyは、シリーズCラウンドで30億の資金調達を行いました。 入社して2ヶ月しないうちに、Value策定や資金調達など、会社の未来を左右するようなイベントに立ち会えたのは、めちゃくちゃ幸運です。 関係者のみなさま本当にありがとうございます! 調達を記念して、IVRyでは、シリーズC資金調達ブログリレーを行っています。 第5回目の今回は、人事(HR)の視点で、IVRyの組織について、現在と

「社長isキング」ではビジョンは実現できない

これまでは、社長である僕にあらゆる権限が集中していました。 いっときは、人事部長とコンテンツ部長、プロダクト部長を兼任していたくらいです。なにか決めるにしても「これどうしますか?」「あれはどうしますか?」と社員から聞かれて僕が判断する、という感じ……。 いわば「僕の個人商店」の延長で成長してきたのですが、これじゃ成長に限界があるなーとずっと思っていました。 気づけば、運営するサービス「マイベスト」は月間ユーザーが3000万人を超え、社員も200人を超えてきました。 こ

【論文】組織に馴染めなくなって、辞めるのはなぜ?-幻滅経験と社会化圧力の抵抗-

新入社員として、会社に入社したとき。慣れないルールや風土に揉まれながらも、先輩や上司の行動を観察しながら、馴染んでいこうと努力した経験はありませんか? 組織に参入した者が、新しい組織内環境に適応していく必要から、知識を獲得し、態度を形成し、行動を変容させ、組織による変容を体験する過程のことを、組織社会化(organizational socialization)といいます。 一方で、せっかく入社した会社に馴染めなかった時。私も1社目を5ヶ月で辞職した経験があるのですが、自

オフィス回帰は不公平の始まり?——「近接びいき」とは

皆さんの会社ではオフィス回帰は進んでいますか?その中で、出社する社員ほど評価されていませんか? 働き方が多様化する昨今、出社する社員をひいき目に見る「近接びいき」という現象が出てきています。 出社とテレワークの分断——「近接びいき」が引き起こす評価の偏り 「近接びいき」とは、オフィス回帰が進む中で、出社している社員がより評価されやすい現象を表現した言葉です。 この新語は、日本経済新聞などのメディアでしばしば取り上げられていますが、実は心理学の概念「近接性バイアス」から派

マネジメントの読み書きソロバン【音声コンテンツ】CULTIBASE Radio #14

音声コンテンツで気になる部分を取り留めなく書き留めていきます。 今回採り上げる音声コンテンツは、 "プレイングマネージャーのしんどさ"を突破する5つの攻略法/CULTIBASE Radio #14 です。 この音声コンテンツ、マネジメントについて、いつも気づきを与えてくれる、楽しみなコンテンツです。 マネジメントの読み書きソロバン 今回のコンテンツでは、マネジメントの「読み書きソロバン」(基礎的能力)を5つの項目で説明されています。 私自身、この5つ、かなり重要な項

「数字が独り歩きする」vs.「数字に歩いて行ってもらう」

組織の中で「背景が抜き取られた数字だけが独り歩きして、いつの間にか必達目標にされてしまった」とか「昔一度だけ出せたあの数値、後から前提条件の間違いに気づいたのだが、修正することができずに苦慮している」といった経験はないでしょうか?今日は「数字の独り歩き」がなぜ起こるのか?これからのDXの時代にはリスクが高まりやすいこと、そして一定の注意の下で逆に利用する手段、について、紹介したいと思います。 数字が独り歩きしてしまった・・・まずは起こりがちなケースを考えてみましょう。実際に

人事総務で一番大事な能力とは。

「不正をしない」ことです。 能力と書いたのは、不正をするかしないかは「選択」であるからです。自分だけ得をしたい、自分だけ評価されたい、そう思ってしまうことは仕方がないこととしましょう。そんな気持ちはあっても当然です。しかしそれを選択するかしないかは自分自身の能力です。 「不正をしない、そんなことはあたりまえだ」と感じているかもしれません。ですが、これが案外難しいことなのです。 まず、不正の定義です。 組織には特徴があります。 面接で経営者のタイプを問われた際に「ワンマン

21世紀の働き方

  今日は、21世紀の働き方と組織について考えたいと思います。    ドラッカーは『ポスト資本主義社会』や『明日を支配するもの』などの著書を通じてこのテーマを一貫して論じています。  この大事なメッセージは、20世紀には、組織こそが、社会を発展させる原動力なったことです。日本のような「先進国経済」は、この組織と働き方のイノベーションにより生まれたのです。  そして、もっと大事なメッセージが、この20世紀の組織や働き方は、21世紀には有効ではなくなり、全く別のものに変わることで

ブレーンバディが企業理念を大切にする理由

こんにちは、株式会社ブレーンバディ代表の大矢です。 今回のnoteでは、ブレーンバディが大切にしている企業理念がどのようなものかをお伝えします。 ブレーンバディは、すべて”ビジョンとミッション”を起点に意思決定しています。 そして、成果を出している社員の全員が、企業理念を体現してくれています。 組織そのものがプロダクト。独自性のある企業文化の醸成で他社と差別化をはかるブレーンバディが企業理念を大切にする理由は、“会社組織そのもの”がプロダクトであり、磨くことで競争優位性