見出し画像

生きることは

映画 ゲド戦記 拝見しました。

作品は私がこれから何を大切にしたらいいのか、とか私は何を目指していけばいいのかとか、心の底から救われた気がして心が軽くなりました。だから今すごく心が穏やかなんだなあ。

アーシュラ・K・ル=グウィン氏の小説"ゲド戦記"を原作としておられて、それはまだ見ることができていないのですが今年中には絶対挑戦したい一作にランクインしました。楽しみ。
調べてみると、原作冒頭にこんな詩がありました。


ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそ
あるものなれ
飛翔せる夕方のタカの
虚空にこそ
輝ける如くに
 『エアの創造』

ことば/光と闇/生と死/等キーワードや話を理解する上で重要なモチーフが出てきます。

私が大切にしたいと思ったことばが沢山あります。ひとつ紹介させていただくと、ハイタカのことばのことばで

"耳をすますと希望が近づいてくる"

とささやくシーンがあります。いつも希望を信じて前を見続ける姿に感動しました。

自分とは何者なのか、どこを目指しているのか、悩み続け自分と闘い傷つき傷つけられながらも必死にもがきながら成長していくアレンの姿に、感動しました。

最近ずっと自分について考え、悩む毎日だったのでこの作品を観て、前を向いて頑張ろうと思うことができました。これからアレンのように強く生きていくことができるか分からないのですが、強く生きていきたい。限りあるからこそ美しい命を全うしたい。

この限りあるからこそ美しい命というのもキーワードになるんです。
無常感というか、この仏教的でありながらも常に優しさを忘れない感じ好きだなあ。

永遠に生き続けるということの愚かさ。ずっと死なないということは誰もが望むことであり一見素晴らしいことです。私も死は怖い。
でもそれは違って死があるから、命には限りがあるからこそ意味があって全うすることが美しい。死ぬことは生きることで、
生きることは死ぬことなんです。

光と影、生と死は表裏一体なんですね。

ずっと死なないということはずっと生きないと同じことで、死ぬことは生きることだったんです。
死という無常があるから生には情緒があり美しいのだと教えてくれます。
輪廻転生を語っているのか。?私の拙い感受性では全て受け止めきれられませんでした。

少し宗教っぽくなってしまいましたね。
私は特に宗教に興味ないので勧誘とかではないですご安心ください

宮崎吾朗監督の描く無常観は、生き悩む私たちに救いの手とを差し出して希望を与えてくれる気がして。そういう点から胸に刺さるというよりは現代人の悩みや嫌な部分,それらも全部全部大きな腕でゆっくり抱きしめてくれるような、精神力や包容力のある映画だなと。

山賊の娘ローニャも観たなあ。
アーヤと魔女も観に行く予定映画館閉まっているのでどうしよう。

同じスタジオジブリの宮崎駿監督のアニミズムというか、自然を大切にするメッセージ性の強い作品もすごく好きです。
自然を壊す文明を憎みそれに対する祟りを、素晴らしい技術でその世界を創っておられる感じが見受けられて。現代人を裁いているようなシーンもたくさんあって、すごく胸に刺さります。

結論私ジブリ好きです とまとめさせていただきますね。

- - - 


以下ストーリー込みで感想書いていきますのでネタバレ気にしておられる方ご注意くださいませ。ヒット作品ですしジブリとなると結構観たことがある方たくさんおられますね、ストーリーを書くのもおこがましいのかなと思ったのですが今すごく余韻に浸っているので書かせていただきます、

ストーリーとしては、
純粋な性格をもつアレンが深く心を悩ませるうちに、本来は心の"光"だった彼の分身が"影"となって分離してしまいます。心の均衡を保つことができなくなったのか、(明確な父を殺した理由は私には分からなかったです..)王である父を殺してしまいます。
追ってくるもう一人の光や自分の影に怯えながら過ごします。アレンは自分の命と向き合えません。死を恐れ、自分とは何なのかを常に悩んでいます。

魔法使い クモ は永遠の命を得るために不死に固執して生きることの意味を見失います。死ぬことを恐れ、強大な魔法を使って不死の力を手に入れようとするのですが、それが世界の"均衡"を壊すことになります。それを防ぐために、アレンと魔法賢者ハイタカが冒険に出ます。

そして親からひどい仕打ちを受けながらも与えられ生かされる命を精一杯生きる孤児テルー。
テルーは結局何者であったのか、すごく気になって色々原作を調べてみました。竜なのか人間か。

原作では、テルーは人間として生まれながらも、竜と潜在的に繋がっている存在として位置していました。テルーの真の名であるテハヌーは炎という意味を表すそうです。竜と人間の仲介人のような存在として重要な役割を果たします。そのような存在の人は生まれつき竜と同じように太古のことばを話すことが出来ます。
しかし、自分が何者なのか自分自身でも分かっていなければ、竜に変身することは出来ません。

ここでテルーの唄の箇所を抜粋させて明記させていただきますね。

夕闇迫る雲の上

いつも一羽で飛んでいる

鷹はきっと悲しかろう

音も途絶えた風の中

空を掴んだその翼

休めることはできなくて

出典: テルーの唄/作詞:宮崎吾郎 作曲:谷山浩子

うむ。5文字と7文字のことばを重ねてできたそうです。ことばが丁寧で優しさとどこか寂しさがあって。
鷹と両親に愛されず孤独に生きてきたテルーとが重なっているようにも見受けられます。

今すごく心が暖かい。
このあたたかさを大切にしていこう。

本日もありがとうございます。
ご自愛くださいませ。

アーヤと魔女も観に行きたいのですが映画館自分の中で今自粛しているので見送るかもしれません!ゲド戦記もDVD借りたやつです!
早くポップコーン食べながら映画館で思いっきり映画観たいなあ。

サポートしていただけるなんて!巡り巡って心優しいあなたの元へ帰ってきますように。