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🎦映画感想ーDear Even Hansenー

映画はあまり見ることないが、王様のブランチでリリコさんが泣きながら、この映画の良いところを説明していて、前から気になっていた。
気になっても、なかなか動かないのが私。最寄りの映画館で上映が無くなり、そろそろ見ないと後悔すると思って、やっとみてきた。
↓公式のホームページです。
今から書く内容は、ネタバレの可能性があるので、まだ見てない方は気をつけてください。

エヴァンは思いやりで嘘をついてしまうが、それが大事になる。見ていて、ああ、何で嘘なんかつくの。嘘ついたらエヴァンの心も苦しいし、遺族も嘘をつかれて苦しいよってすごく思った。ただ、物語が進んでいくうちに遺族は亡くなった息子がエヴァンとどのような交流をしていたのか、何を話していたのかをエヴァンに対して聞くようになる。
当たり前だけど、亡くなった息子とはもう会話はできない。でも、自分の息子はどんなことをエヴァンとしていたのか知って、亡くなった息子のことを少しでも知りたい、心に残しておきたいっていう気持ちがあったのではないか。嘘でもエヴァンからその話を聞くことで、結果は自殺という悲しいものだが、亡くなるまで懸命に生きた息子の様子を知り遺族は救われたのではないか。

ただ、嘘をついた代償は大きい。SNSの時代だから、ついた嘘も一気に広まる。嘘が広がるにつれてエヴァンも苦しむ。その苦しみから守ったのは実の母。エヴァンがどんな間違いをしても、絶対に離れない。
この映画を見て一番感じたのは、自分に悲劇が起きたり、自分が失敗したり、悪いことをした時でも傍にいてくれる人と、離れていく人がいる。年をとると、傍にいてくれる人はだんだんと減ってくる。私事だけど、今年付き合った人がいるけど、仕事に疲れ果てた私の話は負担になるから、別れたいって振られた。その当時は大きなショックだったけど、今となってはこの人は私がマイナスの時に傍にいてくれる人じゃなくて、離れていく人なんだなって思った。だから、今何があっても傍にいてくれる人は大切にしなくちゃいけない。傍にいてくれるのは決して当たり前のことじゃない。そして、その逆で、傍にいてくれた人には、私も何があっても傍にいられるような存在になりたい。

映画の最後に一人で悩んでいる人は連絡してくださいって文章があった。誰にでも絶対に傍にいてくれる人はいる。家族も友人も、先生も傍にいてくれる人なんていないっていう人は、辛い時には↓のURLの連絡先に連絡してみて。傍にいてくれる人が必ずいるので。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_info.html

私は中学生の時に人間関係が上手くいかなくて、本当に辛かった。毎日死にたいって思った。ストレスで毎日家に帰ると炭酸と板チョコ1枚を食べてた。親に相談をしても、中学終わるまであと少しの我慢だよって言われた。学校って、本当に水槽みたい。出たくても出れない。嫌いな人とも同じ水槽の中だから、必ず顔を合わせないといけない。私は幸いその水槽の中で、唯一心の底から仲良くなれた友達と出会えた。中学はその友達に会う為に行っていたようなもん。その友達がいたから、死なずに生きてこれた。今でも大切な親友。その親友のことは以下の記事に書いる。興味ある人は読んでみて。学校で、みんなと仲良くしましょうっていうけど、そんなの信じなくていい。水槽に集まった人は、たまたま近くに住んでいる人が集まっただけ。仲良くしたい人と仲良くすればいい。大人もみんなと仲良くするのが良いことって教えるの、本当にやめてほしい。

社会人になって大海原に出たけど、大海原でも嫌いな人には出くわす。大海原の冒険で、人間関係のスキルが少し上がったのかもしれないけど、本当に辛い時の最終手段は「逃げる」。わざわざその人の為に自分を犠牲にすることはない。あなたは、人の為に自分を犠牲にしてはいけない。とっても価値のある人だから。
それと、水槽ではなくて大海原だから、逃げ方はたくさんある。一度逃げてしまえば、もう会わない。大海原だから、自分の味方になってくれる人、0っていうのは逆に難しいと思う。大海原だからこそ、生きていれば可能性はあるよ。


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