見出し画像

362.人って、言葉を変えるだけで印象が変わる。これは商品も人間関係も同じかもしれません。


1.人間の心理・説明術


毎日、人はかかわる相手、すべての人達はお互いが生活し、仕事をしている。相手も自分も仕事をしている、そのためお互いが時間を有効につかうためには効率(タイミング)のよい説明の仕方が必要となる。

前回では、説明量が多い場合は、結果から話すことをお話ししました。
そして次は、ポイントを絞ることも大切。

それは、ひとつの仕事内容を2つなら2つ、3つなら3つに絞る説明のポイントだ。物語りにも「起」・「承」・「転」・「結」があるように、前編・中編・後編、そして第一章、第二章があるようにポイントを前もって決めてしまうこと。

これは説明する前に相手に話を聞いてもらうために、タイトル、見出しを考えること。たとえば売り込みアイデア企画に対して、
「その商品のイメージ」「実用面」「問題点に対する質問」とポイントを3つにして説明する、そして気持よく、3つ、4つ、2つと前置きをひと言話しておくことによって相手にどんな感じを与えるだろう。

相手がその言葉を聞いたとき、どう感じ、どう思うだろうか。
また自分が反対にそう言われた時、自分はどう思うだろうか。

このように話す前にひと言全体の要点を話すことによって、相手に安心感を与える、きちんと聞ける姿勢を与えることができる
。このことによって、大切な伝えたいことが明確になり、説明しやすくなる。説明しやすくなるということは、自分が有利になる。

安心感を与えられない説明は説明ではない。
説明のコツは、まず相手に安心感を与えること。

物語には「」と「」が大切。話のはじめに「始め」と「終り」のけじめを宣言することによって時間が決る。それが説明しやすくなるコツ。

また、「1分間だけ説明します。」、「5分間だけ聞いて下さい。」という言い方も相手の集中力やせっかちさ、不安感に対して正しい目標を与えることができる。

たとえば、わがままな相手でも、その時はきっと静かになるでしょう。
そして、それらの言葉は、お互いに安心感を与え、好印象を与える、任せておけば安心だと思える。

もし、自分にそんな言葉を相手から言われたらどうですか?きっと好感がもてるかもしれない。

2.人間の心理・説明術


これらの説明法がすべてあてはまる訳ではないが、人間には共通の心理があり、自分がされて嬉しいこと、自分がされて嫌なことといった具合に、相手と自分の立場を常に第三者的な立場に立って考えることが重要。

次に説明する場合の重要なグッズが企画書や試作、または見本ともいえる。自分の考えたアイデアや企画を相手に伝えるためには演出が必要。
でも演出と聞くと、何かつくりモノのような気がしたり、過剰と考える人も多い。「そんな方法なんていらない」、「自分はありのままでいいんだ、演出などいらない」なんて言う人もいる。

でもキタナイ格好よりもキレイな格好の方がいい、見にくいより、見やすいモノの方がいい、嫌な印象を与えるよりも、少しでも良い印象を与える方がいい。
それが表現という演出だ。

たとえば、映画や小説、漫画や音楽でも、必ずテーマやコンセプトがある。そしてそのコンセプトに従い、が必要となる。その物語りには必ず、「起」・「承」・「転」「結」があるように、始まりと終り、見せ場としてのクライマックスがあり、物語性のあるものとは、そんな変化の中で生まれる。
そして、その中には「タイトル」があり、「サブタイトル」及びキャッチフレーズ(見出し)がある。

そして主人公がいて、脇役がいる。そして、あらゆる演出者が名前をつらねている、そして目立たなくても最終には必ず作者名とともに名前が表示されている。
このように、企画書や提案書、または説明もそれらと同じように、明確にする。
では、どうやって明確にすればいいのかって—。

それは自分の言葉(ネーミング)をあみ出すと面白い。
自分の考えたアイデアに、自分自身がスピルバーグのように映画監督となり、総指揮をする。

説明することにむずかしい言葉や専門的な言葉はいらない。
むずかしい言葉は、次の次の段階、始めより簡単な言葉から説明することだ。たとえば発明アイデア品の商品名(名称)では、
 ⑴ 果実袋用原紙
 ⑵ ペットボトル減容機
 ⑶ 板材の塗装処理方法・平板材の塗装法
 ⑷ 書籍表面清掃装置
 ⑸ 菓子粗材の成型装置
 ⑹ ペン立てのペン支持構造
 ⑺ 夜光付反射ステッカー
 ⑻ 二段式保温保冷水筒
 ⑼ 回転式永久磁石バー付改良型クリップ

さて、これらの商品の意味、イメージがわかる方はどのくらいいるのだろう。そして、一体どんな説明方法なのだろうか。
やはり言葉(ネーミング)はとても重要なもの、⑴~⑼の商品にはとても素晴らしい商品もあるだろうが、誰の心にも響かないのは事実だ。
ましてや、相手を意識せず、独りよがりの自己満足型の企画書が何千、何万と飛びかっている時代。中には特許権や実用新案権の出願書類をそのまま売り込みに使用している人達も多い。また著作権登録した書類をそのまま利用している人達も多い。

やはり大切なことは、テーマやコンセプト(考え方)をもっともっと表現し、より説明しやすく、より理解しやすく、見やすく、どうストーリー性を持たせるかという研究する価値は多大だ。

専門用語はプロの世界のみの言葉であり、やはりわかりやすいコンセプトの演出できる研究が必要。
たとえば、
 ⑴「果実袋用原紙」—おいしい紙袋
 ⑵「ペットボトル減容機」—とっても簡単ペットボトルプレス
 ⑶「板材の塗装処理方法」—塗装効率向上委員会
 ⑷「書籍表面清掃装置」—え、こんなに簡単、キレイにできる
 ⑸「菓子粗材の成型装置」—これであなたもお菓子のプロになれる
 ⑹「ペン立てのペン支持構造」—インクが切れるのが避けられる
 ⑺「夜光付反射ステッカー」—夜間びっくりステッカー
 ⑻「二段式保温保冷水筒」—赤ちゃんミルクづくりOK
 ⑼「回転式永久磁石バー付改良型クリップ」—すぐすぐくつっき磁石クリップ
このように言葉ひとつ変えるだけで、人は興味を示し、商品価値を高め、説明しやすくなるコツのひとつともいえる。

人って、言葉を変えるだけで印象が変わる。これは商品も人間関係も同じかもしれません。

Gift(禮物)- Do Your Parents Embarrass You? // Viddsee.com


©NPО japan copyright association



※本内容は、発明、アイデア、著作権を中心とした「創作アイデア」のためのヒント集となっています。
どうか、みなさまの仕事や生活、趣味やさまざまな商品開発などのお役に立つことを主眼としています。ぜひ、楽しみながらお読みください。
私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な「アイデア」「発想」などのヒントとなる内容にする予定です。
何度も言いますが「アイデア(内容)」は、著作権では保護できません。著作権が保護するものは「表現(創作したもの)」の世界です。
しかし、どちらもアイデア(ひらめき)があって、形になるものですから、著作権の世界でもこのアイデアという表現、創作の世界にもあるものです。
本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
                    特定非営利活動法人著作権協会


「クリエイター著作権全般」特定非営利活動法人著作権協会(NCA)


↓著作権noteマガジン


Production / copyright©NPО japan copyright Association
Character design©NPО japan copyright association Hikaru

        


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?