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人と暮らす記録

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腐れ縁のうーちゃんとのよくわからない二人暮らしが始まるまでの記録
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終わりの始まりだとしても

終わりの始まりだとしても

入居初日

新居には夕方ついた。

鍵は持っていたのに何故か躊躇い
ドア越しに部屋の中の音に耳をそばだてる
ウールさんは誰かと電話していたのか話し声が聞こえた。

意を決してドアを開けると
ドアの前にはウールさんがいた。
「おかえり」と言われた。
おかえりと言われただけなのに無性に恥ずかしくなった。
「うーぉ〜」みたいなよくわからない返事をした。

いてもたってもいられずに私はその場を離れまた荷物

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エッセイ本オマケ遊園地編④

エッセイ本オマケ遊園地編④

レストランで服を沢山着込み、
レジャーシート片手にネットで穴場と書いてあった下見済みのショー鑑賞場所へ。
この日に備え、アルミのレジャーシートに
ポータブルクッションも購入済み。
お湯を入れた水筒、
そして追加で足先にカイロと太い血管の通る場所全てにカイロを貼る。
これで極寒の中一時間余裕でショーを待てた。
2日連続強風で中止、
前日は開始の30分前にキャンセルとアナウンスが出たので、
その日も気

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エッセイ本オマケ遊園地編①

エッセイ本オマケ遊園地編①

自分で稼いだお金でずっと行きたかったし、
行こうよと約束してきた
テーマパークへついに行ってきた。
この文は喜びのあまり帰ってきたその朝に書いている。
食べたい食べ物が食べられて、
泊まりたいホテルに泊まれて、
休みたい時にベンチに座れる。
なんて自由なんだろう、
お金を稼ぐってのは選択肢を増やせる事なんだと気付いた。

朝六時に起床したら、寝ぼけ眼で着替えて
ホテルを出て開園の一時間前に門の前に

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人が居なくなるのが怖いのは人を大切にできる事

人が居なくなるのが怖いのは人を大切にできる事

昨晩お風呂に入る前に
角田光代さんの旅に関するエッセイを
読んだ。
そこには角田さんが25歳の時に
フィリピンへはじめて一人旅をした
エピソードが書かれていた。

角田さんはそのとき
フィリピンで五泊したそうで、
その際に一冊の日記 兼 金銭の記録ノートを
つけていたんだとか。
今そのノートを見返すとお金のメモばかり書いてあって、
「当時は本当にお金がなかったんだなぁ……」
と思い出すんだそうだ。

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月給安すぎ問題

月給安すぎ問題

相変わらず、引越しの準備は着々と進んでる。
今日はお互いが持ち寄る家具について相談した。
うーちゃんは、とにかく長く使えてコスパの良い新品の家電を買いたいらしい。
だから冷蔵庫は、新品の三口式で、大容量。
あとベーグルを作りたいらしくオーブンレンジも新品で買いたいそうな。

私は
自分で持ってる炊飯器やコタツ、電気鍋なんかを
連れて行く予定。
洗濯機は運ぶとお金もかかるし、
せっかくだから新居で新

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