マガジンのカバー画像

映画 記事まとめ

5,419
映画の感想文や、おすすめ映画について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#映画」「#映画感想文」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
運営しているクリエイター

2023年5月の記事一覧

露伴の初恋の決着を目撃せよッ! 映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』レビュー

誰にでも、少し背伸びした恋の思い出はあるだろう。いつも偉そうで俺様キャラな岸辺露伴も例外ではない。『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、これまで明かされなかった彼の青春時代の心情を描くストーリーだ。過去作『ジョジョの奇妙な冒険』第4部や、彼を主人公にした一連のスピンオフマンガ『岸辺露伴は動かない』のファンからすれば、従来の露伴イメージがガラッと変わること間違いなし。5/26から公開中の実写版映画を原作マンガ版(作:荒木飛呂彦)と比較しながらレビューする。 露伴も経験した「思春期の

日本未公開サメ映画⑤「Noah’s Shark」の感想レビュー

こんにちは。映画館で席を譲ってくれと頼むカップルはサメの餌になればいいと思ってる鮫サメ子でございます🦈 さて、本日も私のサメ映画愛は止まりません。今回も日本未公開サメ映画を紹介します。その映画の名は、「Noah’s Shark」(ノアのサメ)。 ある日、Twitterで在米のTakさんという、フォロワーさんからこのようなメンションリプライをいただきました。 🦈<何々?Noah's Shark?これは見ないといけない! なんとかフル動画を探し出し、鑑賞することに。Tak

川端康成の『エンジェル・ウォーズ』

ザック・スナイダーのベスト映画は、と聞かれた場合、個人的には『エンジェル・ウォーズ』を推す。 原題は『Sucker Punch』なので、初めて邦題を聞いたときは衝撃を覚えたが、これは精神病院を舞台にした物語である。 主演はエミリー・ブラウニング。日本人の好みそうな女優さんで、今作ではセーラー服を来て巨大な武者やドラゴンと闘うのだ。 物語としては、主人公のベイビードール(すごい名前だ……)が精神病院に来るところから始まる。 まぁ、説明するのが面倒くさいので、あらすじは調べて

映画感想#4 「ミッドナイト・イン・パリ」(2011年)

原題 Midnight in Paris 監督・脚本  ウッディ・アレン 出演 オーウェン・ウィルソン、マリオン・コティヤール、レイチェル・マクアダムス、キャシー・ベイツ、エイドリアン・ブロディ、マイケル・シーン、トム・ヒドルストン、アリソン・ピル、レア・セドゥ 他 2011年 94分 スペイン・アメリカ合作 パリへやって来たギルとイネズ。結婚を控えた2人ですが、この後まさかの展開に・・・。 脚本家のギルは、パリの素敵な街並みに惚れ込んでしまい、あるきっかけから1920年

【誰だって負け犬になるため生まれてきた訳じゃない】映画『ライオン少年』が素晴らしい!

日本の獅子舞とは大きく異なる「中国獅子舞」。 それは踊り、音楽、武術が一体化し古来より受け継がれてきた中国の民間芸能だ。 そんな「中国獅子舞」に魅せられた少年の成長と奮闘する姿を描いた映画『ライオン少年』。 この作品、元々は去年開催された「電影祭」という上映されていた。 そこで観た人が絶賛しているのを見かけたし、その年の年間ベスト1位にこの作品を挙げてる人もいて気になっていた。 今回、実際に観ることができた訳だが納得。 これは多くの人の心に刺さることだろう。 『ライオン

映画『オデッセイ』 原作「火星の人」 アンディ・ウィアー 早川書房

 3年前に原作を読んだ映画をようやく観ることができました。しかし3年前に書いた読書感想で十分な気がする内容だったので、ここにその記事を再編集してまとめとします。原作を読んでいたから感動しましたが、読んでいなかったら評価はもう少し低かったと思える映画。  原作の方が面白くて読む価値あり。映画もつまらなくはないですが…  ちなみに買ったのはレンタル落ちDVD(商品の小計:¥1 配送料・手数料:¥348 注文合計:¥349)です。 (これは、2020/07/17に「クックパッドブ

「マーベル疲れ」ってどうして起こってる?MCUを会社に例えてモチベーション軸で考えるとわかりやすかった!

マーベル疲れ??こんにちは、モダンエイジの映画大好きマーケター、栗原健也です。 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー :VOLUM3』最高でしたよね!!生命倫理を扱っていたりなど、個人的にMCUの中で一番重たい作品かなと思いました。でも1作目から通じるテーマ、「はみ出し者たちの連帯」に、気が付いたら涙腺決壊。近々2回目を観に行く予定です。 そんなMCU(Marvel Cinematic Universe)と言えば、最近(5月)『アントマン&ワスプ:クアントマニア』がディズ

大人はスーパーマリオの映画をどう観るべきか?ーー『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ーー

4月28日に日本で公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。任天堂とアメリカのアニメ制作会社イルミネーションがタッグを組んで生み出されたこの映画は、すでに全世界で大ヒットしている。 ところが日本での盛り上がりはいまいち。街のカフェで耳をすませても、誰もマリオの話をしていない。これは、作品のおもしろさがきちんと伝わっていないからではないのか。 そう思った私は、この映画の楽しみ方を解説することにした。もちろん「私なりの楽しみ方」だが。 ■全世界で大ヒット中 先行

スピルバーグ渾身の傑作映画「シンドラーのリスト」今宵、狂気の時代のリアリズムを目撃する195分。

スティーブン・スピルバーグ作品の中で、一番長く、一番重く、一番心の奥底まで届く作品だ。 あらすじを語るよりもただ195分体験してほしい。と思える作品だ。 なぜスピルバーグは「ジュラシック・パーク」のメガヒットの直後にこの作品を選んだのか。ホロコーストをテーマにしたのか。 彼自身がユダヤ系であり、その生涯外すことのできない根幹のテーマに向き合うのに機が熟したのかもしれない。 この映画が完成したのは彼が映画化権を取得してから10年の歳月が経っていた。 スピルバーグは3歳

カンヌ映画祭2023日記 Day12

27日、土曜日。7時半起床。久しぶりにゆっくり寝られて気分爽快。本日の映画祭の公式上映は、コンペの再上映がほとんど。幸いなことに、僕はなんだかんだでコンペは結構見られたので、朝の上映は無く、少しのんびりしてから外へ。   9時15分にオーストラリアの知人と落ち合ってお茶して、すこし手伝うことになる仕事の話をする。   10時半から、昨夜に引き続き、一般封切りの映画館でカンヌ作品を見る作戦を敢行。今年のオープニング作品『Jeanne Du Barry』(扉写真も)が公開されてい

本編は平凡なクリード3、おまけ短編がアヴァンギャルド過ぎた

『クリード/過去の逆襲』を観る。 映画館で映画を観る時間もなかなか取れない。レイトショー。Tジョイ京都なり。観客は13人くらい。寂しい。 『クリード』シリーズは『ロッキー』シリーズから派生したスピンオフ作品だが、『ロッキー』が全6作、『クリード』はおそらく今回で最終章、全3作だろうか。 『クリード』はそもそも『ロッキー』のロッキー・バルボアのライバルであるアポロ・クリードの息子、アドニス・クリードの話で、1作目が傑作だった。2作目はクリードにまつわる因縁、ロッキーにまつわ

シャーロット・ウェルズ『aftersun/ アフターサン』

*これから鑑賞する方も多いと思うので、映画の内容に直結するような直接的な話は避けたいと思う。 作品情報邦題:『アフターサン』 原題:『Aftersun』 上映時間: 101分 制作: A24(アメリカ) 制作年: 2022 初めにあらすじ  思春期に差し掛かった11歳のソフィは、離れて暮らしている30歳の父カラムとトルコのリゾート地へやってきた。リゾート地と言っても鄙びた格安のリゾート地で、客の多くはイギリス人、することと言えば、泳ぐかゲームセンターで遊ぶか、退屈なディ

No.08【配布前に先取り】 映画館での楽しみ方をいくつも教えてもらった話

こんにちは、天野です。   5月28日から配布予定の世田谷十八番No.08。 中面の先達インタビューはウクレレ奏者のMAKファミリー綱島真さん、裏面は下高井戸シネマの支配人さんへのインタビューを掲載します。 今回のnoteは、裏面・下高井戸シネマのこぼれ話をお届けしますね。 このインタビュー、我らがPRの光冨が映画好き、なんならこの下高井戸シネマをこよなく愛しているということで持ち上がった企画です。 さらに、Editor佐藤は下高井戸シネマでどうしても観たい映画があるとい

アクションもできる新世代ミューズ! アナ・デ・アルマス出演映画5選!

『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』短いシーンながら強烈なインパクトを残した! いま世界で最も勢いのある女優は誰か? その答えに“アナ・デ・アルマス”を挙げる人は多いだろう。キューバ出身のアナは、スペインの映画やドラマで活躍。そこからハリウッドへ進出したわけだが、日本も含め世界的に大ブレイクした作品といえば『007』のボンドガール役だろう。ダニエル・クレイグの最後のジェームズ・ボンド役となった本作で、アナは出身地と同じキューバの新米エージェント、パロマを演じた。ボンドがミッシ