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猿☆人間
2021年10月31日 08:36
これから話せない?関係を忘れて今は知らない二人きり背中がやけに熱い.口に出すほどに崩れていってもはや形を保っていないけれども.誰のアイラブユーの続き派手に濡れた睫毛の先それでも愛しているのつもり風邪でも引いてしまう前に早く帰った方がいいのにあたしもあなたもまるで別人になったかのようにどうでもいい話を始める..このまま忘れたい静寂に紛れて敢えて見せない薬指
2021年10月30日 09:53
声を上げて笑った遠い日の輝きがここまで届いて照らす.焼け焦げた影の上に立ちまた手を振るのだ.大概上手くはいかないだからといって駄目だとも限らないあらかじめ決まった数のポケットの中には他人から見ればぬか喜びのような日々の破片それでも僕には特別なもの..雨を避けて残った教室の静けさが今さら懐かしくなる.仄暗い部屋のままで待つその気はなくても.いきなり言葉
2021年10月29日 08:32
写真に残したいから携帯を向けたのではないと気づいてしまった途端こんなにも立派な虹すら味気なくなるのね.それでもこの手を下ろすのだってどこか恥ずかしくて結局押してしまうシャッター.アルバムに溜まるだけの掃いて捨てるほどに膨れ上がった想いの表れを消せないでいることが何よりもの証でついさっきもあと一歩のところまで行けたのにってまたつまりは変わっていないってことまだ一秒
2021年10月28日 08:16
十月暮れの蚊のようにそんな慈悲を私にもください..最後まで走り切った人が偉いなんて一体何処の誰が言っているのその人の靴底はどのくらい減っているの.それでも他人のせいやネガティブで終わらせないでそれじゃまた独り言.どうせならばとことん優しい人になりたいついでにとことん明るい花でありたい気が滅入るような曇り空に一筋差し込む陽射しがくれたあの元気を分けてあげる演技
2021年10月27日 08:59
道を外れたと知るには少し歩き過ぎた前にも後ろにももう見憶えのある場所なんてないように思えた.こんな時に浮かべるのは決まって君なのか.証明のしようがないだってそういうことでしょう散々迷った挙句はい間違えましたとは目を見て言えない思い立ったら思い至った慣れるよりもずっと先に忘れてしまいたい..月が隠れたと知るには少し望み過ぎたここにも向こうにももう安心で
2021年10月26日 07:55
真夜中が生む雰囲気に呑み込まれたら最後独り言はポエムに溜め息はしゃぼん玉に.かしこまってまで見たくはない夢の中から一目散に逃げ切った.綺麗なままよりも世界を煮詰めた鍋の底草臥れて残ったネギのような気持ちって言っても判らないだろう僕だってまだ半信半疑早く眠ってしまった方が明日は輝かしい..さよならを知る明け方に取りこぼしたら最後独り言はナイフに溜め息は置き
2021年10月25日 08:41
新しい部屋にまずは花を飾った何もない部屋の中に近所のお店で買ってきた花を飾った.ニュースでは季節外れの桜の話題こんな気持ちは初めて.そもそものひとりは怖くない怖いのはひとりになってしまうことそんなことに気がついた夜には震える手を必死に隠した百円の花瓶と数百円の花束慰めてくれなくていいその優しさに興味はないきみはいつまで咲いていてくれる..美しいわりにすぐに
2021年10月24日 08:50
それは見えないものけれどもあるの特別というよりは大切なもの.思い返せばいつだって無駄なものなどなかった.そう言い切りたいから多少の目はつむる志半ばに折れた花の蕾は多分きっともう二度と咲ける保証などはないから慎重になってしまうでもそのくらいがいい そしていざ..それは消えないもの確かにあるの唯一というよりは大切なもの.並び替えればどれだって違う色でも
2021年10月23日 07:29
自分で自分を守らなきゃ誰が守ってくれるんだだからって立てた爪の先から零れる涙を見ても同じ涙を流せますように..かりそめに笑っている場合ではない昨日で終わりを迎えた世界と揚げたてのドーナツ見比べて垂らすよだれの美しさ.ここで待って知る永遠の長さとか.自分で自分を守らなきゃ誰が守ってくれるんだだからって立てた爪の先から零れる涙を見ても同じ涙を流せますようにたまた
2021年10月22日 09:03
歌声と産声それはどれも独り言ではないからどうしても聴き流せないの.あなたに向けたところでリフレイン.二回目に意味ができてしまうだから敢えてわざとらしく大袈裟なくらい声に出す他の理由を誰かがそっと浮かべる前に丸ごと全てを呑み込む気持ちで思いの丈を吐き出す小さい頃はこんなにも難しくなかったはずなのに..囁きと溜め息そして今も綺麗事ではないから一つでも聴き逃
2021年10月21日 08:53
イヤホンをなくして以来聴きたい音楽までなくなった気がした何でもない瞬間にまた何かを見逃すのそればっかり.鳴らぬなら鳴らせてみせようHOT GIGS.音楽にそもそもボタンなんてない再生はいつだってここから歌い始めれば聴こえる共鳴と残響をフルボリューム音楽にそもそも理由なんてない衝動はいつだってばらばら繋ぎ合わせれば広がる空想と後悔がストランディング.鳴らしたくな
2021年10月20日 07:38
腐りかけているんじゃない少し色は染まったけれど僕はずっと僕だったし思っているよりも時間がかかってしまっただけ.泳ぎ疲れたプールサイドよく見れば色々と浮かんでいる水面を足でかき混ぜる.世界も自分も同時進行で変わってゆくそんな中で動かないもののために歌うその勇姿に贈る讃美歌今はどうかあの頃なんて言わずこれからを愛されたい多少の毒を持ったとしても..治りかけてい
2021年10月19日 08:57
弾き語りたい時にギターはなくてさまよう指先忍ばせた空のポケット.道端に咲く色のない花束拾えない.季節を越えられないものばかりに埋め尽くされてしまった部屋こんなにも落ち着く理由を誰かが解き明かしてしまう前にこれも何かの夢だって作られたフィクションだって醒めきった頭のまま見つめるだけしかできない..弾き語りたい時にピアノはなくてさまよう指先絡ませた下手なアド
2021年10月18日 08:34
手を振ることも叶わなかった代わりに握りしめる拳の中にひしゃげた空き箱.離さないと新たな何かは掴めないというのに.もっともらしい正解から一番遠いものを戴こう残りものに福など求めたりはしないさだから好きなタイミングで有終に飾る絵を贈らせてこんな時にこそ喫みたい煙..手に乗ることも叶わなかった代わりに爪を立てる拳の中に最後の一本.終わらないと新たな炎