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シャッター

写真に残したいから
携帯を向けたのではないと
気づいてしまった途端
こんなにも立派な虹すら
味気なくなるのね
.
それでもこの手を下ろすのだって
どこか恥ずかしくて
結局押してしまうシャッター
.
アルバムに溜まるだけの
掃いて捨てるほどに
膨れ上がった想いの表れを
消せないでいることが
何よりもの証で
ついさっきもあと一歩のところまで
行けたのにってまた
つまりは変わっていないってこと
まだ一秒も経っていない中で
.
.
自分を守りたいから
半分に聴いたのではないと
気づいてしまった途端
こんなにも瀟洒な夢まで
つまらなくなるのね
.
そもそもこの目が泳ぐのだって
あわや続かなくて
毎回止めてしまうシャッター
.
ランダムに並ぶだけの
掃いて捨てるほどに
派手にもつれた気持ちの端々を
見せないでいることが
何よりもの印で
その向こうにもう一つの出口なら
あったのにってただ
何かを見つけてみたいってこと
まだ一回も明けていない夜に
.
.
輝くその目を濡らすのだって
今や難しくて
大きくぶれてしまうシャッター
.
アルバムに溜まるだけの
掃いて捨てるほどに
膨れ上がった想いの表れを
消せないでいることが
何よりもの証で
ついさっきもあと一歩のところまで
行けたのにってまた
いつかは笑っていたいってこと
まだ一枚も撮っていない素顔
.
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強い風に、秋がかき混ぜられてしまう。濃度をどんどんと薄められてしまう気がして、淋しい。

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