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色のない花束

弾き語りたい時に
ギターはなくて
さまよう指先
忍ばせた空のポケット
.
道端に咲く
色のない花束
拾えない
.
季節を越えられないものばかりに
埋め尽くされてしまった部屋
こんなにも落ち着く理由を
誰かが解き明かしてしまう前に
これも何かの夢だって
作られたフィクションだって
醒めきった頭のまま
見つめるだけしかできない
.
.
弾き語りたい時に
ピアノはなくて
さまよう指先
絡ませた下手なアドリブ
.
窓際に立つ
色のない花嫁
笑わない
.
終わりを決められない頼りなさに
押し潰されてしまった羽
こんなにも泣きたい理由を
自分で解き明かしてしまう前に
これも誰かの嘘だって
仕組まれたエチュードだって
呑み込んだ言葉の味
忘れることなどできない
.
.
玄関に置く
色のない花束
帰らない
.
奇跡を止められない難しさに
飼い馴らされてしまった夜
こんなにも間違う理由を
一人で解き明かしてしまう前に
これもいつかのためだって
鳴らされたコーションだって
遅かった合図をまだ
数えるほどしか聞かない
.
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町が丸ごと季節を着替えたようで、まだ少し戸惑ってしまう。

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