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現実逃避のための思考法(2020-3-24)
僕は現実から逃げるのが得意である。生まれてからずっと現実から逃げ続けてきた。しかし、普通の人間というのは現実から逃げることに対して罪悪感を感じるものである。僕も普通の感受性を持った人間であるので、現実から逃げることに罪悪感がないわけではない。
そこで、僕が提唱するのは現実逃避のための思考法である。この思考法の狙いは、現実から逃げることによって生じる負の感情をシステマティックに軽減することである。
『読んでいない本について堂々と語る方法』について読まずに語る(2020-3-17)
本屋に行った。僕は本屋に行くと必ず本を買ってしまう。今日もその悪癖のせいで読むかどうかもわからない本を買うことになった。『読んでいない本について堂々と語る方法』という本である。
僕はこの本をまだ読んでいない。僕が読んだのはこの本のまえがきだけである。僕がかねてから主張する理論の一つに「本はまえがきが一番面白い」というものがある。僕はこの本を通読したわけではないので、この本がこの理論に該当するかど
「怒られが発生した」という表現について(2020-3-11)
「怒られが発生した」という表現がある。何が元ネタかは僕にはよくわからない。多分日本語としては間違っているけど、「怒られが発生」でTwitter検索をかけると無数のツイートがヒットしたので、確実に人口に膾炙している表現ではある。
怒られが発生した、という表現にはある前提が内包されている。それは「人間は特に理由もなく怒る生き物である」というものだ。人間はこれといった理由がなくても怒ることがあるし、そ
頑張らずに暮らしたい(2020-3-8)
人間は成長し続けなければいけない、みたいな考え方がどうも好きになれない。こういった意識がどこから生まれるかはわからないが、多くの物語では主人公や登場人物の「成長」がテーマとして描かれることが多い。人間は生きている限り成長すべきである、というのは人類の集合的無意識なのかもしれない。
僕はそういった成長物語を嫌っているというわけではないし、むしろ普通にエンターテイメントとして受け入れている。例えば『
猫は好きだけど猫が好きな人間は好きになれない(2020-3-6)
僕は猫が好きだ。Twitterなどで猫の画像が流れてくると和やかな気持ちになる。
しかし、僕は熱狂的な猫愛好家ではない。僕にとって猫はちょうどたけのこの里くらいの存在である。きのこの山に比べればたけのこの里が好き、というのと同じように、犬に比べれば猫の方が好き、という程度のものだ。
かの夏目漱石も猫を主題にして小説を書いたのだから猫が極めて上等な生き物であることに疑う余地はない。そもそも猫が嫌
物語シリーズは長く、人生は短し(2020-3-5)
『化物語』を観た。物語シリーズはあまりにも長いので観ているうちに一生が終わってしまうのではないかと思い躊躇していたが、とうとう観てしまった。かのヒポクラテスも「物語シリーズは長く、人生は短し」と言い残していたように、物語シリーズは大変長い作品群である。
とりあえず第1期に当たる『化物語』を観たわけだが、面白かったので引き続き続編も観ようと思った。ここでこの作品についてあれこれ評論するつもりはない
積ん読指数は本のページ数の二乗に比例する(2020-2ー27)
昼間から布団の中で蠢いていた。あまり眠ってばかりいると夜になって眠れなくなるということに気付いたので眠らずにじっとしていることにする。
じっとしていると退屈なので本を読む。この前買った『マックス・ウェーバーを読む』を読んだ。真ん中辺りの議論は複雑だったので、斜め読みになってしまったが、とりあえず読みきった。
こういう教養系の新書を読むと決まって原典も読みたくなるのだが、僕の経験上その願いはたい
石油王になりたい(2020-2-22)
働きたくない、これは多くの人が持つ願いであり、普遍的な欲望の一つだと思う。しかし、この欲望は大っぴらに主張していると、真面目な大人たちからは眉をひそめられる類いのものである。
僕は中学生の頃から働きたくないと思っていた。中学生の時の夢は高等遊民だし、高校生の頃の夢は石油王だった。大学生になった今でさえ働きたくないという思いは全く変わっていない。
人間はなぜ働くのか。多くの場合、生きるためである
自動車の運転免許について僕が思うこと(2020-2-18)
大学生は長期休暇中に自動車の運転免許を取得することが多い。正確な統計はわからないが、インターネットで「大学生 免許」で検索すると一番上に表示される何やら怪しげなまとめサイトによれば、約7割の大学生が在学中に運転免許を取得するとのことである。
実際、僕の周りの少ない友人も、運転免許を取得するつもりがある、あるいはもう既に取得した人がほとんどである。しかし、僕はあえて声を大にして言いたい、僕は頑とし