猫は好きだけど猫が好きな人間は好きになれない(2020-3-6)

僕は猫が好きだ。Twitterなどで猫の画像が流れてくると和やかな気持ちになる。

しかし、僕は熱狂的な猫愛好家ではない。僕にとって猫はちょうどたけのこの里くらいの存在である。きのこの山に比べればたけのこの里が好き、というのと同じように、犬に比べれば猫の方が好き、という程度のものだ。

かの夏目漱石も猫を主題にして小説を書いたのだから猫が極めて上等な生き物であることに疑う余地はない。そもそも猫が嫌いな人などそうそういるものではない。猫は愛されこそすれ、嫌われるような動物ではない。

しかし、僕は猫が好きだが、猫が好きな人間はどうも好きになれない。猫を通じて「猫を可愛がる私」をアピールしてくるあの感じがどうも受け付けないのである。

猫を自己表現の道具にするなかれ、とゲーテが言っていた。また、猫を自己表現の道具にする者は奴隷である、とニーチェが言っていた。まあそれは嘘なのだが、とにかく猫を自己表現の道具にしてはいけない。僕はそう言った。

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