積ん読指数は本のページ数の二乗に比例する(2020-2ー27)

昼間から布団の中で蠢いていた。あまり眠ってばかりいると夜になって眠れなくなるということに気付いたので眠らずにじっとしていることにする。

じっとしていると退屈なので本を読む。この前買った『マックス・ウェーバーを読む』を読んだ。真ん中辺りの議論は複雑だったので、斜め読みになってしまったが、とりあえず読みきった。

こういう教養系の新書を読むと決まって原典も読みたくなるのだが、僕の経験上その願いはたいてい叶わない。なぜなら新書というのはその筆者によって最大限咀嚼が加えられており、原典よりもはるかに飲み込むのが簡単だからである。ゆえに新書を読んで興味本意で原典に当たっても多くの場合挫折してしまう。

そうした挫折を避けるには、いきなり『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などのような大著を読むのではなく、『職業としての学問』などの比較的薄っぺらい本から読み始めるべきだろう。古くから、積ん読指数(人間が本を買ってから読むまでの期間)は本のページ数の二乗に比例すると言われている。事実、僕は分厚い本を何冊も自室の本棚で醸造しており、その積ん読指数は無限大に発散するとの学説もある。まあ、薄い本だからと言っても簡単に読み通せるというものでもないのだが……。

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