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大学生の息子たちに伝えたいこと

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もうすぐ自立していく子どもたちに、面と向かってはなかなか伝えにくい、20歳くらいに知っていたら生きるの楽だったなーというチート技の数々を列挙しています。若い彼らに対する、年長者の…
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大学生の息子たちへ伝えたいこと お通じは何より優先して編

初めて自分の便秘を自覚したのは、20代の時。 人間ドッグで腹部の画像を撮られた時、「この影、全部便ですよ、かなり溜まってんすねー」と指摘されました。 「何、この医者、無神経だな」とムッとしましたが、当時私の周りの同年代女子も便秘の人が多く、あまり気にしなかったです。 40歳になった頃、顔に吹き出物が目立つようになりました。 当時の私のお通じは、3日に1回くらいで、1週間ぶりの時もありました。 1週間ぶりの時は、トイレが詰まるかと心配になる量と硬さでした(汗)。 体

大学生の息子たちへ伝えたいこと 少子化について考える編

少子高齢化が叫ばれて久しい今日この頃。 けれど、このふたつは、決してワンセットではありません。 高齢化は、自然の摂理です。 私も、今まで、両親、祖父母やおじ、おば、義父母、小さい頃から大好きだった芸能人など著名人を見送ってきました。 私は、逆縁をしないように妙に力が入っていたことを、両親を見送った後に気が付きました。 今は、肩の力が抜けて、よりリラックスして生きています。 翻って、少子化。 これは、社会情勢や常識、環境、人間関係、好みの変化による帰結だと私はとら

大学生の息子たちへ伝えたいこと 環境を能動的に整える編

先日、ふと、気づいてしまいました。 子どもたちの枕が、彼らの頭に比して、すごく小さいことを。 あれ、いつ買ったモノだったかなーと思い返すと、彼らが小学生の頃と判明。 道理でサイズに違和感を感じたわけです。 日曜日、早速、「ねえ、枕、小さくて使いにくいと思わないの?」と彼らに尋ねてみました。 「まあ、別に、寝れてるし。」と上の子。 「うーん、もう少し大きくて高さがあった方が寝やすいかな。」と下の子。 上の子がこの日バイトだったので、下の子と、近所のショッピングモー

大学生の息子たちへ伝えたいこと 赤の他人と自分の直感を信頼してみる編

今年の1月から5月まで、月1回、1回90分、「きく稽古」という連続講座に参加しています。 社会福祉士合格後、相談業務に携わりたいので、「きく」ことを学びたいと思ったからです。 講座に申し込んだ後、主催者のホームページを確認したら、スキルではなくあり方を伝える内容でした。 「あれ?何か私間違えた?」と思いつつ、面白そうなので、参加してみることにしました。 今まで受けてみて、講座は、東洋的、滋味深い、異空間にいるような感じです。 旅行先のお寺の本堂で、勝手に瞑想した時の

大学生の息子たちへ伝えたいこと 完全なる自由を獲得する編

資本主義社会では、法律に違反しなければ、金儲けは是です。 そのやり方は、問われません。 だから、ドラッグ・タバコ・ギャンブル・アルコール・甘いもの・スナック菓子などその身を滅ぼしかねない中毒性があるものも、宗教やネットワークビジネスなど利用者に多大な損害を与えうるものも、平然とすぐ手の届くところに存在しています。 世界は、明らかに有害なものの存在を、なぜ許しているのだろう? 子どもの頃から、私はずっと疑問に思っていました。 手塚治さんの「火の鳥」の中に、こういう話が

大学生の息子たちへ伝えたいこと 仕事として家事をする編

現在、すっかりシェアハウス化した我が家。 私に関しては、担当する家事が3分の1になって、肉体的にはかなり楽になりました。 しかし、先月は、精神的にかなりキツイ日々を過ごしました。 息子たちは、小学生の頃から、お手伝いをしてきました。 小学生の頃は、自分の食器を下げる、庭の水やり、ゴミ出し、風呂掃除。 中学生から高校までは、上記プラス、自室の掃除とモノの整頓、洗濯物を干す、取り込む、たたむ、共用部の掃除機かけ。 そして、先月からは、家族分の洗濯、うち中の清掃、家族分

大学生の息子たちへ伝えたいこと 面倒だけど結婚→子育てを勧めます編

夕方、ターミナル駅近くのイングリッシュパブにて、妙齢の女性ふたりが、黒ビールを飲みながら、ため息まじりに話していました。 「もうさ、結婚を飛ばして、子ども産んじゃおうかなと思う」 「わかる。本当、結婚したいと思える人、いないよね」 「最近、ニュースで卵子凍結とか受精卵凍結とか流れてて、そんな時代かとびっくりしたわ」 「そんなことして、産まれてくる子どもは、大丈夫なんかと不安になるけどね」 ビールとフィッシュアンドチップスを頂いていた私は、「子育てはひとりで背負うとし

大学生の息子たちへ伝えたいこと パートナーをシビアに選別する編

24歳の誕生日を迎えた頃、父方の祖母が、数枚の見合い写真を持って我が家にやってきました。 曰く、 「24歳にもなって恋人もいないなんて、大変だ。クリスマスケーキみたいに売れ残るよ。ばあがよい縁談を持ってきたから、この中から好きなのを選びなさい」 祖母は18歳で28歳の祖父に嫁ぎ、20歳で父を産みました。 祖母は、私が生まれて、46歳で「おばあちゃん」になったのでした。 私は、お見合いというシチュエーションに興味がわいて、1回くらいならしてもいいかなと思ったけれど、母

大学生の息子たちへ伝えたいこと 計画的に親になることのススメ

私の子ども時代は、ほぼすべての大人が既婚者でした。 40代で独身の人は、放蕩者など、何か理由があって、親戚にひとりいるかいないかでした。 おじさんのようなおばさんも、大仏のようなおばさんも、みんな結婚して子どもがいたので、私も、将来結婚して子どもを産むと決めていました。 22歳で総合職で大企業に就職し、27歳で結婚、出産を考えて30歳で退職しました。 2年間、妊活したものの妊娠に至らず、32歳で不妊外来を夫婦で受診しました。 検査の結果、特に治療の必要はなく、排卵時

大学生の息子たちへ伝えたいこと 最後の手段:高飛びのススメ

人間、自分のやりたくないことをやらされている時が、一番パワーレスです。 反対に、やりたいことをしている時が、一番パワフルです。 大切なことは、自分と環境の関係性を調整して、少しでも居心地をよく過ごせるように改善し続けることです。 これは、私が小学生時代に体験から気付いた真理です。 子ども時代は、自分の家の状況が普通で、世界のすべての子どもが同じような環境にいると思っていました。 アフリカでは新生児が餓死し、タイでは親が冷蔵庫を買うために我が子を売り、日本の中でも金持

大学生の息子たちへ伝えたいこと 演劇のススメ編

40代で、人生初、演劇をかじりました。 きっかけは、双子の子どもたちの小学校入学です。 小学校で、8時20分から30分までの朝時間、絵本の読み聞かせをするボランティアを募集していたので、応募しました。 月に2回、我が子のクラスの教壇に立って絵本や紙芝居をひとりで読みます。 彼らが小学校を卒業するまで、6年間続けました。 ボランティアを始めるにあたり、私は「読み聞かせ」について調べました。 読み聞かせ、朗読、朗読劇など、プロアマ問わず観に行きました。 スタイルもレ

大学生の息子たちへ伝えたいこと 自分の取扱説明書をつくる編

20年、生きてきたあなたたちなら、およそ掴んでいると思うですが。 今のうちに、はっきりと理解しておいた方がいいのが、自分の特性と能力です。 何が好きで、何が嫌いか。 得意なこと、向いていることは何か。 苦手なことは何か。 何に笑い、泣き、怒るのか。 一番リラックスするのはどんな時か。 毎日食べても飽きないモノは何か。 一緒にいて居心地のよい人はどんな人か。 新しい事を習得するのに、どれくらいの時間がかかるのか。 1日のうち、一番やる気があって頭がさえるのは

大学生の息子たちへ伝えたいこと 選択肢を持つ編

今月は、息子たちの20歳の誕生日でした。 成人年齢は18歳になりましたが、お酒と煙草と公営ギャンブルは20歳解禁です。 記念に、久しぶりに気の張るレストランに家族で食事に出かけました。 大阪駅近辺の高層階、夜景の見えるイタリアンレストラン。 テーブルの間隔は広めで、ゆったりとしたテーブル上にろうそくが揺らめきます。 落とされた照明に、優しく流れるピアノの音色。 ホールスタッフの流れるような動きに惚れ惚れいたします。 飲食店で働いている息子たちは、職場であるファミ

大学生の息子たちへ伝えたいこと 目的を忘れない編

子どもを産む前、アラサーの頃、夫と2人で東京に遊びに行きました。 私の場所に対する嗜好性は、国内より海外、都会より自然だったので、東京訪問は初めてでした。 東京は、今まで訪れた数々の大都市の中で、一番人が密集していました。 人が多すぎて、息苦しいとすら感じました。 東京最終日、JR新宿駅の、各ホームにあがっていく階段がある広い地下通路。 私は、夫がトイレに行っている間、端っこで人の流れを眺めていました。 通路は、渋谷駅前のスクランブル交差点もかくやの混雑ぶりで、人