大学生の息子たちへ伝えたいこと パートナーをシビアに選別する編
24歳の誕生日を迎えた頃、父方の祖母が、数枚の見合い写真を持って我が家にやってきました。
曰く、
「24歳にもなって恋人もいないなんて、大変だ。クリスマスケーキみたいに売れ残るよ。ばあがよい縁談を持ってきたから、この中から好きなのを選びなさい」
祖母は18歳で28歳の祖父に嫁ぎ、20歳で父を産みました。
祖母は、私が生まれて、46歳で「おばあちゃん」になったのでした。
私は、お見合いというシチュエーションに興味がわいて、1回くらいならしてもいいかなと思ったけれど、母がすぐさま、断りました。
曰く、
「こんなじゃじゃ馬がお見合いでまとまるわけないです。本人に捜させますから、しばらく見守ってやって下さい。」
着物着て、高級ホテルで懐石料理♪と浮かれていた私の期待は、一瞬で打ち砕かれました。
それから、合コンを解禁しました。
会社の同僚、先輩など、信用のできる人が主催する、身元のはっきりした男女同数の飲み会に数回、参加しました。
私の結婚相手は、わが子の父親でもあります。
何せ、わが子の遺伝子の半分を受け持つのですから、その責任は重大です。
私は、結婚相手に、いくつかの条件を考え出しました。
1 大卒で、経済的に安定していること。
(子どもが小さいうちは専業主婦でいたいから)
2 音楽やスポーツなど、私の不得手なことができること。
(子どもたちに様々なことを伝えたいから)
3 穏やかで、まじめで、きちんとコミュニケーションができること。
(家族になる上で必須条件)
4 外見が私の好みであること。
(毎日見る相手なので必要条件)
5 全国規模の転勤がなく、住居を1か所に定めることができること。
(子どもたちを転校させたくないので)
20代半ばの私は、条件てんこもりで強気でしたが、恋人は意外にすんなりできる年代で、時代でした。
私が、何人かいる恋人未満の方々の中で、夫を選んだ理由は、彼が言った一言です。
「小学校、中学校、高校、大学と、学校もクラブ活動もめちゃめちゃ楽しかった!会社も、周りに恵まれて、仕事も面白いと感じるよ」
驚きすぎて、時が止まりました。
学校が楽しい?
仕事が面白い?
頭をハンマーで殴られたような衝撃。
こんな人がこの世にいるんだ。
私がわが子に与えられないものを、補ってくれかもしれない。
父親として、最適じゃないか。
これがフックになって、付き合って最初の記念日に私から彼にプロポーズし、結婚とあいなりました。
子育てする20年ほどの間、安定した家庭を共に創造するパートナーとしてどんな人がいいのか、真剣に考えておくことは大切です。
チャンスの女神には、前髪しかありません。
目の前に現れた瞬間、ためらわずに捕獲して下さい!
自分で選んで、決めたなら、たとえどんな結果になったとしても、後悔はありません。
バッドエンドになったら、その経験を次に活かせばいいだけです。
人間は、失敗を糧に成長する生き物ですからね。
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