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旅の始まりの場所

今日で閉店になる梅田のアルビに行った。
特に何かを買おうと思っていた訳じゃないけど、お別れをしに行った。
アルビの前のGAREの時からお世話になった場所。
アルビとは、大阪駅直結のアウトドア用品店が並んでいるショッピングゾーンのことで、グランフロントの好日山荘ができる前は、100%、キャンプや旅に出る時は必ずここに来る、というのが私のお決まりだった。
そもそも、初めてバックパックを買ったのもここのモンベルで(まだGAREだった)、店員さんに背負い方も教えてもらった。アウトドアな人間ではなかったので、それまでアウトドアメーカーに行くこともなかったし、どこに行けばいいのかさっぱり分からなくて、とりあえず梅田のモンベルに行こう!と決めて初めて行った時から私のバックパッカーの歴史は始まったと言える。
アルビになってからは、keenでトレッキングシューズを買ったりサンダルを買ったり、他の店で旅で使うアウトドアの小物を買ったり、旅の始まりのスイッチを入れるのはいつもここだった。
グランフロントができて、そこに好日山荘ができてからは、アルビに寄ってからグランフロントへ向かうことが増えた。アルビの方が人が少ないからゆっくり見れて良かったのだが、ついついグランフロントの方が無印もあるし色々あるし、なんて思ってそっちに行くことが増えた。時代の流れだ。
最終日のアルビのモンベルで、新しい寝袋を物色して、ダウンの寝袋が獣の臭いがしないかをマスクをこっそりずらして、とにかくクンクンと嗅いだ。こういう場所で嗅ぐとあんまり臭わないもんだから神経を研ぎ澄まして嗅いだ。

寝袋は少し予算オーバーだったので、バックパックのカバーを買って、私とアルビのモンベルとの歴史に終止符を打つことにした。さようなら、アルビ、GAREのモンベル。
お別れしたものの9月中旬には、アルビのお店はルクアに移転してオープンするらしいので、その時にそこで寝袋を買おうと決めた。これからは、旅の始まりの場所がルクアとグランフロントになればいいな。
グランフロントで無印良品に寄って、大好きなかぼちゃバウムを大人買いして店を出たらとっても素敵な巨大ポスターが貼ってあった。
「気持ちいいのはなぜだろう」
川で洗濯をしている姿が、なんだか素敵だった。
この写真は、イランで、新年を迎える前に、村人が一斉に川に集まって、毎日使っている絨毯を洗っているところらしい。インドのガンジス川で洗濯をしていたインド人の女性たちの姿が思い出された。

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無印良品の「掃除」をテーマにしたポスターらしい。
本来ならこれを見て、「そうだ、掃除しよう!」と思えればよかったんだけど、「ああ、またどこかに行こう!」と思ってしまった。

旅の始まりの場所と別れを告げたが、やはり旅のスイッチを押されたようで、またあの山に行こう、と思った。
今度は、天気のいい日に山を歩きたいなぁと、ソロキャンプの時のあの夜くらい激しい今日の雷雨を見ながら思った。

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インド、バラナシのガンジス川で干された洗濯物。本当はここにまた行きたいけど、今は我慢。



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