社内の人を動かすコミュニケーションその3:部下(team member)編
部下が最も難しい。
コミュニケーションについて、特に社内コミュニケーションについて考えます。
*その1と同様--------------------------------------------
人を動かす、動いてもらうというコミュニケーションは仕事をする上で最も重要な要素の一つであることは、納得される方が多いように思います。
ここでのコミュニケーションの整理は、わかりやすく仕事における関係性で3通りにしています。
図は英語で記載していますが、以下の意味で記載しています。
BoSS:上司
Co-worker:同僚(ここでは同じ部署、同じレイヤーであることを意味)
Team member:部下
大前提として、”動いてもらう(動かす)こと”を目的としたコミュニケーションにおいてのうまくいく関わり方を考えています。
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その2:Team member(部下)に動いてもらう
部下に動いてもらうためのコミュニケーションのとして重要なことを考えます。
これが最も難しい。
私自身現在部下を持って1年半くらいのタイミングになるのですが、
部下の人数だけ難しさがありますね。笑
どうやって動かすか。
答えは見つかっていませんが、
整理できている内容について書いてみます。
―スタンス
部下を動かす場面を想像します。
基本的に、部下を動かしたい場面としては、
新しいこと、変えてほしいこと、意思・責任感を持って進めてほしいことがあるタイミングかと思います。
部下にとっては、
何らかの壁と感じることが多いはずです。
面倒、難しい、評価に繋がらない、目立ちたくない、興味がない、面白くない、、、
上司、同僚を動かす場面と比べると、
こういった マイナスの感情 が多いのが部下を動かす際の難しさです。
マイナスの感情が大きい分、また経験値が少ない(あくまで上司・同僚という役割との比較おいて)のが部下ですので、
最も プラスのメリットを伝えてあげる必要があるように思います。
つまり、経験が少ない部下に対して
そのミッションをこなすことによる未来をちょっと自分が思ってる以上に丁寧に伝えてあげる
この意識が重要かと思います。
―タイミング(when)
スタンスを決めたら次はタイミングですが、
これはわかりやすく、
出来るだけ、自分が思うよりもより早めがいいです。
マイナスの感情が存在する、経験が少ない
という前提がある以上、業務も心も準備期間が多く設けられる状態にしてあげることが重要です。
また、〆切が近ければ近いほど、部下の不満は溜まりやすくなります。
そのため
早すぎるくらいのタイミングで、ミッションを伝え、確実に進めてほしい、重要だからと信頼の気持ちを乗せ伝えるのがいい
のではないかと思います。
―相談場所・場面(Where)
場所に関しては、大勢の前がいいのではないでしょうか。
部下が戸惑いすぎるような内容であれば別ですが、
基本的には多くの人の前で 期待している、という意味を込めて大勢の前で伝えるのがいいかと思います。
大勢の前で伝えるメリットとしては、
・部下本人の自尊心・やる気を持ち上げる
・周囲が盛り上げ、助けてあげることの出来る環境作り
・悔しがる他の部下の負の感情を緩和する
などでしょうか。
【周囲が盛り上げ、助けてあげることの出来る環境作り】ですが、
周りをうまく頼ることのできないメンバーというのは多くいるように思います。そのため、周囲に知らせてあげることで、周りからもその件について声掛けできる状態にすることが出来ます。
また本人がその業務を進めていないなどあまり良くない場合のフォローとしても機能します。全員は早めにミッションが依頼されていることも知っているので、ちょっと上司としては性格が悪いですが(笑)、本人の言い訳が出来ない空間になる、周囲が本人に対してリマインドしてくれる というフォローが生まれる状態にもなりやすいです。
【悔しがる他の部下の負の感情を緩和する】に関して
これは経験上の感覚ですが、周囲のメンバーからすると、気づいたらライバル(その部下)がミッションにアサインされている状態よりも、皆の前で、アサインされる姿を見るほうが、純粋な悔しさが芽生えやすいかと思います。
不満の種は気づかぬ間に大きくなることがあるので周囲のフォローも必要です。
―結論
まとめると、
部下を動かすことにおいて重要なのは、出来るだけ早めに、大勢の前でミッションを任せること
スタンスとしては、
マイナスの感情を前提に打ち消すよう丁寧に未来のメリットまで伝える
Where軸×When軸で整理してみました。
このようになりました。
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