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月刊なつやすみ(月額390円)

漫画を描いてて思った事などを書いてます。価格は390円(サンキュー)
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#マンガ

漫画家がnoteをやる理由

漫画家のかっぴー です。「左ききのエレン」など書いています。

今年も、ふるさと納税の季節、もとい師走が近付いて参りました。

今年は1年間、ずっと新連載の準備をしていました。
それ以外は、ここnoteでの「左ききのエレン」インディーズ連載のみで、たまにインタビューや登壇しかしておらず、今年はほとんど働いた実感がありません…。

漫画家はどうしても、連載と連載の間に時間を要します。
それは仕方が無

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今だから話せる『漫画を売る』たった一つの方法。

今だから話せる『漫画を売る』たった一つの方法。

漫画家のかっぴーです。少年ジャンプ+「左ききのエレン 」週刊スピリッツ「15分の少女たち」など原作者やっています。

少年ジャンプ+「左ききのエレン」がついに最終回を迎えました。

5年間の連載は、ジャンプラの週刊連載の中で歴代最長。全24巻となりますが(今年中に最終巻まで立て続けに発売します!)、ジャンプで言うと「ROOKIES」と同じ巻数だと思うと、ずいぶん長くやらせて頂けたと感慨深いです。

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「左ききのエレン」最終章 最終話 あとがき

「左ききのエレン」最終章 最終話 あとがき

漫画家のかっぴーです。ジャンプラで「左ききのエレン」、スピリッツで「15分の少女」原作者やっています。(5月2日に両作品、同時に単行本出ます!)

本日、ついにジャンプ+版「左ききのエレン」最終章の最終話が公開されました。

「左ききのエレン」は、 私がサラリーマン時代にコピー用紙にボールペンで描き始めた作品でした。 当時はジャンプ+でリメイクされる事はおろか自分が漫画家になるなんて思ってもいませ

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漫画はリアルタイムで追うのが一番いい説

漫画家のかっぴーです。「15分の少女たち」「左ききのエレン」など描いてます。

ちょっと説明がややこしいのですが、
月額マガジンは「加入した月以降の記事」しか読めない仕様で、過去記事が読めると思って入ってくださった方に申し訳ないなと思っています(noteの仕組み上しかたないのですが…)

ですので「リクエストを頂いたら、過去記事を掲載し直す」という事を、やってみようと思います。これで、今月購読し始

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漫画家やクリエイターが、SNSをやらなきゃいけない理由。

漫画家のかっぴーです。ジャンプラで「左ききのエレン」、スピリッツで「15分の少女たち」原作やっています。

私は以前noteで「クリエイターはSNSをやる必要はないと思う」と書いた事があるのですが、最近になって「やっぱりクリエイターこそSNSをやったほうがいい」と考えを改めました。自分はSNSが流行る度に「一回やってみよう」と思う人間なので、最初からSNSに力を入れていたんですが、特に新人漫画家さ

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漫画家が本を買って欲しい、本当の理由。

漫画家のかっぴーです。ジャンプラで「左ききのエレン」、スピリッツで「15分の少女たち」原作やっています。

当たり前の事ですが、漫画家は漫画を買ってもらえると嬉しいです。お金がもらえるからも当然あるんですけど、それ以上に嬉しい理由が少なくとも私にはあります。

その理由は「所有しているモノが、その人を表す」と思っているからです。

先日「人生を変えた買い物は?」という取材を受けて同じ話を答えたので

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「タコピーの原罪」を読んで思ったこと。

漫画家のかっぴーです。ジャンプラで「左ききのエレン」、スピリッツで「15分の
少女たち」原作者やってます。

エレンと同じジャンプラの作品「タコピーの原罪」が最終回を迎えました。たった2巻分とは思えない、とてつもなく濃密な素晴らしい作品でした。リアルタイムで読めて良かったです。

どれだけ話題になったかはわざわざ書くまでも無いでしょうけど、毎回更新される度にTwitterトレンド入りし、PV数もジ

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「漫画がバズっても、漫画家にはなれない。」

漫画家のかっぴーです。少年ジャンプ+「左ききのエレン」、週刊スピリッツ「15分の少女たち-アイドルのつくりかた-」原作やっています。

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最近noteもYouTubeも更新頻度が低くなってしまったんですが、週に一度くらいのペースで「よくある質問に丁寧に答える」というのを書こうと思います。

記念すべき最初の「よくある質問」です。

Q.どうして漫画家になれたのか?

脱サラして漫画家になってか

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漫画から派生したグッズが、なぜ売れるのか?

漫画家のかっぴーです。UNTRACEが中目黒 蔦屋書店さんで初のポップアップストア開催中です。「漫画家がなんでアパレルを?」という話に関しては一年以上前に書いた「半歩だけ漫画の外へ」という記事で触れてますが、漫画に軸足を置いたまま色々な展開をやってく事に楽しさを覚えるタイプなので、AK5やUNTRACEというブランドを育てる事が漫画執筆のモチベーションにも繋がっています。

漫画から派生したグッズ

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もっと「左ききのエレン」の話をしたい!

最近やっと自覚したんですが、ぼくは自分が描いてる「左ききのエレン」の話をするのがめちゃくちゃ好きです。よく「作家は作品で語るべし」と言いますし、ぼくもそれがカッコいいと思うんですが、どうやらぼくはカッコいいタイプの作家では無いみたいです。めっちゃ言いたい、エレンの話。

思えば、誰も聞いちゃいない時からnoteで書いてましたし、最近やっと読者の方からご質問を頂く様になってきて、それはそれは嬉々とし

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今から漫画家デビューするとしたら何をするか?

たまに知らない人から相談のDMが届くんですが(基本的に返信しないので送るのはご遠慮下さい!)真面目な話、調べればすぐ分かる事を当事者(作家とか出版社とか中の人)にいきなり聞くのはちょっとどうかなと思います。「失礼だ」とかそういう話じゃなくて。ぼくがその辺の話を教わった大学生の時の話をします。

美大の教授が、展覧会の手伝いのバイトを募集してまして、日当が良かったので参加しようと。それで募集要項みた

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【制作日記】左ききのエレンHYPE 第一話

本日からHYPE連載スタートしました。

ツイッタートレンドにも入り、出演権もめっちゃ買って頂き(また数量限定で追加販売するかも知れません。その時はnoteやツイッターで事前に告知しますのでフォローしておいて下さい。)好調な滑り出しな気がしてます。本当にありがとうございます…!!

映画のDVDについてるオーディオコメンタリーが好きで、たまに勝手にツイッターなどで「ここを描いてる時は、こういう事を

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クリエイターに「SNS適性」は必要か。

32歳になりました。

脱サラして1年ちょっとが経ち、色々と変わりました。

ここ最近で一番嬉しかった事は、読切「アントレース」がジャンプスクエアクラウンという雑誌に掲載された事です。

クラウンは、スクエアの別冊で半分以上が「新人の読切」を掲載している珍しい雑誌です。それも、とてつもない高いレベルの読切ばかり。ぼくは話題になっている漫画が数巻出た後にやっと読み始める漫画感度が低い人間なので、読切

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「リアリティ」と「共感」は別物

「リアリティ」と「共感」は別物

以前のノートで、ぼくが漫画のキャラクターをどう作っているか整理して書きました。

最近また、少しだけ新しい考えが整理できたので、追加で書こうと思います。

結論から言うと「リアリティ」と「共感」は、全く別物だという事です。「左ききのエレン」の感想で「リアルだ」とか「分かる」というご意見を多く頂くので、一時「リアルだから、分かる」と安直に考えそうになっていましたが、その二つの感想は全くもって別だと思

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