見出し画像

ものは考えようによってずいぶん変わる

農作業は至福の時間、
という結論に行き着いています。

野菜づくりや地味なことをやっていますが、
結局は、自然に触れること自体が、
最高の瞬間、ということです。

とは言っても、誰に話しても
通じたことはありません。

ピンとこないことかもしれません。
何しろ、熱い中、蚊やブヨに
刺されるわけです。 草取りも多い。

熱い中、苦痛だと思われがちですが、
決してそんなことはありません。

リフレッシュ、丹田呼吸、筋肉トレーニング、
刃物研ぎ、といったいろんな
世界に入っていることに
気がつきました。

草刈り、とだけ考えれば、単に重労働となるかもしれません。

ですが、考えようによっては、
良い運動になっている。

リフレッシュ、自然に触れられる
時間でもあります。

草を刈る刃物は研がないと作業は
スムーズになりません。

スッと切れる、
こんな些細なことですが、大事なことです。

事前にストレスや障害をとっていけば、
見える世界も変わります。

料理でも同じです。
切れない包丁では料理が苦痛になります。

天然砥石で研いでスッと切れるように
すれば、料理したくなります。

野菜を切りたくなるんです。
おかしい感じですが、事実です。


ぬか漬けも、実は食べたいからだけでなく、野菜を包丁で切りたい。

夏場は半日くらいで野菜は漬かります。


草管理も全く同じで、
刃物をうまく使うだけで、ずいぶんといい世界が見えてきます。

安い刃物ですが、研げば折れるまで使えます。燃料は不要です。短いのと長いもの。
うまく使えばスムーズです。


刃物を石で研ぐ、
これがまた気持ちがいい。

ずいぶん前に古い納屋に眠っていた、
よくわかない石が
実は天然砥石でした。

石は奥が深い世界ですが、
意外に気楽に使えるものでした。

研いでいるときは、何やら
神聖な気分になります。

刃がたてば、作業自体は快適で、
実は精神修養のような運動も、
丹田呼吸の練習も兼ねています。


柔道で相手を投げる瞬間、
剣道で竹刀を振る瞬間、
どうやら丹田呼吸に
なってるそうです。

おそらく研いでいる時も
似たような感じはするので同様かと。

胸式から腹式呼吸までは難なく変われたのですが、丹田ができているか、
なかなかわからなかった。

理由は、使う筋肉のような何か
ができていなかったからだと思いました。

書道で相当な量を書けば、
書く筋肉のようなものがついて、
感覚が変わるようなものです。

要は丹田の筋肉も
作っていけばいいわけです。

ただ、おそらく筋トレや
深呼吸だけで身につくものではなさそうです。

もっと複雑なようです。
というのも腹筋だけしていても
変化なしでした。
一箇所じゃない。

何やら動かしながら、色々な筋肉を
使っていきながら身について
行くようなもののようです。

そして皿洗い、
ぞうきん絞り、
拭き掃除なども毎日必ず少しは
取り入れるようにしました。

いや、何気に時々していましたが、
丹田呼吸につながっている、
と考えてみました。

そうすると、拭き掃除ですら、特に嫌だと
感じなくなりました。

般若心経の読経は毎日最低30回以上、
例外なく一年半くらい続けてきましたが、
これもどこか丹田あたりを
鍛えてくれているようです。

呼吸の大切さは他で知りましたが、
まだまだ全然です。それでもずいぶんと体が楽になります。

ガンには読経で呼吸の練習を
するのは良いそうです。片野貴夫さんが本でくどいくらい述べておられます。

実際に読経をやってみていますが、絶対にいいと思っています。吸える酸素の量が
全然違います。

自力での呼吸力さえつけておけば、
きっとあとあといいです。

普段の呼吸で深い呼吸になれば、より多くの酸素か何か良いものを
取り組めているように
思います。

農作業で草刈り鎌は、
ちょうど良い鍛錬にもなります。

また屋外なので、秋の虫の最高のオーケストラとも言える、演奏付きです。
空気もきれいです。

ただの草だらけなところですが、若いヨモギも手に入ります。定期的に刈っているから、若い芽が出るわけです。春先以外でも若いヨモギは手に入ります。 些細な発見です。
要は薬草と出会う機会もあるわけですね。


写真がないですが、
新芽を食べに鹿も来ています。

うまく草の管理をすれば、
鹿から野菜を守ること、共存も
できるかもしれません。

鹿は野菜だろうが草だろうが、
新芽が好き、
これは間違いないようです。


除草剤が撒かれていますが、愚策です。
これだけでも、環境、人体への害は未知数です。

しゃがんで鎌で草を刈り取る作業をするだけ相当な良い運動等ができます。
広範囲であっても計画的に進めれば同様です。
ましてここはわずか数十メートルだけ。
楽勝のはずです。

野菜作りで、嫌がる人が多いのが草管理。
重労働なのは事実です。

ですが、草を刈る筋肉のようなもの、
呼吸をする力、
その他、足腰なども鍛えていく、

水泳の得意な人が身につけている
特別な泳ぐ筋肉のようなもの、

何かするための体を徐々に
作っていけばいいわけです。

こういう地味な草管理の筋肉も
何かありそうです。

今となっては200メートルの
市民プール以上の面積くらいの畑を
借りていますが、
鎌だけで管理はできています。

小さな畑であれば、鎌だけでも
ほとんど事足りるはずです。

きっとサッカーの
グラウンドでトンボで引くようなことも
理にかなっているはずです。

どこかの筋肉を使う、ほぐすような役にも。

あるいはグラウンドを大事にする気持ちも出るのでは、と考えます。

トータルケア、トータルトレーニングといえば少しは似たような言い方かもしれません。

様々なことを使ってつける力、
量、数にも似たようなことが言えます。

農作業自体は地味で無限大です。

薬撒き、あるいは農機具で一瞬で
やるのは効率はいいですが、
農機、燃料をはじめ費用がかかる。

体を使う機会を失う、場合によっては害することもあるかもしれない。

貴重な筋肉がつかない。
(おそらくジムではつかない何か筋肉があると思っています。)

野草薬草に出会う機会、関心も持たない、
となるのかもしれません。

地味ですが、あえて鉛筆を
使って行く、
というような
関係なさそうなことであっても、

考えようによっては
何かいいことが
あるかもしれません。

万年筆を持つと、何か書きたくなるような
そして書くとまた別の世界が
あるのかもしれません。

こう思うと、やはり手足をうまく使って行く、
楽だからと言って安易に機械に頼ると
落とし穴があるように思えてきます。

考えよう、いや特に戦前は手足を使わざるを得ない環境だったはずです。

不便なようで、実はなにも考えなくても、
総合力がついていた、

何気に古い道具等に
触れていると思うわけです。

ニラです。春からずっとあちこちで見かけます。
こういうチョウも
少なくなってきたように感じます。
野生のキクイモです。薬草らしいので、
何か使えるかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?