【日記】お酒の席では珍しい彼が見られる

昨日は入社してはじめてのお酒の席だった。

お酒を飲むともれなく筋肉痛がついてくる体質の私は、同僚のお酒を少しずつ飲ませて貰いながらの参加。

同時に烏龍茶を摂っていたとしても、顔が赤黒くなり火照りや動悸を感じるぐらいの下戸。それに加えてゲラ。
という事で、非常に安上がりに(?)お酒による特有のテンションを楽しんでいた。

お酒によるテンションを楽しんでいたのは、もちろん私だけではない。
昨日特に印象に残ったのは、同じ部署の同僚の、クールそうだった彼。

普段はあまり感情が表に出ず、発する言葉も少なめ。会話下手な私は当然、彼と話すことは少なかった。多分、必要最低限のことしか話さなかったんじゃないかってぐらい。

でもその日は、彼の表情を存分に楽しめた。
仲の良い同僚の泥酔失敗談について話している時の笑顔。
酔っ払ってしまった同僚に絡まれて明らかに「いやだな〜」と書いてありそうな顔。
上司にいじられ、ちょっと困ったように笑う顔、などなど。

笑うと結構可愛いんだなぁ、彼。
1ヶ月近く一緒にいたのに今更気がついた。

口数も増えて、おしゃべりになっているのも印象的。帰り道では「飲み過ぎた…」「食べ過ぎた…」って心の声がダダ漏れになっていた。心底後悔した顔で。

私がそれに「大丈夫？」と反応すると、「ミントガム買って帰る…(吐き気緩和のためらしい)」との返答。これまでよりちょっと会話しやすくなったのだ。

クールで無口そうに見えていた彼だけど、本当は頭の中で色々と呟いていたんだなぁ。

きっと私とは表に出るか出ないかの差だけで、大きな違いはないのだろう。それが分かっただけで、ぐっと彼に親近感が湧いてきた昨日でした。

ちなみに彼、大学時代から続いている美しい恋人がいるそうで。

ちょっっとだけ、残念。

野乃