見出し画像

「不安」について書いてみる

私は何かにつけて、すぐに不安になる。


それは仕事のちょっとしたミス、街中にいる時の言動、将来の事…大きなものから小さなものまで様々。
自信を持つのも難しいし、精神的に自立できていない。
酷いときは、自室に籠っていても心が休まらない。
そんな厄介な思考回路が、しっかりと出来上がってしまっている。

最近そんな思考回路に、さらに余計なオプションがついていることに気が付いた。それは「人の【不安】を無駄に想像する」「人の【不安】を自分のもののように感じる」という代物だった。
対象になるのは、私の目の前にいる人か交流のあった人。特に身近な人であるほど、その影響を受けやすい。


「不安」のイメージ

私にとって「不安」は、「真っ暗な空間に立ち尽くしている」イメージだ。

辺りを見回してもヒントになりそうなものはないし、どこへ向かっていいのかも、何をしていいのかも分からない。闇雲に動くけれど、それが正しいのかも分からない。
本当は、ヒントもゴールも助けになる存在も近くにあるかもしれないのに、それを感じられないし、見えない。

だから他人事について不安になっている時は、その人がそんな暗闇に取り残されている光景を、頭に描いてしまう。
そして、自分なりにそこから出してあげられないかと、考えてしまうのだ。
その暗闇も、自分の想像の産物なのに。
その人に直接できることなんて、ほとんどないのに。


正直、自分にはどうにもできない事で悩むこの性質は、とても生きづらい。
自分自身についてならどうにでもできるのに、他人の事は変えようがないから。まるで明確な答えのない哲学や数式を、延々と考えているみたい。



分かっていても気にしてしまう


先日のnoteにも私はこう書いていた。

どんなに人のことが心配になっても、それは結局は私の問題ではなくその人の問題。その人自身が解決するしかなくて、私がどうにかしようとしたり悩んだりする必要は、本来ない。ちょっと手を貸すぐらいなら良いけれど、悩むのは無駄にエネルギーを使うだけなのでしょう。

あれから何度も言い聞かせているけれど、未だに家族や友人のことなど心配になってしまう。自分事ではないのに、考えてしまう。


身近な人じゃなくても、
泣きじゃくる子供を一人で相手しているお母さんとか、駅できょろきょろしているこの地域に不慣れそうな人とか。
SNSやメディアで流れてくる、貧困や孤独を訴えている人とか。


そんな人たちのことも、遠目から気にしてしまう。



欲求の根源が「不安を無くしたい」


いっそ、この社会から不安要素になり得るものを取り除けたらいいんじゃないか。
全ては無理でも、少なくできたなら、私が感じる「不安」も、少なくなるのではないか。

そう考えることもある。


noteで度々「人事労務に興味がある」と書いてきたけれど。

せめてその「苦」を軽減させて、労働を安全でニュートラルな状態に、
さらにモチベーションを上げて、前向きなものにできないか…。直接関われそうだと感じたのが人事だったのです。


貢献したいとか良い環境を作りたいとか色々と書いたけれど、

結局は

不安の少ない世界で、自分が不安少なく暮らしたい

これが、本心なんだと思う。

誰のためとかじゃなくて、結局自分のためだったのだ。

誰かに手を差し伸べたくなるのも、
自分ができるだけ人の不安に晒されないようにするための防衛策だったのだ。


この欲求を人生にも活かせないだろうか


もしこの思いに沿った仕事を選ぶのだとしたら、「人事労務」以外にも色々と選択肢はあるのかもしれない。

ただし気を付けないといけないのが、「誰かの不安を取り除く」「手を差し伸べる」だけに注目した生き方をしても、自分には合わないかもしれないという事だ。

なぜなら、「誰かの不安を取り除く」ために行動するならば、自ずと「自分自身の不安に直面する」機会が増えてしまうから。
もし社会全体の「不安」が多少減らせたとしても、自分自身の負担が重くて「不安」が膨らんでしまうならば、必ず私が潰れてしまうだろう。

となると理想の状態は、こうなる。

「自分の不安を増やさないこと」と「他者(社会)の不安を減らすこと」のバランスをとること。

あるいは

「自分を守り切れる不安・負担の範囲で、他者(社会)の不安を減らす」こと。


…そんな都合よく、バランスの取れる働き方なんてあるんだろうか。

誰かに手を差し伸べる事すら自己本位である私に、そんな清く器用な生き方ができるだろうか。

でももし見つけることができたならば、今よりも自分の人生を誇れそう。


引き続き「人事労務」で職を探しつつ、他の選択肢も目を通してみようかな。

身近な人を、世間の人を、そして自分自身を、暗闇から連れ出せる生き方をするために。



野乃









サポートに相応しいnoteを書けるように、サポートに相応しい人物になれるように、今後も努めて参ります。 もしも、万が一サポートして頂くようなことがあれば…泣いて喜びつつ大切に使わせて頂きます!