歌詞の引用と著作権 〜羽生結弦「GIFT」東京ドーム公演に寄せて〜
2023.2.26 大盛況に終わった羽生結弦東京ドーム公演「GIFT」に関してとてももやもやもやもやする発見があったのでここに書き残します
まず先日行われた羽生結弦のアイスショーGIFTを知らない人へ
"製作総指揮は羽生結弦。演出はテクノポップユニットPerfumeの振り付けやライブ演出をはじめ、様々なPV・CM・舞台などで活躍するMIKIKOさん。音楽監督は松任谷由実のコンサートで音楽監督を務めた武部聡志さん。
「本当に名だたるメンバーがいるからこそ作れた総合エンターテインメント」と羽生は振り返っている。」"
そんな豪勢で特別な一夜限りのアイスショー「GIFT」は大成功をおさめ、無事幕を閉じたように見えた
しかし私にはひとつ気になる点があった
それはタイトルに書いた通りである
アイスショーのどこで歌詞を引用するのか?振り付けか?演出か?音楽か?と疑問に思われるかもしれない
実はこのショーでは演技と演技の合間に羽生結弦自らが考案したポエムを朗読する場面がある
その朗読が2時間半あるショーの中でかなりの割合を占めておりショーの中枢を担っている
私が疑問を抱いたのはこのポエムに関してだ
ポエムを聞いたファンからは
「演技はすごいんだけど…ポエムぇ」
「ポエムの時間は長いけど着替えに時間がかかるし」
など戸惑いの声があがっておりどんな内容だったのか興味が湧きレポートを漁っていくと
「ポエムでBUMP(BUMP OF CHICKEN)みを感じた」
「BUMPのプレゼントを思い出す」
「ナレーションで(The pillowsの)Funny Bunny みたいなこと言っとる」
と、既存のアーティストによる作品と羽生が書いたポエムの「重なり」を指摘する声が散見された
さらにファンのレポートを読んでいくと、そこには上述した歌手の詩と重なる羽生のポエムが文字起こしされていた
正直
「えっ?これはアリなやつ?これを東京ドームで自作ポエムとして発表したってコト?」
と血の気が引いた
法律的なことは詳しくないしあの羽生結弦であの東京ドーム公演でディズニープラスで放送されてて大勢の大人たちが関わっているんだからその辺のチェックもしっかりやっているはずと思いたいし本来ならそのはずだ
だが現実に複数の観覧者が聞いた途端に
「羽生結弦氏がBUMP OF CHICKENリスナーなのは有名な話だけど、単独東京ドーム公演、「涙がどこから来たのかを」という語りがあり、やはり好きなんだなとあらためて感じた」
「途中で完全にFunny Bunny入ってたけど羽生さんはピロウズっつうかその曲をカバーしてたThe Sketchbookが好きだったはずなのであれはFunny Bunnyだと思いますww」
などと呟いていることからだいぶ怪しげな気配がしてくる
上記でファンが指摘していた羽生のポエムとアーティストの歌詞を比べてみるとこうだ
(「重なり」を指摘する羽生ファンやBUMPファンのレポートを参考に他のものも確認してみた↓)
うーーーん
これは大丈夫なやつでしょうか…
ある羽生ファンの指摘通りこのショーのテーマ自体がBUMPの曲や世界観を元に作られているように見える
自ら制作総指揮を担い言葉を紡いだ羽生結弦の作品として発表して良い範疇だろうか?
著作権的な事は分からないけど頭の中でもやもやが膨らんでいく
GIFTのHPやニュースサイトを見てもBUMP OF CHICKENの名前は見当たらない
昔からBUMP OF CHICKENの大ファンで「全曲そらで歌えるくらい好きで聴いている」ことを公言している羽生結弦https://rockinon.com/news/detail/173342.amp
が大好きなBUMP OF CHICKENに監修を依頼したのかもしれない
水面下で承諾を得て歌詞の一部分をところどころに散りばめたBUMPファンゆづるによる盛大な匂わせポエムなのかもしれない(pillowsは?)
ただ、もしそうでないならこれは無断使用にあたるのではないか?というのが私がこのショーに対して抱いた大きな疑念だ
なおこのポエムはCLAMPとコラボし絵本となり世界中で発売されるそう
"羽生結弦とCLAMPの夢のコラボレーション絵本『GIFT』。
東京ドーム公演『GIFT』を成功させ、さらなる活躍が注目を集めている羽生結弦と、世界で活躍する創作集団CLAMPの協力タッグが実現。
羽生結弦が自身で紡いだ文章にCLAMPがイラストを描き1冊の絵本になります。
『GIFT』という物語は、公演に続き絵本として新しい形になり、羽生結弦とCLAMPから、世界中のファンへ向けたスペシャルなプレゼントである絵本『GIFT』となります。"
※内容に誤りがあった場合は訂正致します
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