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[学校×教育×文学]挿話閑話

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ほぼ週刊の予定ですが、不定期連載。 学校教育をめぐるあれこれを、言いたい時に、言いたいように書き付けていきます。#学校×教育 文がクソゥあかんわ^^;
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#文学

夏目漱石の「文学論」とDXの思考法

夏目漱石の「文学論」とDXの思考法

「日本経済復活への最強戦略」というサブタイトルがついた文藝春秋の本を読んでいたら、夏目漱石の「文学論」に関するきわめて興味深い話が出てきた。

世界最大級のオンラインマーケットを運営しているアリババのビジネスモデルを分析するところから始まる第4章に、「デジタル化したシステムに人間が望むことをどうやって指示するのか」という問題を解決するために、レイヤー構造が関係しているという話が出てくる。

そこに

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「誌上開催」となった日文協のシンポジウム

「誌上開催」となった日文協のシンポジウム

2020年11月29日に共立女子大学で開催される予定だった日本文学協会の大会シンポジウムでが「誌上開催」されることになりました。

中古文学会をZOOMのウェビナーで開催してYouTubeにアップしてもらったばかりなので、当然オンライン開催だと思っていた私はガッカリしたわけですが、それならそれで面白おかしくやってみようと思い直し、オンライン発表の代替としてYouTubeで「紙芝居動画」を配信し始め

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学会は何のためにあるのか?

学会は何のためにあるのか?

 コロナ騒動でバタバタしていた年度末、締切ぎりぎりの3月23日に何とかラウンドテーブルにエントリーした全国大学国語教育学会が、1週間後の30日に中止になってしまいました。

 第一報に触れた私がラウンドテーブルをするためにつくられたMessengerグループのスレッドに投げ込んだのは、「勝手にラウンドテーブルやっちゃいましょうか?オンラインでwww」というやけっぱちコメントです。

 「リアルだと

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国会答弁と文学教育

国会答弁と文学教育

 安倍首相が東京オリンピック・パラリンピックについて「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして、完全な形で実施したい」と語ったそうです。

 しかし「人類が新型コロナウィルスに打ち勝った」と言える状態を、今年の夏までに実現するのは困難です。「完全な形で実施」という条件もハードルが高すぎます。だとすれば、「実施」が想定されているのは、今年の夏ではなくて、1年後の夏、いや「人類が新型コロナウィル

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