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[学校×教育×文学]挿話閑話

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ほぼ週刊の予定ですが、不定期連載。 学校教育をめぐるあれこれを、言いたい時に、言いたいように書き付けていきます。#学校×教育 文がクソゥあかんわ^^;
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#新型コロナウイルス

COVID19とサバイバーズ・ギルト

COVID19とサバイバーズ・ギルト

サバイバーズ・ギルトと敗戦後新美南吉の「ごんぎつね」や夏目漱石の「こころ」が敗戦後になって国語教科書に広く掲載されるようになったのは、サバイバーズ・ギルト(生き残りの罪障感)がモチーフになっているからだという仮説を提示したことがあります。2004年5月の「敗戦後文学としての『こころ』―漱石と教科書」が最初に公にした論考です。

こちらはウェブ記事ですが、かつての私がこんなことを書いています。

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コロナと生きる学校教育のニュー・ノーマル(新常態)

コロナと生きる学校教育のニュー・ノーマル(新常態)

学校教育のニュー・ノーマル(新常態)もともと自由な行動が制限されがちだった学校で、3密を避けるためのさまざまな不自由が常態化しつつあります。

座る場所を指定され、体の向きを指示され、移動できる範囲を制限され、狭い机に向かって黙々と課題をこなすことを強いられる授業。

もちろん学校教育をになう現場の教員は、悪意でやっているわけではありません。むしろ児童や生徒の不自由が、過大なストレスにつながらない

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国立情報学研究所の「データダイエットへの協力のお願い」の危うさ

国立情報学研究所の「データダイエットへの協力のお願い」の危うさ

専門家による「デマ」「フェイクニュース」 厚生労働省が出した「37.5度以上の熱が4日以上」という基準が流布されたせいで、検査を受けられなかったり受診をしなかったりして容体が急変し、新型コロナ感染症で亡くなるケースが相次ぎました。

 WHO(国際保健機関)が「一般市民のマスク着用に何らかの効果があることを示す具体的な証拠はない」という話が、マスクをつけても意味がないと受け止められて、無症状者や軽

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教師の欲望/生徒の希望、そして教師の都合/生徒の苦悩

教師の欲望/生徒の希望、そして教師の都合/生徒の苦悩

オンライン授業はどうすれば? ステイホームが求められている大型連休に、多くの教員が「オンライン授業」の研修会に「オンライン参加」しています。

 オンライン授業というのは、どうやってやればいいのか?

 オンライン授業では、どうやって評価すればいいのか?

 オンライン授業で、児童・生徒に学力はつくのだろうか?

 気持ちはよくわかりますが、これらはあくまでも「授業をしたい!」という「教師の欲望」

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教育改革のムーブメントをしぼませないために

教育改革のムーブメントをしぼませないために

 兄弟げんか、内ゲバ、宗派対立・・・はたから見ると似たもの同士でもう少し仲良くできそうなのに、近親憎悪というか、なぜか激しく対立し、憎み合ってしまうというケースには、枚挙に暇がありません。

 アクティブラーニングが盛んに喧伝された時も、「お前のは本当のアクティブラーニングじゃない!」とか「アクティブラーニングなんて、大昔からやってるわよ。今さら何を言ってるの?」とか「アクティブラーニング的だって

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