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心に留めて、時々読みかえしたくなるモノ

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心にグッときたnoterさんたちの素敵な記事をまとめていきます。
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#家族

「今が人生でいちばん華なのよ」by 4人のおばあたち

「今が人生でいちばん華なのよ」by 4人のおばあたち

2歳の末娘と歩いてスーパーに行ったら、
道中から帰宅までに、様々なタイプの計七人のおばあたちから声をかけられた。

今までで1番の、史上最高おばあ声かけられ率だったため、その件を元に今日は書きたい。

まず、今日声をかけられたおばあたちを簡単に紹介します。

あったか帽&紫スカーフのおばあ
「あら〜かわいいわねぇ〜〜〜。いくちゅ?」

ねこ柄ニットおばあ
「そんなに小さい靴売ってるの?へぇぇ〜〜

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ふつうがいちばん…

ふつうがいちばん…

小学生の頃、長期休暇の前にはかならず成績表が配られた。
家に帰ると、私はまずそれを母に見せた。
母は、私の成績表を見ると、いつも同じ話をした。

私の通った小学校の成績表は、すべての評価科目が三段階で評価され、「よくできた」「できた」「もう少し」のどれかに〇がついている。

私の成績表は、体育以外どの科目にも「よくできた」ばかりに〇がついていた(体育では「よくできた」は一つもなかった)。

成績表

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娘のおにぎりと祖母とのさいごの別れ

娘のおにぎりと祖母とのさいごの別れ

前回の続きの話。

私は祖母の最期に立ち会えず、訃報を旅行先で聞くことになった。

旅行から戻る道中、私は「母」と「祖母」の関係性をぼんやりと思い浮かべていた。

母は祖母に対して随分と複雑な気持ちを抱えていたのは私もわかっていた。
母が時折こぼすそのことばの端々から滲み出るものを、何となく感じとっていたからだ。

「おばあちゃんに愛情をかけられた記憶がなかったのよね」

ある日、母はぼそっと私に

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