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上げ下げの世界



雨が降って川になる。


池になる。


湖になる。


海になる。



それが再び水蒸気になって天に帰る



そしてまた雨になって降りそそぐ。




口から入る。お尻から出る。


喉がある。

胃がある。


腸がある。


肛門がある。


カスが出て。


正味だけ残る。


そして生命が許される。


かすはかすのまま捨てられるのではない。


肥料となって作物の成長を助ける。



無駄はない世の中です。



かすの中に正味。と聞かされる。


世の中にカスはない。


あかんあかんというたらあかん様になる。

こんな言葉もある。

不良息子で困っていたが、

話を聞かせてもらうと、

その息子が実は両親の人生を反省させる

砥石であることが多い。



どんなものでも欠点はある。



富士山は美しい


遠くで見てる時に美しい。


登山する。


近くへ寄って見ると

石ころだらけの汚れのない山でしかない。



結婚前は美しいところばかり目に映る。

惚れた目でみりゃあばたもえくぼ だ

結婚して近づく、


同じ家に毎日暮らす。


そして欠点が見え始める。


「こんな人とは思わなかった。」

「こんな女じゃないとおもった」

愚痴と不足が続く。


お互いに欠点を付き合っていがみ合う。


ののしり合う。


そして、悲しい運命になる。



綺麗な薔薇には棘がある。


どんな美しい家でも

床の間は美しいが、


台所の流し台の下には汚れがある。



美しい顔でも近づいて見るとアザがある。

しわもわかる。



美しさばかりを求めるところに無理がある。


晴天10日は続きはしない。


あんな人だがあんな良いところもある。



「あんな素晴らしい長所もあるじゃないか」とどんなところでもうんと伸ばしてやったら欠点は消えていく。



部屋がくらい。


きみがわるいと暗さを


そしる前に燈りを灯すことが大切ではないか。




カスから正味を見つけだして楽しめる人は
明るい。


許す心の広さを持って暮らしたい。


飲み食い出入り。


この世で収穫を楽しまないものはない。


入ることによって楽しめる。


安心できる。



金を、財産を、幸福を、健康を


入れることのみに心を砕く。


金儲けのためならば頭も下げる。


金儲けのためならば笑顔も作る。


入ることの大事を知るからだ。


金。。


金ってそんなにありがたいのか。





とある夫婦がいたらしい。

子供がいない。


名古屋で稼いだ。


小さな家に住んで2人で安心して働いた。


夫婦が一つに心を合わせて働いた。

だんだん店が広がった。

金が集まった。商品が揃った。
使用人が増えて金持ちになった。


そしたら、夫が外に女を作った。


罵り合う日が続いて、

ついに狂気の妻が夫の外の女に切りつけにいった。


夫とその女を滅多切りにして、


新聞がすごい賑わった。



お金がこんな悲しいことをした。




入ることのみに浮身をやつす人。


儲けることのみに焦り悶える人。


狭い世渡りだ。


金や財産は徳で集まるものである。


徳のない金は毒になる。



トクに濁り点ができてドクになる。




与えて捧げて喜ばせて感謝されて
集まる金であり財産であることが
望ましい。



金銭出入帳と書く。


入出帳とは書かない様に、


出して後入る。


尽くして捧げて後与えられる。


朝起きる。健康に出し切る。

トイレで僕はたまに手を合わせる。笑

出ることが入ることよりも同じように

大切であることを知ってるからだ。

食事は1日でも待つことができるが、


出すことは1分もまてない。


風景もあまりよくない。


美しいところでもない。


そこへ急いで駆け込む。


寒くても暑くても、

狭い風通りの悪いところへ飛び込む。


何故だろう。




出すことが大事だからだ。



出す前は誰でも嫌な顔をする。


出した後は顔は安心で明るい。


なんでも出す前は顔が嫌な顔をする。



寄付、税金、借金、


出す前は苦しい。


喜べない。


考える。


顔がしかむ。


そして出した後に明るさと安心が訪れる。



尽くす、捧げる、つとめ切る、


出す喜びを知らぬ人は出すことに
苦しむ。



鳴かぬなら殺してしまえホトトギス 信長

鳴かぬなら鳴してみせようホトトギス 秀吉

鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス 家康


無理のない、無駄のない、


そしてムラのない、


人生観が、徳川300年の歴史を

作ったのではないか。



僕が人のために動けるのはこの心があるからだ


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