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丁寧な暮らしに憧れる、生粋の片づけ下手です🪴

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眠れない夜は、何をしようか。

眠れない夜はよくある。 ちっとも望んでない。できればすーっと、何にも考えないうちに意識が遠のいてほしいと毎晩思う。 けれど決まって、寝たい寝たいと思えば思うほど、余計に眠れなくなるものだ。 いつもならアニメやら映画やらを見て眠くなるまでダラダラするけれど、今日はむしろ、眠れない夜を最高に過ごしてやりたい気持ちになった。 たぶん、寝る直前にめちゃくちゃに泣いたから、発散した反動でやる気が出たんだろう。 よいしょ、と身を起こして台所に向かう。 夜は極力食べないようにし

    • 旅をしなくなった今年と、来年のこと

      最後に旅をしたのっていつだっただろう。 率直に、旅とは自分を探すためのものだと思っていた。何かと出会い、純然たる新しい自分に出会うための。 「自分」とはたった一つの核を持つものではない、という気づきはある1冊の本を通して得たものだ。 自分を変えたい、こんな自分は嫌だという葛藤は誰しもが少なからず経験していると思う。とりわけ私はそういった観念がすごく、すごく強い人間だった。 相手によって態度を変えるのが嫌で、なるべく画一性のある自分でいようとしていた。誰に対しても誠実に

      • 大人になった今だから、メリークリスマス🎄

        人生で、初めて自分へのクリスマスプレゼントを買った。 クリスマスプレゼントなんて贈られたことがほとんどの人生だ。 両親が扮してくれたサンタさんに。 あるいは、にこにことおもちゃ屋さんに連れて行ってくれた祖父と祖母に。 今日は所属しているボランティア団体で、クリスマスパーティーがあった。 地域の子どもたちが30人ほど、スタッフも含めれば総勢50人ほど。 わっ、と集まって大勢で歌ったり踊ったり、クリスマスカードを作ったりした。 サンタ帽をかぶり、浮かれていたのは子どもよ

        • パンケーキを焼いても、心が晴れないなら。

          なにが心を救ってくれるんだ。 多分、過去一番に途方に暮れていた。 ふわふわの、パンケーキが焼けたのに。 はちみつをたっぷりかけて2枚半、美味しく平らげたのに。 それでも心が晴れないなんてまいった。 自分のご機嫌を取る方法は、今日はこれ以外に持ち合わせていなかったのに。 いや、ご機嫌にはなったのだけど、そのあとすぐ悲しいことが起きてしまったのだ。 弟がインフルエンザA型に罹り、自分もウイルスを持ってるかもしれないから、明日の夜楽しみにしていた食事の予定がなくなった…

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        眠れない夜は、何をしようか。

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        • 眠れない夜は、何をしようか。
          9本

        記事

          書いて、書いて、生きていたいね。

          言葉にできないくらい辛いことはあるのだと、人として生まれて初めて思い知った。 5年間、大学生の頃から一緒にいた恋人が、この夏に過労で倒れた。以来、家から出ることはおろか、日常生活を自力で行うことすら難しくなった。 遠方の実家に帰った彼とは、この半年のうちに一度しか会えていない。電話で声を聞くことすらままならない。一人暮らしの彼の家によく遊びに行っていたことなんて、まるでおとぎ話か夢だった。 実際、夢を見ていた。2人でつくる料理は楽しくて、何を食べようか話しながら近所のス

          書いて、書いて、生きていたいね。

          夕暮れどき、りんごのケーキを焼いて。

          全く予定していなかったりんごのケーキづくりは、ちょうど日が傾き始めた頃に始まった。 ホットケーキミックスが余っているなとか、この間たべた焼きりんごがおいしかったなとか。 おそらく、そんなとりとめのない考えがパズルみたいにつながった結果、急にりんごのケーキが焼きたくなったのだろう。 今日は予定していたことが急になくなってしまって、だからこそ時間はたっぷりあった。 材料も家にあるもので足りたので、さっそく取り掛かることにする。 まずはりんごをカットする。だいたい1cm角

          夕暮れどき、りんごのケーキを焼いて。

          新生活のおまもりは、ぽってりゆらゆら。

          新生活、何かおまもりが欲しいな。 実は4月から新しい仕事に就くことになって、それ以来ずっと、切実に考えていたことだった。 新しい仕事に純粋にワクワクしている反面、通勤の都合上どうしてもお引越しをしなくちゃいけなくて。 新居をうまく居心地のいい場所にできるか、そもそも新しい仕事はうまくいくのか、なにかと不安だなぁ…と思っていた、そんなとき。 ぽってりゆらゆら、おきあがりこぼしトトロに出会ったのだ。 去年の末に三鷹の森美術館へ行って以来、ジブリ、特に「となりのトトロ」の

          新生活のおまもりは、ぽってりゆらゆら。

          コロッケぱん

          お惣菜のコロッケを食べようと思って、ちょうど消費期限の近いライ麦の食パンがあることを思い出した。 あんまり料理は得意ではないけれど、たまに唐突に「これ作ろう!」みたいなひらめきが降ってくる。 今日のは「作る」なんていうのもおこがましいくらい手抜き中の手抜きだけど、笑 なにせとっても美味しかったので、記録に残しておきたいなと思った。 【作り方】 ①キャベツの葉を1枚、細長く切ってレンジでチン。 600Wで30秒くらい。 ②ライ麦の食パンをトースターでチン。 1000Wで

          コロッケぱん

          何も書けなくなってひと月が経とうとしていたとき、不意に本棚で息を潜めていた1冊がきらりと光った気がした。 吉本ばななさんの「キッチン」。 あまり人に話したことはないけれど、実は時々、"本が呼んでいる"と直感する時がある。 なんだかスピリチュアルみたいだけど、そういう時本屋さんにいくと大抵は楽しみにしていた新刊が出ていたりする。 必要な時、必要な本に呼びかけてもらえるのはとてもありがたいことだ。 この「キッチン」はきっと今なのだろうと思って、閉じられたままだった薄い表

          眠れない夜は、ただ書こうか。

          クリスマスイブだ。 この後、寝て起きたところで何か特別な予定があるわけではないけれど。 せっかくのクリスマス気分を味わいたいのも本音だから、カフェにでも行こうかなと思っていた。 クリスマスの過ごし方は、年齢と共に特別でなくなってきたのかもしれない。 子どもの頃、サンタさんがいつ来るかと必死に眠気と戦っていたことを思い出すと懐かしい。 とはいえ、大人になってからも「サンタさんが両親のあたたかな愛情であった」と理解したこと以外は特に変わらなかった。 美味しいチキンやケーキ

          眠れない夜は、ただ書こうか。

          眠れない夜は、ジブリの世界に癒されようか。

          最後にジブリを見たのっていつだったっけな。 そんな想いに駆られたのは、三鷹市にある「三鷹の森ジブリ美術館」を訪れたときのこと。 ジブリに触れたのは随分久しぶりだった。 「迷子になろうよ、いっしょに。」 美術館のキャッチフレーズ。 大人になった自分が改めて「迷子になる」のはすごく新鮮だけれど、ころんとした手書きの文字にどこか懐かしい、くすぐったい気持ちになる。 三鷹駅から徒歩15分ほど「風の通り道」と名付けられた閑静な道を歩いて行くと、やがて木々に覆われたまぁるい建物

          眠れない夜は、ジブリの世界に癒されようか。

          おさんぽログ vol.1

          散歩が好き。 カメラが好き。 だからお散歩にはよくカメラを持っていく。 今日は少し冷えたけれど、澄んだ青空が綺麗だった。 枯れ葉も積もる中、まだ金色のままで堂々と立つ(おそらく)楓の木がコントラストになって眩しかった。 今日から、そんなお散歩中の何気ない発見を、記録にして残してみる。 色づいた果てに地面にひらひらと舞う枯れ葉を踏み締めると、今年が終わると嫌でも自覚させられる。 年末になって急に焦るんじゃなくて、できたら毎日を大切にしていきたいなぁ。 少し気が早いけ

          おさんぽログ vol.1

          朝も昼も夜も、自分に優しくていいからね。

          上手くいかないときって、焦る。 何やってんだろうとか、こんなことしてる場合じゃないのにとか、頭の中でぐるぐると考えが巡る。 巡って巡っても終わりなんかなくて、ただその場を周回しているだけとわかってるのに止められない。 今日もついさっきまではそうだった。 人に会うのが怖い、時間が過ぎ去っていくのが怖い、何もできない自分が恨めしい。 あれよあれよというまに、ネガティブ思考の泥沼に沈みそうになっていた。 けれど、今日はちょっとだけ何かが違った。 「今の私に必要なのって、

          朝も昼も夜も、自分に優しくていいからね。

          焚き火の夜は、きっとよく眠れるからね。

          パチパチと、火の粉の爆ぜる音がする。 借り物のローチェアに背中を預けてぼんやりと上空を見ると、ちょうど正面にオリオン座があった。 その他の星の名前は知らないけれど、街の中から見るよりもずっと綺麗に映る。 今日、人生で初めて「ソロキャンプ」に来た。 といっても道具はすべて借り物で、何かあればインストラクターがすぐに駆けつけてくれる超初心者向けの「体験」だ。 アニメ「ゆるキャン△」を観てから、いつかソロキャンプをしてみたいという想いに駆られていた。 だからこの週末は、

          焚き火の夜は、きっとよく眠れるからね。

          眠れない夜は、マシュマロを浮かべようか。

          今度眠れない夜が来たら、やることは一つと決めていた。 マシュマロが食べたい。 欲を言えばトースターで軽く焼いて食べたいけれど、「チーン」という軽快な音で家族を起こしてしまう訳にいかないので今回は保留だ。 次に眠れなかった日のために、と買っておいたマシュマロを取り出す。 レトロポップなパッケージは、スーパーに並んでいるのを見るだけで心が躍る。 買ってから数日、まだ明るいうちに封を開け、待ちきれずにいくつか食べてしまったことは内緒だ。 親しい人に1本だけ分けてもらった

          眠れない夜は、マシュマロを浮かべようか。

          ふてくされた日も、空が綺麗でいてくれてよかった。

          今日は一日、どんよりとした天気だったみたいだ。 みたいだ、と書いたのは、今日はずっと家に篭りきりで窓の外を一度も見ていないからだ。 ただSNSで好きなアーティストがそう呟いていたから、きっとそうなのだろうと思う。 お日様がその姿を隠すとき、私たちは晴れを想う。 曇りの日、雨の日、雪の日、嵐の日。 ちょうど先日、そんな「天気」を題材にした映画を見た。 映画に対する感想として適切な表現かはわからないけれど、とにかく「みずみずしい」と思った。 描かれる水滴の一粒一粒、

          ふてくされた日も、空が綺麗でいてくれてよかった。