4連勤

4連勤が終了した。労働の職場と云う、人を非人間的にする空間に4日間も居た。これで随分と心身共に狂ったと自覚があるが、兎も角これから2連休なのだから、少し息継ぎをしたい。しかしたったの2連休を有り難く思うのも尺に触る。人間、本来何時までも自由に好きなだけ休んでいても良いではないか。2連休等ミジンコ以下の小ささの自由時間である。

しばしば、頑張った者が幸せに暮らせる世界が理想と言われる。私は、こんな理想を掲げた人間を軽蔑する。その人間は奴隷である。努力をしなければ救われないと、何故救済にその様な条件を付けるのだろうか。いや、条件があっても良いが、そんなものは理想でも何でも無い。もし仮に、『頑張った者が幸せに暮らせる世界』が理想ならば、救済される人間と、救済されない人間が居るではないか。この理想を掲げる人は人道と云うものを全くわかっていない。釈尊や、親鸞聖人が聞けば泣くだろう。真に人道を掲げるならば、どんな人でも救われる道を、理想を、掲げるべきである。

私は、短期間の労働をしているが、正直これは美談でも何でも無い。ゲームと云う快楽装置、謂わば餌に惹かれて、欲、煩悩に塗れて労働と云う悪魔の環境に足を踏み入れてしまった悲劇なのである。労働による苦しみを「よく頑張った」と言って称賛してくれるよりも、労働へ至った原因である煩悩に同情して欲しい。苦しみは、称賛されるべきものではない。同情されるべき、そして、共に乗り越えてゆくべきものなのである。

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