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変性意識とは_001

変性意識とは、通常の意識状態とは異なる、変化した意識の状態を指します。

これは、トランス状態や変性意識状態とも呼ばれ、
個人の感覚、感情、思考、自己認識が通常とは異なる方法で経験されることを特徴とします。

私自身も、変性意識を定義付けしています。

変性意識とは、無意識領域にアクセスできる状態になった意識のこと


ではないでしょうか。
もちろん、
無意識領域に100%アクセスできる状態=変性意識というわけではなく、
無意識領域に少しでもアクセスすることができている状態=変性意識
であり、その変性意識の深さによってアクセス領域が増えていくものではないかと思います。

変性意識状態は、様々な要因や活動によって引き起こされるでしょう。

思いつくのは以下の六種類です。
他にも思いつくものありましたらコメントで記載お願いします。

瞑想

瞑想の実践、特にマインドフルネスや超越瞑想は、変性意識状態をもたらすことがあります。
瞑想を行う人は、集中力や意識の変化した状態に達することがあり、
そこでは通常の思考プロセスが鈍くなり、深い落ち着きや内省の感覚がもたらされます。

ここでは、意識が無意識領域にアクセスすることにより、
集中力や意識の変化した状態に達するのです。
また、通常の意識の領域に存在する、思考と情報の嵐から離れ、
無意識領域にある深い落ち着きや内省の感覚と、意識が接続されるのです。

催眠

催眠療法では、被験者は深いリラックス状態に入り、暗示を深く受け入れやすい状態になります。
この催眠状態は変性意識の一形態であり、被験者は通常の意識状態ではアクセスできない思考や記憶にアクセスできるようになります。

催眠では、瞑想のそれと比較し、より深い無意識領域へとアクセスすることで、
通常意識に戻った際にも、効果が持続するような暗示を受け入れやすくすることができます。
また、深い無意識領域にアクセスしているため、
通常の意識状態ではアクセスできない思考や記憶にアクセスすることももちろん可能です。

宗教的または精神的な儀式

シャーマニズム、ヴィジョンクエスト、祈祷、断食などの宗教的または精神的な儀式は、変性意識状態をもたらすことがあります。
これらの儀式は、参加者にトランス状態に入り、超自然的な洞察や霊感を得ることを目的としています。

無意識というのは、自分自身が抱えている問題をバックグラウンドで処理してくれるものだと考えています。
しかし無意識が処理できるタスクは単純なもののみで、複雑すぎるものは放置されてしまうことが多いと思います。
(放置された複雑なタスクが無意識下で悪性の腫瘍になったものがストレスなんじゃないか)

そのことを認識したうえで、無意識領域に存在する無意識が途中の状態で放り出したタスクを、
変性意識下で組み立て統合することによって、「答え」が得られるのではないのでしょうか。
また、その体験をすることが、参加者に超自然的な洞察や霊感を得たと思わせるのではないかと思います。
儀式をする前に思いつきようのなかった素晴らしいアイデアが、
儀式をした後には頭の中に湧いてきたのであれば、
それこそ神や唯一存在に出会ってそれが教示してくれたという表現をする人がいることは想像がつきます。

薬物使用

幻覚剤や向精神薬などの薬物は、変性意識状態を引き起こす可能性があります。
大麻、LSD、psilocybin(マジックマッシュルームに含まれる)、メスカリンなどの薬物は、知覚、思考、時間の認識を変化させる可能性があります。

こちらについても、宗教的または精神的な儀式という項目で書いた内容と同じことがいえるかと思います。
また、無意識領域にアクセスすることにより、
音楽の聞こえ方、肌の感覚、視覚、味覚、嗅覚、感受性が、
通常の意識状態とは異なる状態になるのだと考えています。

(お酒に関しても軽いレベルで無意識領域にアクセスしているのではないかと思うことはあります)

こちらの項目に関しては、その物質による単なる反応など、
変性意識と全く関係がない場合ももちろんあると思います。

創造的なフロー状態

アーティスト、ミュージシャン、アスリートは、完全に没頭して創造的な活動やパフォーマンスに集中しているときに、変性意識状態を経験することがあります。
このフロー状態では、時間の感覚が失われ、個人のアイデンティティが活動と融合し、深い満足感と一体感が得られます。

ここでの一体感とは、活動(音楽やアート、スポーツ)それ自体との一体感ももちろん含まれているとは思いますが、
深いレベルでの無意識領域とのアクセスがなされることで、
自分自身との深い一体感と満足感が得られるのではないでしょうか。

臨死体験[近死体験(NDE)]

NDE は「Near-Death Experience」の略で、日本語では「近死体験」と訳されます。
「臨死体験」という用語は、この現象をより広範囲に説明するために使用される一般的な用語である場合が多いのに対し、
「近死体験(NDE)」という用語は、この分野の研究者や科学者がより頻繁に使用する、より具体的な用語です。

一部の人々は、臨床的な死に近い状態を経験した後、変性意識状態について言及しています。
NDE中には、肉体から離れている感覚、トンネルを通って光に向かって移動する感覚、人生のフラッシュバックなどの現象が報告されています。
こちらについては高容量の幻覚剤やケタミンを服用した際にも報告される現象です。

自我の死(エゴデス)であれば、無意識領域に存在すると思っていた意識による、「明確な自我」が存在しなかったことによる絶望、と解釈することはできますが、
臨死体験の際の現象は解釈が難しいです。
無論、無意識領域へのアクセスとの紐づけは可能ですが。

次回は臨死体験について記述しようかなと思います。


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