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2023年の東京の桜【写真40枚】

さほど南に位置しているわけではない東京ですが、今年は九州よりも早く桜の開花が見込まれると2月上旬の時点でニュースで取り沙汰されていました。

以前は東京よりも九州や四国の方が開花が早かったのですが、都市化の影響により今では東京都心部の桜が最も早く咲くようになってしまいました。ちなみに東京のこれまでの開花日は1980年代は3/30、2000年代は3/24、2020年は3/14と20年で1週間近く早まっています。

ここ数年は毎年のように「今年は早いな」という感覚に陥っていますが、着実に開花日は早まっているため、実はこれが当然の時期なのです。

こんな長いを前置きをしておきながらも「今年は異様に早いな」と今年も感じてしまいました。今となっては都心の桜は葉桜が咲いていれば良い方で、ほとんど緑葉になってしまっています。
そんな一気に駆け抜けてしまっていった2023年の東京の桜を振り返っていこうと思います。

まずは2月中旬から下旬にかけて見頃を迎える河津桜から。

川沿いのイメージが強い河津桜ですが、都内にも探せば一本桜が植えられているのをちょこちょこ見かけます。

続いては2月下旬から3月上旬に迎えて見頃を迎えるおかめ桜。
カンヒザクラとマメザクラを交配して作らえた品種で、花が下向きにつくのが特徴的です。

ここは都内では屈指のおかめ桜スポット。特に最近は大人気の場所となっています。日中の写真がSNSで溢れ返っているのであえて夜に行ってみました。
特にライトアップされるわけではないですが、東京の明るさを借りながらまるで夜桜のスポットかのように撮りました。

ちなみにこの夜桜は昨年11月に発売されたばかりのKenkoのホワイトミストNo.1を使って撮影。

このフィルターについては以下の記事で詳しくレビューしています。


次は新宿に植えられている高遠小彼岸桜。
名前の由来は長野県伊那市の高遠城址公園の「天下第一の桜」と称されている桜を新宿東南口駅前広場の再整備に合わせて寄贈していただいたのだとか。

ソメイヨシノよりも少し早く開花を迎えるしだれ桜です。
しだれ桜なのか、シダレザクラなのか、枝垂れ桜なのか毎回表記に悩みます。
東京のしだれ桜と言えば滝のように咲く六義園が有名ですが、実は探せば結構咲いています。

そしてあっという間にソメイヨシノが見頃を迎えました。
満開を迎える週は生憎の雨。特に多くの方が休日を迎える土日は寒雨が降り注いでいました。

3月下旬の渋谷駅。
この頃には駅前のしだれ桜が散りかけていました。個人的には散りかけが最も美しさを感じるためベストタイミング。SNS映えはしないですが、、それでもいいんです。

去年から狙っていた場所で、息巻いて撮影に出かけましたが撮影環境があまりにも悪かったのでだいぶレタッチでごまかしました…。劣悪な撮影環境でもある程度のクオリティを出せないのはまだまだな証拠です。

ここいらで撮影によく使った撮影機材を紹介しておきます。

FUJIFILM X-T5

レビュー記事


FUJIFILM XF14mmF2.8 R

レビュー記事


FUJIFILM XF33mmF1.4 R LM WR

レビュー記事


FUJIFILM XF56mmF1.2 R WR

レビュー記事


雨が落ち着き、春の陽気を感じる頃にはソメイヨシノも葉桜となっていました。
個人的ベストショットはこの一枚。構図的にはシンプルですが、散り加減と葉桜とのグラデーション、迫力と生活感。生々しさを表現できた一枚だと思っています。

SNSでは無理くりピンクに染め上げられたソメイヨシノが散見されますが、空気感をそのまま表す透き通ったソメイヨシノの色味には手を焼きます。空気感と一体であるからこそ繊細に表現しなければ美しくなりません。

以上、2023年に撮った東京の桜でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。最後に告知だけさせてください。

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