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撮影者の思考まとめ

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写真について語っている記事をまとめています。 #写真的思考 のタグを付けてご投稿ください。
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撮影者と写真の関係値

自分が写真を撮る理由とは 自分にとって写真とは 写真を極めて行き着く道とは こんなことを考えることがしばしばある。 もっと近い話で言えば、撮影準備や撮影時のこだわり。自分は何をイメージして何を考えて写真を撮っているのか。そんなぼんやりとしたことが言語化したくてブログやnoteを開始したことが一つの経緯としてあります。頭の中では確固たるものがあってもそれを言語化してみると意外と根が深く脳内イメージと文字とでギャップが発生してしまいます。 最近では記事数を重ねてきたこともあ

SNSとボクの好きな写真

写真を撮っている人は多かれ少なかれSNSを使って、全世界へ自分の作品をアップしていると思う。でも同じ写真でもプラットフォームによって全く違う反応がされることはよくあることだし、同じ写真でもアップの仕方によってリアクションに大きな変化が出ることもある。 『「いい写真」ってなんだろう』はSNSでよく話題になるけど、ボク自身は「ボクが好きな写真」がもっともいい写真だと思うし、そんな写真を撮り続けたいとも思ってる。 ただSNSでいい反応があるとうれしいと思うのも事実。できるならボク

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100〜
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もうすぐ春で胸が苦しい〈フィルムカメラ〉

少し前にフィルムの現像をした。期間は冬から春手前まで 11月ごろに一回現像したあと、また36枚撮り終えたのだけど、取り出す時に失敗して真っ白に感光してしまって、冬の思い出が全部消えた。結構いい写真も撮れてる予感がしていたからすごく悲しかった ショックでやりきれなくなったけど、めげずに次のフィルムを入れて、新年から最近まで撮り続けていた 今回はハーフフィルムで72枚撮った お気に入りをまとめておく 240405

【作例写真30枚】X100VI レビュー 正統進化した高級コンデジの魅力

前モデルであるX100Vから4年の時を経て、待ちに待った新モデル「X100VI」が登場します。 コンパクトデジタルカメラであるX100シリーズは非常に人気で、前モデルのX100Vも中々手に入らず、中古価格は今でも高騰しています。 そんな渦中に登場する「X100VI」を富士フイルム様より2週間ほどお借りしたので、先行レビューをしていこうと思います。 FUJIFILM X100VI2月20日の「X Summit TOKYO 2024」で新たに発表されたコンパクトデジタルカメ

チェキをモノクロ縛りにしたら、普段使いの可能性が広がってきた。という話

お久しぶりの投稿でございます。 最近はふと、チェキカメラを普段使いするコツみたいなものを自分なりに考えていました。 というのも、自分が思うチェキカメラの魅力的な部分と実用性という部分が上手く噛み合っていないことが使用していて多々ありました。 それでもポケットに入っているとなんだかんだ色々考えながら撮ってしまうぐらいには面白い、というよく分からないチェキとの関係性をここ三ヵ月続けています。 ちなみに、面白くなかったらスマホで撮ってます。 現段階では、総じて〝なんか惜しい

意外と良いぞ、SONYの「クリエイティブルック」【FL・IN・SH 作例】

撮って出しのクオリティーの高さはFUJIFILMの「フィルムシミュレーション」かSIGMAのカラーモードが強いなと勝手に思い込んでいました。 が、「α7CⅡ」の購入を機にSONYが最近の機種に搭載している「クリエイティブルック」を試しに使ってみたら想像以上に良かったので、作例を共有したいと思います。 普段はRAW現像派の筆者のお試し程度なので、参考程度に。 「クリエイティブルック」って?ここでは詳細を省きますが、要するにSONY独自のカラーモードになります。 今までは

一年半のあいだ「撮らせてほしい」と望んだ人を撮って、宝物をもらった話

あなたは圧倒的な存在に対面したことはありますか? 私は直近、対面してきました。 一年半、その瞬間を待ちわび、心を鷲掴みされる感覚にひたりながら。 これは単なる自分語りであり、それでいて一人の役者さんを紹介するだけ。 誰に評価してもらおうとか一切考えない、自分が書きたいだけの文章。 ほんの軽い気持ちから始まった、圧倒的な可能性との邂逅の話。 それでいて2,900字に及ぶファンレターかもしれない。 ぜひ彼女に興味を持ってください。 軽い気持ちから始まった彼女の名前は城酉諒。

Leica M10を使って1カ月...

Leica M10を私は1月16日から使い始めてはや1カ月が経過しました。 レンズは1本、NOKTON classic 40mm F1.4 SC 最初のレンズは28mm 35mm 40mm 50mmあたりで凄く悩みました。 40mmにした理由はLeica Q2とは違った構図なり、表現をしてみたいので、 40mmのレンズにしました。 オールドレンズ風味の玉ボケも凄い好きなので、50mmも凄く悩んだ笑 Leica M10 × NOKTON classic 40mm F1.4 S

写真を撮りに、由布院へ。

📸 FUJIFILM X-T5 + TAMRON 17-70 F2.8 博多より特急「ゆふいんの森」へ乗車し由布院を目指す。昔から乗りたかった列車であり、ついに念願かなった形である。 普通の特急というより観光列車。アテンダントさんが乗車しており、応対が申し訳なくなるくらい良い。 列車にはビュッフェがある。ソーセージを頼んでみた。 沿線の見所を案内されながら、列車は由布院の駅に近づいていた。列車での時間はどうしても短い。到着のアナウンスと共に、他の乗客も荷造りをし始めた

写真をはじめて1年がたって「何気ない日常」なんてないとわかりました。

出版社で働いている辻敦と申します。ぼくは写真家・幡野広志さん編集担当をしていて、『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』という本を幡野さんと一緒につくりました。写真を撮る前に知っておいてほしいことから、写真の撮り方、RAW現像の方法まで、幡野さんが写真についてはじめて書いた本です。 ぼくは完全な写真シロウトです。本のお話をいただいたときは、ぼくが幡野さんの写真の本を作ってよいのだろうか、そんな気持ちもありました。でもむしろ、写真をやっていないからこそ、ぼくにお願いしたいと

SIGMA fp ローリングシャッター歪み|気づいたんです、歪むなら歪ませればいいと。

本記事は、以下の記事をnoteにて公開したものです。 メインサイトでご覧になりたい方はこちらからどうぞ。 ※メインサイトの方が画像やリンクなどが適正な場合があります。 歪みも表現にしてしまう。今回は雑談的なお話ですが、SIGMA fp Lを使っていて悩みの1つである「ローリングシャッター歪み」について、1つの考え方に辿り着いたので語って行きます。 ローリングシャッター歪みとの戦いSIGMA fp(特にSIGMA fp L)をお持ちの方なら1度は直面したことのあるであろうロ

「いい写真」の拡大考察

いい写真を撮りたいと思う。 上手い写真じゃない、いい写真を撮ろう、ということが、近頃ネット上などでよく語られている。 そういった、写真が好きな方々の文章を読んでいる中で、ある結論に辿り着いた気がするのでここで書き記したい。 いい写真、と感じるものに共通していること。 それは、被写体と撮影者の人間性または関係性が滲み出ているということだ。 言ってしまえばそれは愛なのかもしれない。小っ恥ずかしいけど。 愛を感じる写真 例えば、土門拳という作家が、炭鉱町で垢じみた少女を撮影

ネガフィルムスキャン沼の実験と検証

デジタル撮影が主流の昨今とは逆行するように、昨年からフィルム写真のネガスキャン(デジタルデータ化)を行ってきました。先日、香港で撮影した写真のスキャンを年始から延々と行って自身のスキャン能力も上がってきたので、Xにポストされたものをまとめたnoteになります。 主にスキャンソフトSilverfastの凄さと独自の編集過程を綴っていますが、割とブラックボックスに包まれたネガスキャンの世界が何かの参考になればと思います。ようこそ沼の世界へ。 そもそもネガスキャンとは何ぞや…と

ポートレートに最新のカメラは必要なのか?

やあ、僕です。 お前いつも新機種買っとるやんけ?というツッコミが来そうですが、カメラ初めて4年、CANON、Pentax、ハッセルさん以外一通り使用したと思うので、それを踏まえて僕が落ち着いた場所をnoteにまとめていけたらと思います。 以前相談された方で「初心者でうまく撮影できないのでアドバイスが欲しい」という方がいました。初心者の人からの相談もないわけではないのですが、大体が撮れないとか、なんか違うというふわっとした違和感のある中級者の相談が多く、それを他者視点でアドバ