藤本祐嗣

写真や映像、作品作りについて書きます。写真の方が投稿は多いです。 写真集や展示情報につ…

藤本祐嗣

写真や映像、作品作りについて書きます。写真の方が投稿は多いです。 写真集や展示情報についても発信します。 京都芸術大学の通信制に通ってます。 写真はフィルムやモノクロが多め、映像は写真っぽい撮り方で撮るのが好きです。

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iPhoneを最高のサブ機として使い、撮影体験と機材構成を変えるプリセット「Ton(トーン)」を作りました

【解決する問題】・メイン機はあるけど買うバッグから取り出さないシーンも多く撮影枚数が減っている ・家族や友達といるときにカメラばかり触るのが億劫 ・iPhoneっぽい写真が嫌でiPhoneでは写真を撮らない ・プリセットを買ってみたけどカメラが違うから想像した色にならない ・カメラを買わなくてもiPhoneで雰囲気のある写真が撮りたい 【目指す世界観】このプリセット「Ton(トーン)」はドイツ語でトーンという意味です。 そのままの意味で、トーンにこだわって作っています。

    • コラージュを作るとアーティストになった気分になれたのでおすすめ

      僕は京都芸術大学に通っているのですが、そこでコラージュの授業がありました。 今までコラージュもやってみようかなという気持ちも多少はあったのですが、 - どうやって構想したら良いのかわからない - そもそも進め方とか何からどう手をつけたら良いのかわからない - 手間がかかりそう という理由で始めることができなかったので良い機会になりました。 いや、とても、というよりめちゃくちゃ良かったです。 実際にやってみて、気づいたことをシェアしていきます コラージュのやり方自分の写

      • コスパの良い写真集3選

        「写真集のコスパって何だよ」という話ですが、 安い、面白い、参考になる、の三つ揃ったものをコスパが良いと定義しました。 「面白さは人それぞれだし参考にするために写真集買うわけじゃない」というご意見はごもっともです。 でもそれでは企画倒れになってしまうので今回は目をつぶってください。 ・4000円以下(中古探せば3000円以下で買えるかも) ・わかりやすさ重視、コンセプチュアルフォトではない ・特別なロケーションや被写体を写してない という観点で三つ選んでみました。 ba

        • 三脚の意外な効果

          最近のカメラは手ぶれ補正が強く、ISOも上げれるため三脚を使って撮る人はだいぶ少ないのではないでしょうか? かく言う僕も基本手持ちですし、筋肉で止めるので写真用のカメラに手ぶれ補正はいらないと思ってます。 しかし、でか重い中判フィルムカメラを買ったことに加え、今通っている京都芸術大学の授業では三脚を使って撮影しないといけないので、 最近になって三脚を使い始めて気付いたことがあります。 それは「三脚を使うと構図がきっちりと決まる」ということです。 ①三脚を使うためさっと

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        • KYOTOGRAPHIE各展示の振り返り
          6本

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          毎日普通のものを撮り続ける意味

          今回はエッセイ的な内容になります。 僕は毎日朝起きたら散歩しながら写真を撮る習慣があります。 撮る場所は家の近所でルートも大まかに3パターンしかありません。 それぞれ数百回通ったルートで、いつも撮り続けています。 何を撮っているかと聞かれると結構回答が難しいです。 被写体としては川とか家の前に置いてあるものとか落ちてるものになるのですが、感覚としてはものを撮っているというよりは変化に気づいたらシャッターを切っている感じです。 毎日撮り続けているからこそわかるちょっとした

          毎日普通のものを撮り続ける意味

          写真上達のために役に立った方法・効果がなかった方法

          あくまで当社比、という注意書きがあるものの、 個人的に「マジでやって良かった」と「誤解して理解して時間を無駄にしたな」という写真上達方法を書いてみました。 あとここに出てる方法はオリジナルのものではなく、誰かが言っていたことを実践した結果なので方法自体は全部パクリになります…笑 効果があった方法好きな写真を集めてコメントをつける 個人的にはこれが一番効きました。 大事なのは自分の目を鍛えること、審美眼を磨くことです。 この他の3つは鍛えた目に基づいて自分の手癖をやめる、

          写真上達のために役に立った方法・効果がなかった方法

          title: 逃げられない【写真作品】

          個人の作品として組写真を作りました。 夢ではふわふわとして早く逃げたいのに逃げられない、 現実では何に追われているかも、自分がどこにいるのかもわからない、 そんな感覚を表現してみました

          title: 逃げられない【写真作品】

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】ドキュメンタリーらしからぬ写真表現【クラウディア・アンドゥハル編】

          KYOTOGRAPHIEの振り返り6回目、クラウディア・アンドゥハル編です。 KYOTOGRAPHIEに行った人にも、行けなかった人にも楽しんでもらえたらと思います。 見た展示はシリーズ化して全部書くつもりなので、もしよければフォローしてください! 人物などの概要1931年生まれとかなり歳をめされていらっしゃり、スイスでユダヤ教徒の父とカトリック教徒の母の間の子でホロコースト(ユダヤ人の迫害)の経験から社会的弱者のコミュニティに興味を持つようになったようです。 そして

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】ドキュメンタリーらしからぬ写真表現【クラウディア・アンドゥハル編】

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】自分だけの分野を極めること【ティエリー・アルドゥアン編】

          KYOTOGRAPHIEの振り返り5回目、ティエリー・アルドゥアン編です。 KYOTOGRAPHIEに行った人にも、行けなかった人にも楽しんでもらえたらと思います。 見た展示はシリーズ化して全部書くつもりなので、もしよければフォローしてください! そして是非コメントやXでのDMでも良いので語りましょう。 人物などの概要ティエリー・アルドゥアンについては英語で調べても情報が少なかったです。 もしかしたら自然学者と写真家のハイブリッドなのかとも思いましたが、 基本は写真家

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】自分だけの分野を極めること【ティエリー・アルドゥアン編】

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】同じものを撮り続けること【潮田登久子編】

          KYOTOGRAPHIEの振り返り、4回目は潮田登久子さんです。 KYOTOGRAPHIEに行った人にも、行けなかった人にも楽しんでもらえたらと思います。 見た展示はシリーズ化して全部書くつもりなので、もしよければフォローしてください! そして是非コメントやXでのDMでも良いので語りましょう。 人物などの概要写真家に教えを受け、写真家の夫と結婚した写真と共にある人生を歩んでこられたようです。 冷蔵庫や本、帽子など、一定のものを6×6のフォーマットかつ白黒で撮ることが特

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】同じものを撮り続けること【潮田登久子編】

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】主張ではなくただ伝えること【ジェームス・モリソン編】

          KYOTOGRAPHIEの振り返り、3回目はジェームス・モリソンです。 作例などは載せないのでどちらかというと展示を見た人向けの考察ですが、 Xにたくさん上がってる写真を見ながらKYOTOGRAPHIEに行けなかった人にも楽しんでもらえたらと思います。 見た展示はシリーズ化して全部書くつもりなので、もしよければフォローしてください! そして是非コメントやXでのDMでも良いので語りましょう。 人物などの概要ケニア出身、イギリス育ちのフォトグラファーです。 撮るものは決ま

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】主張ではなくただ伝えること【ジェームス・モリソン編】

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】常に実験をする重要性【川田喜久治編】

          KYOTOGRAPHIEの振り返り、2回目は川田喜久治さんです。 (日本人かつ生きてる人だと「さん」付けたくなる) 作例などは載せないのでどちらかというと展示を見た人向けの考察ですが、 Xにたくさん上がってる写真を見ながらKYOTOGRAPHIEに行けなかった人にも楽しんでもらえたらと思います。 見た展示はシリーズ化して全部書くつもりなので、もしよければフォローしてください! そして是非コメントやXでのDMでも良いので語りましょう。 人物などの概要御歳91歳の生けるレジ

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】常に実験をする重要性【川田喜久治編】

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】美と表現のインパクト【ヴィヴィアン・サッセン編】

          KYOTOGRAPHIEの振り返り1回目、最初はヴィヴィアンサッセン(以後サッセン)です。 個別で考察したすぎて連載にします。 作例などは載せないのでどちらかというと展示を見た人向けの考察ですが、 Xにたくさん上がってる写真を見ながらKYOTOGRAPHIEに行けなかった人にも楽しんでもらえたらと思います。 見た展示はシリーズ化して全部書くつもりなので、もしよければフォローしてください! そして是非コメントやXでのDMでも良いので語りましょう。 人物など概要調べれば出て

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          ひどく個人的な経験に基づいたLUMIX S1Hレビュー【2024年でも通用する写真と映像のハイブリッド機】

          昨年11月に購入したLUMIX S1H、半年経ったのでそろそろ語らせていただきます。 スペックなどは今更感ありますし、そもそも結構前のカメラなので特筆すべきところはありません。 なのでとても個人的な経験と主観に基づいたレビューにしようかと思います。 購入の経緯結論から言うと、映像も動画も撮れるカメラで、どちらかというと映像寄りのものを探していました。 スペック的にはよく借りて使わせてもらってたα7IVを買っても良かったのですが、写真のRAWの色が苦手だったことと、使って

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          写真の質感について研究してきた内容と、レタッチ時のパラメーターや効果

          僕はレタッチではあまり色をいじらず、 質感を調整するのにLightroomやCapture Oneを使います。 一般論には色味を自分のオリジナルにすることがレタッチの醍醐味だと思いますが、 写真の雰囲気を作るのは色以外にも質感が大事です。 ちなみに僕の作っているプリセット「Ton(トーン)」はiPhoneで撮った写真の質感を整えることでiPhoneをサブカメラとして使える体験を提供する、といったコンセプトです。 色味だけ変えてもiPhoneっぽさは残ってしまうので、色調整

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          花ではなく、花を育ててる人を想像して撮る

          今日は僕が撮りたい写真の話をします。 写真は世界のごく一部を切り取り、何かを伝えるメディアです。 裏を返すと写っていないことの方が圧倒的に多いわけです。 写っているものを伝えるだけでは情報不足で物足りなさを感じます。 また、写しすぎない方が良く見えるとも思います。 例えば、ソールライターで有名な雨に濡れたガラスを撮ってその向こうを想像させる方法だったり モノクロでほぼシャドウで潰してしまう方がかっこよく見えたり。 見えないことで人間は想像を働かせ、特に良い想像で補完

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