藤本祐嗣

写真や映像、作品作りについて書きます。写真の方が投稿は多いです。 写真集や展示情報につ…

藤本祐嗣

写真や映像、作品作りについて書きます。写真の方が投稿は多いです。 写真集や展示情報についても発信します。 京都芸術大学の通信制に通ってます。 写真はフィルムやモノクロが多め、映像は写真っぽい撮り方で撮るのが好きです。

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iPhoneを最高のサブ機として使い、撮影体験と機材構成を変えるプリセット「Ton(トーン)」を作りました

【解決する問題】・メイン機はあるけど買うバッグから取り出さないシーンも多く撮影枚数が減っている ・家族や友達といるときにカメラばかり触るのが億劫 ・iPhoneっぽい写真が嫌でiPhoneでは写真を撮らない ・プリセットを買ってみたけどカメラが違うから想像した色にならない ・カメラを買わなくてもiPhoneで雰囲気のある写真が撮りたい 【目指す世界観】このプリセット「Ton(トーン)」はドイツ語でトーンという意味です。 そのままの意味で、トーンにこだわって作っています。

    • 写真が好きな人のためのChatGPT活用例

      もっと良い写真を撮りたい、上手くなりたい、自分の写真へのフィードバックが欲しい、と思った時に今まではネットの記事やYouTubeで調べたり、写真集を見て研究することが多かったと思います。 でも最近はGPT技術の発達によりもっと効率的に学ぶことができるようになりました。 まだ試したことない人は無料でも良いので是非試してみてください。 数時間かかってた疑問が1分で解決することもあります。 今回は僕の主な使い方を紹介します。 ググるより早く知識を獲得する写真を深く知ろうと思う

      • 曇りの日に4800Kで撮る静かな写真

        デジタルでRAWで撮る人はほとんどの場合、オートホワイトバランスか「太陽光」に設定しているのではないでしょうか。 オートで撮って後から調整すれば良い、というのはたしかにそうですが、 マニュアルで撮ることによる新たな発見もあります。 ホワイトバランスを後から変えることによるデメリットその場で最終イメージを持たずに撮影する癖がつく AWBを常に使用すると、カメラ任せになりがちで、写真の最終的な色調や雰囲気を意識しなくなります。 これにより、自分がどのような色合いやムードを表

        • 自分の写真に行き詰まりを感じている人におすすめの機材

          今回は僕の写真に新たなインスピレーションを与えてくれたカメラやレンズ、その他の道具についてお勧めしたいと思います。 自分の写真にマンネリや行き詰まりを感じている方はぜひ参考にしてみてください。 中判フィルムカメラ中判フィルムカメラは35mmフィルムにはない情報量と階調表現が優れている、というのが一般的ですが、個人的な体験では以下が違うなと感じました。 デカくて重いことによって撮る写真も重く強くなること 10枚〜15枚程度しか撮れないこと ウエストレベルで撮ること(全

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        • KYOTOGRAPHIE各展示の振り返り
          6本

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          撮る時間よりも考える時間が写真を育てる

          写真家(写真作家)のインタビューを見るのが好きなんですが、 先日ブルーピリオド読んでてあることに気づきました。気づいたというか頭のどこかで感じてたことがはっきりとしました。 写真家はみんな写真の話していない! インタビュアーの人が撮り方の話を振ったらしますが、 それよりも普段考えてることとか、物事の見方とかそういった話が多いです。 「まずは上手くならないと」と思って撮り方ばかり考えてしまうことが多いですが、 技術よりも自分の内面に目を向けるべき時が来ていると感じています。

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          コラージュを作るとアーティストになった気分になれたのでおすすめ

          僕は京都芸術大学に通っているのですが、そこでコラージュの授業がありました。 今までコラージュもやってみようかなという気持ちも多少はあったのですが、 - どうやって構想したら良いのかわからない - そもそも進め方とか何からどう手をつけたら良いのかわからない - 手間がかかりそう という理由で始めることができなかったので良い機会になりました。 いや、とても、というよりめちゃくちゃ良かったです。 実際にやってみて、気づいたことをシェアしていきます コラージュのやり方自分の写

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          コスパの良い写真集3選

          「写真集のコスパって何だよ」という話ですが、 安い、面白い、参考になる、の三つ揃ったものをコスパが良いと定義しました。 「面白さは人それぞれだし参考にするために写真集買うわけじゃない」というご意見はごもっともです。 でもそれでは企画倒れになってしまうので今回は目をつぶってください。 ・4000円以下(中古探せば3000円以下で買えるかも) ・わかりやすさ重視、コンセプチュアルフォトではない ・特別なロケーションや被写体を写してない という観点で三つ選んでみました。 ba

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          三脚の意外な効果

          最近のカメラは手ぶれ補正が強く、ISOも上げれるため三脚を使って撮る人はだいぶ少ないのではないでしょうか? かく言う僕も基本手持ちですし、筋肉で止めるので写真用のカメラに手ぶれ補正はいらないと思ってます。 しかし、でか重い中判フィルムカメラを買ったことに加え、今通っている京都芸術大学の授業では三脚を使って撮影しないといけないので、 最近になって三脚を使い始めて気付いたことがあります。 それは「三脚を使うと構図がきっちりと決まる」ということです。 ①三脚を使うためさっと

          三脚の意外な効果

          毎日普通のものを撮り続ける意味

          今回はエッセイ的な内容になります。 僕は毎日朝起きたら散歩しながら写真を撮る習慣があります。 撮る場所は家の近所でルートも大まかに3パターンしかありません。 それぞれ数百回通ったルートで、いつも撮り続けています。 何を撮っているかと聞かれると結構回答が難しいです。 被写体としては川とか家の前に置いてあるものとか落ちてるものになるのですが、感覚としてはものを撮っているというよりは変化に気づいたらシャッターを切っている感じです。 毎日撮り続けているからこそわかるちょっとした

          毎日普通のものを撮り続ける意味

          写真上達のために役に立った方法・効果がなかった方法

          あくまで当社比、という注意書きがあるものの、 個人的に「マジでやって良かった」と「誤解して理解して時間を無駄にしたな」という写真上達方法を書いてみました。 あとここに出てる方法はオリジナルのものではなく、誰かが言っていたことを実践した結果なので方法自体は全部パクリになります…笑 効果があった方法好きな写真を集めてコメントをつける 個人的にはこれが一番効きました。 大事なのは自分の目を鍛えること、審美眼を磨くことです。 この他の3つは鍛えた目に基づいて自分の手癖をやめる、

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          title: 逃げられない【写真作品】

          個人の作品として組写真を作りました。 夢ではふわふわとして早く逃げたいのに逃げられない、 現実では何に追われているかも、自分がどこにいるのかもわからない、 そんな感覚を表現してみました

          title: 逃げられない【写真作品】

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】ドキュメンタリーらしからぬ写真表現【クラウディア・アンドゥハル編】

          KYOTOGRAPHIEの振り返り6回目、クラウディア・アンドゥハル編です。 KYOTOGRAPHIEに行った人にも、行けなかった人にも楽しんでもらえたらと思います。 見た展示はシリーズ化して全部書くつもりなので、もしよければフォローしてください! 人物などの概要1931年生まれとかなり歳をめされていらっしゃり、スイスでユダヤ教徒の父とカトリック教徒の母の間の子でホロコースト(ユダヤ人の迫害)の経験から社会的弱者のコミュニティに興味を持つようになったようです。 そして

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          【KYOTOGRAPHIE振り返り】自分だけの分野を極めること【ティエリー・アルドゥアン編】

          KYOTOGRAPHIEの振り返り5回目、ティエリー・アルドゥアン編です。 KYOTOGRAPHIEに行った人にも、行けなかった人にも楽しんでもらえたらと思います。 見た展示はシリーズ化して全部書くつもりなので、もしよければフォローしてください! そして是非コメントやXでのDMでも良いので語りましょう。 人物などの概要ティエリー・アルドゥアンについては英語で調べても情報が少なかったです。 もしかしたら自然学者と写真家のハイブリッドなのかとも思いましたが、 基本は写真家

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】自分だけの分野を極めること【ティエリー・アルドゥアン編】

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】同じものを撮り続けること【潮田登久子編】

          KYOTOGRAPHIEの振り返り、4回目は潮田登久子さんです。 KYOTOGRAPHIEに行った人にも、行けなかった人にも楽しんでもらえたらと思います。 見た展示はシリーズ化して全部書くつもりなので、もしよければフォローしてください! そして是非コメントやXでのDMでも良いので語りましょう。 人物などの概要写真家に教えを受け、写真家の夫と結婚した写真と共にある人生を歩んでこられたようです。 冷蔵庫や本、帽子など、一定のものを6×6のフォーマットかつ白黒で撮ることが特

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】同じものを撮り続けること【潮田登久子編】

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】主張ではなくただ伝えること【ジェームス・モリソン編】

          KYOTOGRAPHIEの振り返り、3回目はジェームス・モリソンです。 作例などは載せないのでどちらかというと展示を見た人向けの考察ですが、 Xにたくさん上がってる写真を見ながらKYOTOGRAPHIEに行けなかった人にも楽しんでもらえたらと思います。 見た展示はシリーズ化して全部書くつもりなので、もしよければフォローしてください! そして是非コメントやXでのDMでも良いので語りましょう。 人物などの概要ケニア出身、イギリス育ちのフォトグラファーです。 撮るものは決ま

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】主張ではなくただ伝えること【ジェームス・モリソン編】

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】常に実験をする重要性【川田喜久治編】

          KYOTOGRAPHIEの振り返り、2回目は川田喜久治さんです。 (日本人かつ生きてる人だと「さん」付けたくなる) 作例などは載せないのでどちらかというと展示を見た人向けの考察ですが、 Xにたくさん上がってる写真を見ながらKYOTOGRAPHIEに行けなかった人にも楽しんでもらえたらと思います。 見た展示はシリーズ化して全部書くつもりなので、もしよければフォローしてください! そして是非コメントやXでのDMでも良いので語りましょう。 人物などの概要御歳91歳の生けるレジ

          【KYOTOGRAPHIE振り返り】常に実験をする重要性【川田喜久治編】