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拡大解釈と過小評価 (認知の歪み 10-6)

「すごいですね、
心理カウンセラーの資格を
とられたんですか!」

「いや…指定の講座受けて、
ちょっとレポート書くだけやし。
誰でも出来るよ…」

「お金を払う時間も使う自己投資ですし、
働きながらとか、皆んなその一歩が
なかなか踏み出せないんですから!」

「…それに、合わせて頑張ってた
メンタルヘルス・マネジメントの
資格試験は落ちたし…」

「すごいですね!もう一つ勉強も
してたんですか! 今回は残念ですけど
前に進んでるじゃないですか!」

「…アカンねんて、試験落ちて…
失格やで。あと一問が足りなくて…
昔、免許の試験でも そうやった…」

「そんなことないですよ!
心理カウンセラーの資格とらはったし、
メンタルヘルス・マネジメントの
勉強されてるし。尊敬しますわ!」

「尊敬って…誰でも取れるし、
試験落ちてるし、失格やで…
ホンマ、アカン…」

せっかくの達成、成功を
素直に喜べない、
「たいしたことない」
「出来て当たり前」
と捉えてしまう過小評価。

些細な失敗を
大げさに捉えて、
過去の出来事まで紐づけて
「ダメだ、失敗だ、アカン」
と捉えてしまう拡大解釈。

ーーー

フレデリック・パールズの
『ゲシュタルト療法』

ゲシュタルトとは
ドイツ語で
「かたち」「全体像」。

ゲシュタルトの
「真円」と「欠けた円」。
どちらに目が向くか、
不思議なもので、人間は、
足らないところや欠けた部分に
目が向くため「欠けた円」が気になる。

完璧を目指し、
完璧でなければ満足が出来ない人は
出来ていないところに焦点化され、
出来ているところが見えない。

完璧なものなど そうそう無いもの
と考えることが出来れば、
物事の捉え方が変わり、
出来ているところに視点を向けられて
楽になるかも。喜べるかも。

「いや〜、資格取れて嬉しいなぁ!」
「誰でも取れる資格やし…」

「不合格〜失敗も経験、次、頑張ろう!」
「アカン、最悪や、もう無理…」

どっちが幸せでしょうか。
楽に生きられるでしょうか。

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