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42歳。育休中に転職しました。

現在、2歳男、6歳(年長)女、8歳(2年生)男の3人育児をしながら、フルタイムで働いています。そんな中、日々の気づきや思ったことがどんどん上書きされ忘れていることに「はっ」とし、自分の記憶領域を外付けしようと、noteを活用することにしました。

3人目を妊娠した時にはすぐ復職するつもりで産休・育休に入ったのですが、勤務先の状況変化、自分の状況変化などを踏まえて、42歳、勤務20年目の育休明けに退職し、新しい仕事に転職しました。


勤務先の状況変化

・産休前の状況

私は公共設備メーカー(社員300人程度)にて、公園などにある遊具のデザインや設計に約20年間携わっていた。末っ子の産休に入る時には、開発室室長(5人チーム)として最もやりがいをもち仕事に励んでいた。1人目の出産とともに夫の実家近くへ引っ越して片道1.5時間の通勤となったが、2人目の妊娠中に個人的にリモート勤務を許可してもらうなど働く環境を整え、義父母の手伝いを受けつつ育児と仕事に邁進していた。末っ子の産休・育休に入る前には、新製品をリリースし、2022年4月に復職するまでの段取りを整えて2021年8月に休みに入った。

・産休中に組織変えで部署が無くなる

産休に入ってすぐ、唐突に大きな組織変えが社内HPに出て、自分の所属していた部署が無くなり、ある部署のいちスタッフとして名前が書かれていた。出産前のセンシティブな時もあって、すごくショックだった。数日間涙が止まらなかった。
出産後に郵送で給与設定の前後が書かれた紙だけが、何の説明も無く一枚送られてきた。部下がいなくなったことで給料が下げられていた。あまりに説明が無いため正式に問い合わせたら、社員に対し個別説明をしているが、休んでいる人は復職のタイミングに説明するとのことだった。
今思えば、社内が混乱していたことを理解出来るが、とにかく出産前後というセンシティブな時期もあり受け止めきれず、秋に4月入園のために保育園申込をするタイミングがきても、復職する気持ちがどうしても出ず申し込めなかった。育休を2023年の4月まで当初想定より一年長く取ることにした。(育休のルールで、1歳になった時点で空きがあれば入らないといけないが、激戦区で途中入園出来る可能性が無いことを想定)
結果論だが、コロナ禍の影響もまだまだあったし、ちょうど長男が一年生入学のタイミングでもあり、その対応が細やかに出来たので延期して良かった。一年生対応の大変さはまた別記事で書こう。

・復職直前にリモートワーク禁止を知る

そうこうしていて、後述しているが、自分の状況が変わり転職に向け動いていた。会社からの正式な連絡は、2022年9月の給与が下がった手紙一枚切り。そこから、何の連絡もなく、2023年2月に復職面談が設定された。その時は、転職先から内定をいただき条件整理交渉をしているタイミングだった。とは言いつつ、これまでのキャリアや同僚への思い、なんといっても大好きな仕事だったこともあり、復職した方が良いのでは無いだろうかという思いは残っていて、天秤にかけている状況だった。その面談で、復職予定の部署は例外無しでリモートワーク禁止だと言われ、明確にバタンと気持ちが閉じた。なんの時代の逆行かとがっかりした。頑張れば特例を再度作れると思ったが、これまでの経緯もあり、そうまでしたいと思えなかった。育休をとった限りは復職をするべきだと思っていたが、その条件は復職しなくて良いよというメッセージに聞こえた。くすん。

自分の状況変化

・育休中のリスキリング

会社の組織変更のショックで復職を延期し、育児に揉まれていた頃に時を戻す。そうはいっても、だんだんと気持ちも落ち着いてきて、同僚から会社が混乱状況で仕事が回らない様子を聞き、必要とされていることを感じ、次の4月への復職へ前向きになった。元々やりたかった仕事であり、育休中に公園に行くたびに自分の仕事の意義を感じていた。そして、そうであれば、少しステップアップして復職したいという前向きな気持ちも生まれた。末っ子が1歳になり、休日であれば夫が面倒を見れる状況になったので、2022年8月から3ヶ月間の社会人向けのまちづくりスクールに入った。住んでいるまちのあり方を知りたいと思ったし、仕事にも活かせ視野が広がると思ったからだ。前の記事で書いた、育休中の時が止まったような不安も解消できた。

・新たな興味に出会う

スクールを受講するなかで、住んでいる地域に貢献できるまちづくりにとても魅力を感じた。これまで、住んでいる街に対して意識が向いてなかったことに気付かされ、子育てをしている今こそ、この子たちが育つ街に携わってみたいなと思った。そんなスクールを主催していた会社(社員7名+業務委託2名)から社員を募集するので応募しませんか?とお声がけいただいた。そして、育児中という立場の自分、やりがいを持って働きたいという自分、どちらもの希望を叶えられると感じ手を上げ、ありがたいことに採用いただいた。スクールに参加したことで会社の雰囲気が分かっていたことは大きいし、向こうにとっても3ヶ月ではあるが私の力量が見れたことでミスマッチが起こりにくいという安心感もあった。

・転職を決めたポイント

  1. 【育児】自転車で15分の職場。

  2. 【育児】働き方(場所や時間)が柔軟。

  3. 【育児】育児中の視点に価値があると評価してもらえた。

  4. 【やりがい】これまで培った知見がなんらか活かせられる。

  5. 【やりがい】自分が住んでいる街に貢献できる自分ゴトな仕事。

  6. 【やりがい】専門性があり、他の地域へ展開していけるので、子育てが落ち着いたら働くエリアを広げられる展望。

結果

一年間働いてみた上で、転職して良かったなと思っている。前職と比較して、夜のミーティングがあったり、土日が仕事になったり、給与が下がったり、会社存続があやうかったり、デメリットが無いわけではない。でも、上記「転職を決めたポイント」以外に、長く勤めて凝り固まった考えとか、その会社だから成り立つやり方とかをリセットできたことは良かったし、色々と新しいことにチャレンジできることが面白い。改めて、自分がそう思えてホッとしている。子育て中は仕事に使える時間が限られるので、大きな変化に対応出来るか不安だったし、実際、働き方をチューニングするのに時間を要した。その上で、やる気にあふれ、楽しく夢中になっていた。
子育て中だからを言い訳にするのではなく、子育て中だからこそ出来ることがある。今回は色々なタイミングが重なった、子育て中だからこそ出来た転職だ。

人事業務をされている方が、もしこれを読んでいたら伝えたい。3人目だろうが産前産後は、ホルモンバランスの関係で、ものすごくナイーブになる。そのタイミングには、不安になる情報は届かないように配慮した方が良い。また、長い育休中に全く連絡が来ずにほっとかれると、ベテラン社員であっても居なくてもいい人だというメッセージに感じた。事務連絡の中にも、ちょっと一言、あなたが必要だというメッセージを入れるなどのフォローをするだけで、復職への思いは高まる。ぜひ念頭に入れて頂ければ!!


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