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1月からスタートしたブログだが、しばらく記事を書けなかった。
正確に表現すると退職日が3/31に迫るにあたり、色々な感情が入り混じりどのように整理していいのかわからなかったのだ。
とはいえ、今働いている会社への想いに区切りをつけ次に踏み出す必要があると思い、パソコンに向かっている。

  1. 約18年の会社人生から得たもの

  2. 退職を決意した背景

  3. いま、想い感じていること

1.約18年の会社人生から得たもの
2社目とは言え、24歳から働き続けており、新卒入社と変わらない期間働いてきた。私が得たものは何だろうか?と思い返してみた
 
①人とのつながり
まずもって、この期間に得た”人とのつながり”はかけがえのないものだと思った。あえて人脈やネットワークという言葉を使わなかったのは私にとっては損得勘定を抜きにして付き合いをしているからだ。もちろん、つながりの濃淡はあるが、すべての人から多くの事を学び、多くの温かい気持ちをいただいた。何よりも一番大きなものだろうと思う。

②貴重な経験
前職はミドルクラスの会社であったが、大手で勝負したいとの想いから転職を決意した。転職後、営業として多くのAwardに選出いただいた。さらにマーケターとして多くの新製品のローンチに携わり、海外での勤務も経験することができた。これらは、私が希望したこともあると思うが、全面的にバックアップしていただいた方々がいたからこそ実現したと改めて思う。

③スキル・ケイパビリティ
温かい諸先輩方、同僚、後輩に恵まれ、貴重な経験を得た結果、ビジネスパーソンとして戦える力を蓄えることができたと思う。私自身は未熟な人間ではあるが、心ある方々からの支援があり今の私があることを絶対に忘れてはならないと改め思う。

2.退職を決意した背景
こんな私が大手企業で課長職までやらせていただくことができた。では、なぜ今退職する必要があったのか?諸先輩方や同僚からも、順風満帆なキャリアを捨て転職することを疑問視する声が多数聞こえてきた。

まず、前提として3年以上同じ仕事はしないというルールを自分自身に課せているからだ。なぜならば成長曲線は1年目の傾きが高く、2~3年目以降急激に緩くなるからである。そのうえで以下のポイントが背景にあった。

①幅広くかつ責任の重い業務
大手企業における課長職(わが社の場合)はシニアマネジメント対応、部の戦略策定、人事など権限は限定され、ザ・中間管理職という感じだ。もちろん課長職としての学びはあったしこの経験が無駄になったとは思わない。しかし、大手ではなく規模の小さい企業で幅広い業務をカバーし、自分で決断を下せる責任を背負うことが必要だと思うようになった。

②グローバルに戦える力をつける
我が社は日本をマザーカントリーとするグローバル企業である。もちろん、本社機能は英語を使うケースも多く私自身もこの3~4年で鍛えられたのも事実だ。しかしながら、日常業務はほぼ日本語であり、シニアマネジメントと英語でコミュニケーションを取る機会もほぼない。単純に英語を話せるということだけではなく、各国の文化的背景などを踏まえたコミュニケーションを取ることでビジネスを前進させていく、こういった経験が必要だと思うようになった。

③裸一貫でどこまで勝負できるのか
約18年を思い返してみると「〇〇〇のXXXです」という会話に始まり、常に大手企業という看板に守られていたということを痛感した。私は大学院卒業後、プロボノ活動として社会貢献活動を少しづつ実施しており異業種の方々とコラボレーションする機会が多い。異業種の方々の人として、ビジネスパーソンとしての優秀さを目の当たりにすることで「会社の看板を取った自分に何が残るのか?」と思うようになった。さらに、変化が激しく会社に寿命が短くなる中、人生100年時代が到来しており、新卒から会社と添い遂げることが現実的ではない。

3.いま、想い感じていること

受けた恩は返したい
上記に示す通り、多くの人の支援を得て今の私が成り立っている。感謝しかない。もちろん、感謝の意を示すことも当然ではあるが、同時にこの恩を返したいという気持ちも日に日に強くなっている。自分ができることはあるのだろうか。私は人が好きだ、人が喜ぶ、人が幸せになっていく姿を見ているのが嬉しい。そういった思いから、社内のメンター制度を得て若手のキャリア支援をしてきた。今、私が転職することを知った若手や同僚から転職についての相談が多く寄せられている。みんな不安なんだ。転職することが全てを解決することに繋がないと思うため、個々の状況に合わせたサポートができればと思い転職間際まで1on1で相談を受けている。今後、個人的にキャリア支援(資格を取得したいと考えている)、さらに製薬業界においてビジネススキルアップおよびネットワーク構築を目的としたコミュニティの立ち上げを考えている。

志の実現に向けてリスタート
病気で苦しんだ生い立ちが「病を患う人に貢献すること」という使命を私に与えてくれた。社会に出て世界を知ることで病に苦しむ人々に薬や情報が行き届いてないないことを痛感させられる。経営層に近いマーケティング職では利益の追求を避けて通ることができない。つまり患者さんが多いところにフォーカスせざる終えないのだ。可能な限り多くの患者さんに貢献したいという想いとのジレンマに長年苦しんできた。しかし、昨今のテクノロジーの発展はそのジレンマに解を与えることができると確信している。マーケティングとテクノロジーの融合によるアドバンスドマーケティングをどう創っていくのか、引き続き、チャレンジしたい。


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