那須 憲昭

とある土地で勤務医をしています。間違えて結婚して仕方なく子供を作り、今は惰性で家庭を営…

那須 憲昭

とある土地で勤務医をしています。間違えて結婚して仕方なく子供を作り、今は惰性で家庭を営んでいます。仕事が好きです。仕事だけしていたいです。僕にとって、家庭と言うのは安らぎの場所ではなく、修行の場所になってしまいました。

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今更なんだってんだよ

凡そ15年ぶりに最愛だった人に会った。 15年も経ってるのに、直ぐに彼女だと分かった。変わらず美しく、凛として、優しかった。 ほんの30分が濃密な時間過ぎて、1時間に…

那須 憲昭
1年前

正しい事を突き詰めていたらその正しさに取り殺されそうになっている。それでも誤った道に甘んじるくらいなら取り殺されたら良いと思う僕は、多分何処かで壊れている。

那須 憲昭
3年前
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ラビアンローズ

僕の人生に、これまでそんなものがあっただろうか。 掌で掬えないとか、手が届かないとか、そう言う話では無く、そもそも見かけたことが無い。 人はそれを不幸と呼ぶのか…

那須 憲昭
3年前
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時には素直な話を

誰かを過度に信用してはならない。それは盲信であり、多くの場合が適切に判断できなくなる。 それでも、僕は彼女を信じたく、また多少裏切られても構わないと思っていた。…

那須 憲昭
3年前
1

気が付けば誰かに寄り掛かりそうになっている自分自身が疎ましい。孤高たれ。甘えるな。体は剣で出来ている。

那須 憲昭
3年前
2

不幸だと思う。幸せには程遠い人生だ。でも、この生き方は医者として正しい。医者になると決めた日から幾らでも引き返すことはできた。それでも俺が今の生き方を選んだんだから、この生き様を貫く。

那須 憲昭
3年前

やはり人間の生活に向かない人間と言うのが世の中には居るのだ。そして、僕は彼女を愛せない。今にでも階段転げ落ちて死んで欲しい。

那須 憲昭
3年前

収入が低ければ文句を言われ、働きすぎれば文句を言われ、少し寛げば文句を言われ、俺は文句を言われる為に生きている訳ではない。

那須 憲昭
3年前

多分、タナトスって言うか、自暴自棄な感じは常に自分の傍にあって、アレコレ言いながら当直明けでも夜中でも診療に勤しめるのは、そこから来ているのかも知れないね。平たく言えば、自分自身があまり大事ではない事の裏返し。

那須 憲昭
4年前
1

もう顔も見たくない

僕は温厚な人間ではない。 しかしながら、声を荒げる事は、ほとんど無い。恐らく相手を信用していないからだと思う。どうせ理解してもいない、そんな話題で叱るだけ無駄だ…

那須 憲昭
4年前
2

幸せななりたいなら、他の仕事をすれば良い。この仕事には多分向かないわ。

那須 憲昭
4年前
2

ふと鼻腔をくすぐるセブンスター。俺もそっちに行ってしまいたい。

那須 憲昭
4年前

黄昏時。綺麗な三日月が切なくって君にメッセージを綴る。バカだな、こんな依存が許される訳でもないのに。

那須 憲昭
4年前
1

優しくされたいなら、優しくなければならないよ。

那須 憲昭
4年前
1

自分の在り方が揺らいでいる。理想と現実、そして、本質。いずれも不一致な偽善に満ちたピエロは何を求めて歩けば良い?

那須 憲昭
4年前
2

愛していると思い込んでいるのか、本気で愛しているのだろうか。悪い女だと笑いながら、それで良いから溺れたいと言う気持ちが拭えない。全てを失えば得られると言うのなら、全てを捧げる。貴方が欲しくてたまらない。貴方がいる事が全てだ。そう言い切れれば幸せだろう。僕は薄汚いrealistだ。

那須 憲昭
4年前
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今更なんだってんだよ

今更なんだってんだよ

凡そ15年ぶりに最愛だった人に会った。

15年も経ってるのに、直ぐに彼女だと分かった。変わらず美しく、凛として、優しかった。

ほんの30分が濃密な時間過ぎて、1時間に思えた。そんな集中してたのかね、俺は。

改札口まで送っていって、またいつか、と別れを告げた。さよなら、ではなく、またね、と来たもんだ。

ジュテーム?バカだよな。

swallow tail’s butterflyでも聞きながら

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正しい事を突き詰めていたらその正しさに取り殺されそうになっている。それでも誤った道に甘んじるくらいなら取り殺されたら良いと思う僕は、多分何処かで壊れている。

ラビアンローズ

僕の人生に、これまでそんなものがあっただろうか。

掌で掬えないとか、手が届かないとか、そう言う話では無く、そもそも見かけたことが無い。

人はそれを不幸と呼ぶのか、はたまた、知らない事こそ実は幸せと読むべきか。

追いかけるべき薔薇色の日々があれば、この心も少しは晴れるのだろうか。

僕の日々に薔薇は咲かない。

時には素直な話を

時には素直な話を

誰かを過度に信用してはならない。それは盲信であり、多くの場合が適切に判断できなくなる。

それでも、僕は彼女を信じたく、また多少裏切られても構わないと思っていた。だが、現実的に仕事と感情との相違を超えられず、僕は仕事の態度を取った。会いたくなる、話したくなる、甘えたくなる。そう言う在り方を捨てて、あくまでビジネスの態度を採った。

だから、甘えられないことも本音を口にできないことも全ては自らに起因

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気が付けば誰かに寄り掛かりそうになっている自分自身が疎ましい。孤高たれ。甘えるな。体は剣で出来ている。

不幸だと思う。幸せには程遠い人生だ。でも、この生き方は医者として正しい。医者になると決めた日から幾らでも引き返すことはできた。それでも俺が今の生き方を選んだんだから、この生き様を貫く。

やはり人間の生活に向かない人間と言うのが世の中には居るのだ。そして、僕は彼女を愛せない。今にでも階段転げ落ちて死んで欲しい。

収入が低ければ文句を言われ、働きすぎれば文句を言われ、少し寛げば文句を言われ、俺は文句を言われる為に生きている訳ではない。

多分、タナトスって言うか、自暴自棄な感じは常に自分の傍にあって、アレコレ言いながら当直明けでも夜中でも診療に勤しめるのは、そこから来ているのかも知れないね。平たく言えば、自分自身があまり大事ではない事の裏返し。

もう顔も見たくない

もう顔も見たくない

僕は温厚な人間ではない。

しかしながら、声を荒げる事は、ほとんど無い。恐らく相手を信用していないからだと思う。どうせ理解してもいない、そんな話題で叱るだけ無駄だ。

ただ、本当に時折例外はある。自分の中でどうしても、それだけは許せない、と言うライン。琴線というか逆鱗というか。あとは、相手が取るに足らない訳では無い、それなりに信用している相手の時。繰り返すようだが、話にならない相手とは話をしない。

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幸せななりたいなら、他の仕事をすれば良い。この仕事には多分向かないわ。

ふと鼻腔をくすぐるセブンスター。俺もそっちに行ってしまいたい。

黄昏時。綺麗な三日月が切なくって君にメッセージを綴る。バカだな、こんな依存が許される訳でもないのに。

優しくされたいなら、優しくなければならないよ。

自分の在り方が揺らいでいる。理想と現実、そして、本質。いずれも不一致な偽善に満ちたピエロは何を求めて歩けば良い?

愛していると思い込んでいるのか、本気で愛しているのだろうか。悪い女だと笑いながら、それで良いから溺れたいと言う気持ちが拭えない。全てを失えば得られると言うのなら、全てを捧げる。貴方が欲しくてたまらない。貴方がいる事が全てだ。そう言い切れれば幸せだろう。僕は薄汚いrealistだ。