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Mid Night Forever

今年投稿した "眠れない夜に"シリーズ
3本を、ひとつにまとめました!

最初から全て見ていってもいいですし、
気になるタイトルをタップして
見ていただいてもいいですし、
読み方は自由です!

年の瀬も眠れない夜のお供になれたら

・眠れない夜に

水彩

遠い街でも 風は吹いてる
来たる雨は 花を咲かすことでしょう

遠い街でも 夏は過ぎ去り
鈴の音が 次の季節を鳴らす


しずかな日々に 踊る線になる
水彩の糸が 風にゆれてる

しずかな日々に 踊る期待した
繊細な糸は やがて光をつれて


溢る



遠い街にも 風は吹いてる
鉄塔や絵画の 色が褪せても

遠い街にも 夏は過ぎ去り
記憶の束を今
花束に変えて側へ


しずかな日々に 踊る線になる
水彩の糸が 風にゆれてる

しずかな日々に 潜る期待した
繊細な糸は やがて光をつれて


溢る



空に凧を浮かべた
集う想い 
しみこんだ残像 

夏が暮れる


空に凧を浮かべた
集う想い 
しみこんで

鳥に近づいてゆく


暮れる空で 鳥の行先を気にして

鮮明に映る 影もつれて

溢る

31

夕日をペースト状にして
パンに塗って食べよう

満たされないならピザも食べよう


夜空を珈琲みたいに
飲み干してみよう

砂糖みたいに星が光るよ


トースト齧って行く朝がある
カーテンの揺れる昼がある

夕方にベンチに座って
鉄塔を見ていた


笑い顔をラテアートに
あの顔をナスカに描こう

それぞれさ
それぞれさ


朝の光のきらめきでベーコンエッグを作る
満たされても パスタを食べよう


雀ににこやかに 挨拶しよう
ラジオから新譜が鳴って


Morning

Open

夜に窓辺からふと
旅立つ船が見えたりする
散り散りになった光たち
束になって朝を呼ぶ


麦茶を飲み 文を書く
理想を口に出してみたり
繰り返す


僕は僕の儘 私は私の儘
夜は夜の儘 変わらない儘

夜は味方さ 朝も味方さ
そうでありたい 思ってたいのです


夜に街灯がふと
点滅してるのが見えたりする
鮭の様に遡る
星空へと言の葉が


言葉選びが自在すぎて
まるで世界が狭く感じる
その鱗に沁みこんでいく
全ての記憶が夜に浮く


思いを改めなくていいよ
心の底から笑えなくてもいいよ
回る日々に躓いても
面白い方向は待ってる


僕は僕の儘 私は私の儘
夜は夜の儘 心地良い様

夜も見方さ 朝も見方さ
昼も見方さ 思ってたいのです


夜はそう すきな様に
眠れなくても それでも良いから

意味もなく書いた言葉が
優しさだったり含めているから

Rhythm

耳の方に夜が歌ってる

耳の方 よくすませば

すこしずつ集いだす

ちいさな夜






夜が合唱してる夏の声

声が繰りかえす満ちた月の方

細胞が曲を鳴らす





La La La La 螺旋状に
霧雨も踊る様

La La La La スマホ取って
編集する この夜を

ダイブする





耳の方に夜が歌ってる

耳の方 よくすませば

すこしずつ集いだす

ちいさな夜



ネオンを吸っては

果実 噛み締めて

きらめきをマイナーコード

引き出した 弾きだした





畦で華々しく濡れた草

雨の次の晴れを呼ぶ

高らかに光る星の

手の平の街、街、



星が合唱してる夜の声

夜が繰りかえす褪せぬ空の方

細胞が曲を鳴らす

心 集いだす





La La La La 螺旋状に

霧雨も踊る様 踊る様

La La La La スマホ取って

編集する この夜を

ダイブする

Camp

"あの星座の名前は何?"
夜空に指を向けて話す君

細かく星を見ることは
そういえばなかったな

蠍、魚、羊たち
流れ星を手に遊んでる

星の刹那の更なる刹那くらいの僕や
この陸は


透き通った形だけれども
時々、暗がりが沁みていく
笑った顔も むかしの方へ行ってしまいそう

"哀しい顔しないでよ"
そう横から君の声

夜空の星とどこへ行こう



どれくらい遡れば
僕は星々を知れるのだろう
永い永い髪の様な銀の河
しずかに見上げる



透き通った形だけれども
時々、暗がりが沁みていく
笑った顔も 夢のなかのひとつになりそう

"わすれた振りして居ようよ" と
側で笑いを溢す君が
朝を招いてる


朝の顔になる


朝日は幼い果実みたいで齧ってみたい

薄く浮かぶ雲の味


嘘を見透かす あの世界 手を振って

なびいた枯れ葉 何千里 遠い方へ

【エッセイ】星野源さんの曲と生活感


"エピソード"というアルバムが
すきです。

星野源さんの2ndアルバムです。
初期の頃の作品になりますね!

源さんの音楽を知ったのは、
"恋"が社会現象になった時で、
自分は"恋"のCDを繰り返し聴いてるうちに
源さんの過去の曲が気になり、
遡っていきました!


SUN、
くだらないの中に、
フィルム、
夢の外へ と、

源さんの昔の曲をつぎつぎと知り、
そして、曲の魅力に
自分はハマっていきました!

↑の曲はシングル曲ですが、
カップリング曲も気になるようになり、
YouTubeで
源さんのカップリング曲をcoverしている方を見つけて、

こういう歌詞やメロディなんだ!と知ったりもしました。


そしてある日、
自分はTSUTAYAのレンタルコーナーで
源さんのアルバムを借りました。

それが"エピソード"でした。

借りてきてから早速聴いてみました。


1曲目のアルバムタイトルと同名の
"エピソード"は、短い歌ですが、
楽器の音色に温もりを感じるような
曲になっています。


エピソードというアルバムは、そんな風に
日常のさまざまな部分
その部分のなかにある、温もりや
様々な感情を歌にして奏でているアルバムだと
自分は思います。

そして同時に、"すき"や"愛してる"という言葉を使わなくても、
日常のなかにある"愛"を表現したアルバムでもあると思います。

"くだらないの中に"という曲は
それを特に感じます。

歌詞に"すき"といった言葉は含まれないのですが、 
くだらなさのなかにある"愛"
何気なさの"愛" など

日常のなかに溢れる"愛"を表現した歌だと
思います。


アルバムの最後の曲である"予想"は
会えないほど遠くに行ってしまった人の歌です。

水面や空もある
どこかなつかしくなるような遠い遠い地で
今までのことに思いを馳せる

といった歌詞だと自分は解釈しています。


源さんは、エピソードや他のアルバムでも
生活を歌っている曲が多く、

聴いている自分もまた
楽曲を通して日常の近しい物や話などに
結び付けてみたり、

季節や日々が見せる多くの表情と
曲を重ねてみたりします。


暮らしていれば、なにかと悩むことも多い日々のなか、
時々、こうしたアルバムに戻ってきて
日々のなかにある
何気なく、さりげない愛しさ を感じたりする


そうした存在として、"エピソード"
そして源さんの曲をこれからも聴いていくことでしょう


そんな源さんと生活感の話でした!

・眠れない夜にⅡ

綿毛

穏やかな日差と共に
起き上がれば
まるで幻想的で
神秘に溢れてる場所


ひとつひとつと 綿毛がふわり
季節を感じる舞いを魅せる


踊って 踊って 踊って 踊って
踊って 踊って 踊って 踊る


夕暮れまで



季節はすぐに過ぎる様
昇っていく綿毛はやがて
透明な春を呼んでいく
その春に入る僕


また踊ってみようかな、
つぎの朝が光るまで
笑い方を思いだす

"思いだせる?"



踊って 踊って 踊って 踊って
踊って 踊って 踊って 踊る


踊って 踊って 踊って 踊って
踊って 踊って 踊って 踊る



夕暮れまで

サイダーと日記

汗かいて目が覚めた夕暮れに
サイダーを開けて飲んだ
なんとなくごちゃごちゃしていた
頭のなかが透き通った


付けっぱなしのエアコンから冷たい風
僕はサイダーを飲み干した
そしてノートを引き出しから
手元に出し 開いていく



何気ないの日記なのです
何気ないの日記なのです
どこまでも しずかな幸せがほしいのです


それで僕は紙に描いた鳥を茜空へ
旅に出すんです


旅に出すんです



やがてお酒が飲めるようになれば
どうにもせつなくなる日
夜通し 飲み明かすのかな


別の地で 大きな夢を描くも
理想と現の狭間で
酔ってしまうかな..



その時もまだ何気ない日記を
変わらず書いていて
昔のことを振り返り、
なつかしくなったりしては


その時も紙に描いた鳥を
茜空へ出して
なんだか寂しくなるのかな?



何気ないの日記なのです
何気ないの日記なのです
どこまでも しずかな幸せがほしいのです


それで僕は紙に描いた鳥を茜空へ
また旅に出せば 時に


寂しくなったりするのです


毎日 何にもなくても
毎日 何でもあっても


なんだか寂しくなったりするのです

僕BIRD

雨雲が 過ぎるとき 僕は海を渡る
その先に答えがあるように思うから

雨雲が 過ぎるとき 僕は海を渡る
その先に答えがあるように思うから


翔んでけ 翔んでけ 僕バード
駆けてけ 駆けてけ 僕バード

島の先に見た 新しい言葉の味


翔んでけ 翔んでけ 僕バード
駆けてけ 駆けてけ 僕バード

うねる汗は 潮の味


翔んでけ 翔んでけ 僕バード
モノクロの空を抜けるまで

日差がやたら寂しくても


駆けてけ 駆けてけ いつまでも
思い出は褪せぬものとなれ

うねる汗は 潮の味



新しい感触の味



雨雲が 過ぎるとき 僕は海を渡る
その先に答えがあるように思うから

夜更け

夜、夜、夜、夜
ただただ数えた

夜、夜、夜、夜
果てしなく数えた


その内来るでしょう 朝の光に


散っていった記憶をわすれないで



夜、夜、夜、夜
ひたすらに数えた

夜、夜、夜、夜の空は
果てしない続いて


航空機がまたひとつ 頭上を過ぎるようだ

自分は芝生に佇む 


未熟な蕾みたいな 自分の心内 

花となり咲きたいようです


誰も同じ夢を 夜空に見たいようで

目を瞑っても 明かりを手繰ってる


いずれ砂になりそうな

残像感をほっとけないの




遠目に映る景色が
近くなっては、にこやかに


挨拶するよ 街に1人
寂しくなりたくないから


砂になった景色が
戻ってほしくて 段々と


寂しさを知るよ 街の夜に
無くしたくないような



遠目に映る景色が
近くなっては、にこやかに


挨拶しよう 街の夜に
寂しくならないように


砂になった景色が
戻っていっては ゆるやかに


優しさを知るよ 街の夜に
寂しくならないような



そんな夜、夜、夜、夜
ただただ数えた

夜、夜、夜、夜
果てしなく数えた


その内来るでしょう朝の光に


鱗のように昇ってく記憶を
わすれないで


わすれないでいて

やかん

心の弦を 弾く日々や
時計の砂 積もる昼に
開いたドアと君の話し声
やかんが沸いて しばらくしずか

出来たコロッケ 混ぜるコーヒー
しゃれたカラスが 雲の海へと
肩を寄せて テレビをながめ
呟いたり 感心したり


何気ないけど あどけないよ
向いた顔に 笑う誓いに
続け様は 素朴な匂い
干した服に 雨がぽつり

夕凪 風の便り
暮れる日 微かに胸に響いたり



紅葉が増えていく街と目が合う
何か言葉で表そうとする
チャイムの鳴る道を歩幅合わせて
哀楽も踊るよ 仲睦まじく

他人行儀も過ぎて 馴染みの顔へ
水に流す思い出や 仕舞う思い出も数多
理想と時に反比例したり 寂しかったりしても
何かを食べて蘇る心があったりするのです


何気ないけど あどけないよ
向いた顔に 笑う誓いに
続け様は 素朴な匂い
干した服を畳み 明日に

あの言葉は喉の奥に
涼しい夜をゆらりゆらり
続きはまた 朝の街並み


おやすみなさい

無題 

夕暮れ 鳥も頭上を
夕暮れ 人も帰路を
何をそんなに生き急いでるんだろう
何をそんなに生き急いでるんだろう


そして今
温かいスープを買っているよ2つ分
君の帰りを待っているんだ
表面は光を纏った
繊細な街を見渡してる


いつもそこにあるのは 光の裏の影たちで
ふと渡り鳥の様に 旅に出たいと言ってみたり
そんなに急がなくていいよ

それぞれの優しさも良さも 額縁に飾られてしまいそうだから
そんなに急がなくていいよ


表面は光を纏った街に
変わらぬ様で
あの人もいるから

季節を急がなくていいよ
時に遠回りしてもいいの


表面は光を纏った街に
変わらぬ笑みで
君が来るから

季節に急がなくていいよ
時に空回りしてもいいの

【エッセイ】キャラメル

最近、あつ森にハマりにハマっています!


自分のキャラを作って、島でのんびりと
魚を釣ったり、畑で野菜を収穫したり、
それを商店で💰にしたり✌︎('ω'✌︎ ) と


それが楽しくて
毎日のように遊んでます!



魚釣や野菜を作る他にも
あつ森の魅力があります!



それは
<<島の住人との会話!!>>



自分の島に移住してきた
どうぶつの住人たちと接したり、
仲を深めることが
とて〜〜も たのし〜〜〜〜ゐ(い)!!!


そのなかでも、自分も家族もすきなキャラで
"キャラメル"という住人がいます!


キャラメルは あつ森の人気投票でも
上位にランクインするほどの
人気キャラで

家族がキャラメルが大すきで
amiboカードを買って
島の住人になりました!


そしてキャラメルが島に来てから
自分も話したり、プレゼントを貰ったり、
キャラメルからメッセージカードが来たりと
している内に、段々とすきになり、


あつ森をはじめるとすぐに
キャラメルの元へ行くようになりました!


キャラメルは犬のキャラクターなのですが、
自分の家に昔からある
犬のぬいぐるみに顔が似ていたりして、

なんだか、そのぬいぐるみがキャラクターになって自分と話しているような
そんな気もちにもなります!

・眠れない夜にⅢ

かげろう

蝉時雨 歌を歌った
窓の外 雨が上がり
朱とも青とも言えぬ空を
気まぐれに遊ぶ鳥

鳥もまた夏模様
人々の賑わった
街の市場に君を見る
そして麗らに恋を知る


かげろうたつ道でさ
理想郷を目指してる
夏の日々を翻す世界
感情、踊らせて


かげろうたつ道でさ
大きくなる想像と
理想郷を目指してる
足どりに夢もまぎれた




君と時に 空想のなか
それもいいでしょう

やがて また雨が
窓を湿らせている


君の瞳に雨雲
きらめいて映った

それぞれの天気に詩を詠んで
語り合うよ




かげろうたつ道でさ
理想郷を目指してる
夏の日々を翻す世界
表情、踊らせて


かげろうたつ道でさ
大きくなる想像と
理想郷を目指してる
足どりに夢もまぎれた




季節は変わってく
髪が伸びては、それを想う
時に季節外れな暑さも感じる


君の瞳は それぞれの
季節を映し、魅せている

夕暮に期待した
僕らのことも

0th Summer

夕景、河原で石を積んでは
遊んでいた記憶 遊んだ記憶
その青春を 僕も見たくて
古いアルバム 辿っていた

鱗雲はいつの日も
夏の空を泳ぐ魚の様


夕景、家路に猫じゃらし振っては
話していた記憶 話した記憶
その想像を 僕もしたくて
土手に行って 模してみたり

ひぐらしはいつの日も
夏の終い感じる音の様


100年前の夏を想ってみたの
想ってみたの
今、その歌が聴こえてくるから
聴こえてくるよ


生まれてからの齢を遡ってみたの、
もっと昔に
今、その歌が流れてくるから
辿り着くよ



空蝉、昨日の虫たちが
また入れ替わるから
いつしか、この世界もさ
伸びては枯れる蔓みたいに

あっけなくなってしまいそうだから
あっけなくなってしまいそうだから

その時、聞こえる音はまるで
何世紀か前の 懐かしさかな?


100年前の夏を想ってみたの
想ってみたの
今、その歌が聴こえてくるから
聴こえてくるよ


生まれてからの齢を遡ってみたの、
もっと昔に
今、その歌が流れてくるから
辿り着くよ


夕景、河原で石を積んでは
遊んでいた記憶 遊んだ記憶
その青春を 僕も見たくて
古いアルバム 辿っていた

鱗雲はいつの日も
夏の空を泳ぐ魚の様

空気

空気に乗った 
あるはずのない想像が遠くに浮かぶ
空気に乗った
もどかしい行動、言動 遠くに浮かぶ

空気の流れ ふと彼方へ
大きく伸びた背で あの頃
空気のなかで 振り返ってみた
ちいさな歴史


ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

笑ってみても 泣いていても

ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

有るのよ


空気の流れ ふと彼方へ
大きく明けた空に あの頃
空気のなかや 同じ季節でも
戻ることのない かつての歴史


ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

笑ってみても 泣いていても
髪に触れれば 心やすまる

ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

生きてることを実感する
巡る流れ そこに有るのよ


ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

笑ってみても 泣いていても

ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

その流れは 河のように


ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

笑ってみても 泣いていても

ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

有るのよ

キンモクセイ

雫を求めているんだろうと


誰かの優しさから零れる
雫を求めているんだと
同じ様に
歩幅合わせて行ければいいな


他人行儀にあなたを見るけど
それも終いにしようと
ちょうど秋風の便りよ
心で描いた手紙を送ってくれないか


赤黄色 空に鳥たちが
イネが揺れる 窓を開けて
あの花の匂いも来るでしょう
乾いた天気に祈るでしょう


垢抜けたい 自分たちも
凪の様に 夕日に揺れる
その花を渡すでしょう
天気雨も祝うでしょう



かげろうを駆けていく
あの夏に捧ぐ 若さのすべて
きらきら燦く水際
ふと銀河のことを思ったり


アキアカネの祭りが開けた
朗らかな畦に
そして今日日の空を1人
遡っていく


他人行儀にあなたを見るけど
それも終いにしようと
あのさ夏風の便りに
手紙は間に合わず


歩く後の影と揺れる 金木犀の季節


赤黄色 空の鳥たちよ
イネが揺れる いっぱいの手に
その花の束を抱くでしょう
乾いた天気も笑えたら


垢抜けた 自分たちも
凪の様に 夕日に揺れる
その花を渡すでしょう
あなたの瞳に見とれながら



誰かの優しさから零れる
雫を求めているんだと
同じ様に
歩幅合わせて行ければいいな
フジファブリックさんの
"赤黄色の金木犀" から着想

蒼い虹

霧雨の草原に 虹が目に映る
虹なんてもう見ることはないと思ってた

雨雲の歌を書いて 僕は歌ってた
晴れ間やネオンの街にやるせない気分で


昼間の街はカラスが舵を取ってた
けたたましく集っては 電線の上

彼らを横目に とっさに駆けてく
雨粒が僕を受けとめた


わすれないでいて
わすれないでいる
蒼さがふと蘇る

草原で天気雨
どこまで続くのだろう


雨雲の歌を書いて ふと歌ってた
雨雲の歌を書いて ふと惑ってた



虹はやがて消えていく
僕もあの街へ帰るから

夕方のチャイムが
雨上がり 濁って見えた


虹と夜の幕の間
獣道を下ってく

蒼さを携えて
ふと見渡してる

灯りが幾つ

窓の外 同じ景色に
ほっとしたりする
何気ない毎日 変わらぬ儘で
在れる様に

言うほど欲張りはしないよ
この暮らしが続けばいいと
浮かぶ月 祈る様に
ふと一句詠んでみたり


灯りが幾つか
灯りが幾つと
おもかげに似た灯りがゆれては


鳴る鼓動 自分の心が
過ぎる季節にまた
年をとっていく


大きすぎる程の楽しみは
別に求めてはいないのです

ほどよいサイズの部屋と
何気なく漂う言葉や顔を見てたいのです


灯りが幾つと
灯りが幾つと
灯り続けてほしいと

これからも
願っている



閲覧ありがとうございます!

それぞれの"眠れない夜に"シリーズ
また、今まで投稿した詞を↓より見れるので
気になっていただけたらぜひぜひチェックを!

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