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COMPLETE BOX

今年投稿した オリジナル詞集 2本と
[詩集]シリーズ 4本をまとめた
"COMPLETE BOX" です!

全ての詞を見てもいいですし、
目次欄から 気になったタイトルをタップして
そこだけ見てみたり、
読み方は自由です!

気になっていただけたら
ぜひぜひマガジンから他の詞も読めますので
気軽に覗いてみてください!

それでは、ゆっくりしていってください!

・オリジナル詞集

幻(仮)


君は蜃気楼みたいなの
心地よい夢を 刹那な愛を
魅せてくれて 朝になれば 
束の間の楽園だったと..



駱駝と共に旅人たち
映画のなか 行き交ってる
そんなショーウィンドウ見つめて
季節外れの風が吹いて


渦巻く空 鱗雲は群れ
街は衣替えの頃で
僕は、過ぎゆく季節の服の儘
怠けぐせの日々よ


君は蜃気楼みたいなの
心地よい夢を 刹那な愛を
魅せているの 緑の薫る
草原で踊ってみたいの

君は蜃気楼みたいなの
心地よい感情 刹那の恋を
魅せてくれて 朝になれば
楽園は 遠い夢になる..


夜と朝の繰り返し
僕は何を想うだろう

夜と朝の繰り返し
人は何を想うだろう

また幻を間近に
僕らは見てしまうのか

また幻を間近に
僕らは見てしまうのか


しまうのかな..

火花

火花が 火花が あゝ
散って 霞んでいく
火花が 火花が また
散って 見えなくなる様


忘れたふりして踊っても
忘れたふりして踊っても
憶えている遠い日の
影や暗がりの方

忘れたふりして舞っている
忘れたふりして待っている
憶えを何処か飛ばしても
やがては戻ってくるのです。

そんな風 いつもそんな様
疲れた細胞 抱えて
重い帰り道 
人の前ではそれは明るく話しているけど


散って 霞んでいく 火花に
しばし見とれていると

ちょっと暗い表情したくなる
涙が溢れぬ程度に 程度に

花火の後

鰯みたく群れて、
街灯に集う虫と
街を共に明かした。
花火の残像がまだ残ってる

鰯みたく群れて、
街灯に集う虫と
街を共に明かした。
花火の残像がまだ残ってる


実際を遠回りしていく
かつてのぬるい風が吹いてる
実際を遠回りしている
もどかしい風に吹かれて、、


愚かさが映る
外は雨ふり もどかしい自分です
愚かさが映る
春に果実みたいな街で言葉を摘み

愚かさは残る
やがて晴れ間も もどかしい自分です
愚かさが残り 
夏も果実みたいに街は潤った


魚が口を開けて 空気を食む
空に虹が架かってる
すこし前向きになれる様

水を得た魚 華麗さは僕にも有るかな
繰り返し理想を見つめて居る
花火の後


魚が口を開けて 空気を食む
空の虹が奇麗で
すこし前向きになれる様

水を得た魚 華麗さは僕にも有るかな
繰り返し理想を見つめて居る
花火の後

夏のなか





虫と夏

さまざま 虫の音色が響く夜
灯りの下、私は微かな期待や
静かな呼吸のなか、
賑やかに唄う彼等を網で掬って
何となく昔に戻った

振りをする 
振りだけする


子どもの頃、よくしていた
虫とりも、しなくなったな
夏は優しくて、どこか寂しいから


やっと飲める様になった
ビールを 口に傾ける
涙が出そうでも、月が拭ってくれそう


灯ろうを浮かべて遠く
夏祭り、街がなつかしい
私の蒼さの全てと
透明さの全てを


空を見ると思い出す
あの嘘 その嘘 のなかの 本音も
もどかしさも今じゃ
ないと思った方が気楽さ


子どもの頃の夏と
見え方も変わってくるな
季節は 側に居るようで
不確かな物で 不確かな物さ


やっと飲める様になった
ビールを 口に傾ける
涙が出そうでも、
月が拭ってくれそう


拭いてくれそう

"夏"がテーマ


蝉の鳴く声 町に増えてゆく
暑くも 涼しい風と
雲の間 日差が笑う
帰路に 楽しみ
想像してる


向日葵や 違う街
遠くまで 旅へ行くと
夜のなかで 夜のなかで
夢のなかも 想像してる


どこに行こうかな?
行き先なら無限だよ


羽を伸ばして ららら
さらに視野を ひろげてみたい
世界の隅から隅まで
思いを胸に


バスにゆられて ららら
近所から あの月まで
ロマン溢れる 
夏の光あびて

あびて


どこに行こうかな?
行き先なら無限だよ

羽を伸ばして ららら
時に歌を 奏でてみたい
世界の隅から隅まで
笑みを側に

バスにゆられて ららら
あの月の 大都市まで
零れるほどのロマン
光が照らす


光が照らす 夜の向こうまで


雨がぽつぽつ 髪に染み渡る
足元には 街を映す水たまり
爛々と 雨を楽しむ子供たち
ちいさな傘を差して踊る


僕もまた、幼気な気もちになりそう
いっそのこと 彼らに紛れたいよ


同じ水たまりの上を歩いているけど
僕と彼らじゃ 其処に映る街並みは
大きく違って見えるんだろう..


その青い傘は 薄い涙色みたいで
絵の具を塗ったような あの空も今では
哀しみの固まる 濃い涙色みたい


気まぐれに浮かぶ雲は 涙を拭う
真白い布の様




傘を差して見えないようにしている物も
やがては綺麗に見えてくるかな?


傘を差して踊れば 子どもの頃に
近い気もちになれるかな?


..なんて思ったりして
毎日、同じ道を歩く

街が夜になる頃にさ


la la la...。

綿毛


穏やかな日差と共に
起き上がれば
まるで幻想的で
神秘に溢れてる場所


ひとつひとつと 綿毛がふわり
季節を感じる舞いを魅せる


踊って 踊って 踊って 踊って
踊って 踊って 踊って 踊る


夕暮れまで



季節はすぐに過ぎる様
昇っていく綿毛はやがて
透明な春を呼んでいく
その春に入る僕


また踊ってみようかな、
つぎの朝が光るまで
笑い方を思いだす

"思いだせる?"



踊って 踊って 踊って 踊って
踊って 踊って 踊って 踊る


踊って 踊って 踊って 踊って
踊って 踊って 踊って 踊る



夕暮れまで

・オリジナル詞集2

サイダーと日記


汗かいて目が覚めた夕暮れに
サイダーを開けて飲んだ
なんとなくごちゃごちゃしていた
頭のなかが透き通った


付けっぱなしのエアコンから冷たい風
僕はサイダーを飲み干した
そしてノートを引き出しから
手元に出し 開いていく





何気ないの日記なのです
何気ないの日記なのです
どこまでも しずかな幸せがほしいのです


それで僕は紙に描いた鳥を茜空へ
旅に出すんです


旅に出すんです





やがてお酒が飲めるようになれば
どうにもせつなくなる日
夜通し 飲み明かすのかな


別の地で 大きな夢を描くも
理想と現の狭間で
酔ってしまうかな..





その時もまだ何気ない日記を
変わらず書いていて
昔のことを振り返り、
なつかしくなったりしては


その時も紙に描いた鳥を
茜空へ出して
なんだか寂しくなるのかな?





何気ないの日記なのです
何気ないの日記なのです
どこまでも しずかな幸せがほしいのです


それで僕は紙に描いた鳥を茜空へ
また旅に出せば 時に


寂しくなったりするのです


毎日 何にもなくても
毎日 何でもあっても


なんだか寂しくなったりするのです

恋心

白い幼さ 恋心
今、ハッと弾けたの


花の揺らぎがかつてより
それは奇麗に見えたんだ


心のなかで どう喩え
其処で何を現そう


そっと話して
振り向いてくれた瞳に
答えたい



昔の景色 今の自分
それぞれ変わる物だから


どんな言葉で現そう
其処に何を描こうか、


有難う ちいさな歓び
さようなら 別れ達にも
どんなことを言えるかな


どんなことを言えるかな



やがて


春が舞いだす



春の風はやがて
幾多の出会い
数多の別れ と
吹き抜けてく



君が写り出す
初めの頃をさ
糸を手繰るように
目指してたんだ



ねえ



どんな言葉も言えるんだ
だから何を描こうか、

自分のなかの 恋の種
段々と 花になる



白い幼さ 恋心
今、ハッと弾けたの

心のなかの花々を
束にしてさ 贈るから



そして言葉を贈るから



夜更け

夜、夜、夜、夜
ただただ数えた

夜、夜、夜、夜
果てしなく数えた


その内来るでしょう 朝の光に

散っていった記憶をわすれないで



遠目に映る景色が
近くなっては、にこやかに


挨拶しよう 街の夜に
寂しくならないように


砂になった景色が
戻っていっては ゆるやかに


優しさを知るよ 街の夜に
寂しくならないような



夜、夜、夜、夜
ただただ数えた

夜、夜、夜、夜
果てしなく数えた


その内来るでしょう朝の光に

鱗のように昇ってく記憶を

わすれないで

・[詩集]あそばせ

かげろう

蝉時雨 歌を歌った
窓の外 雨が上がり
朱とも青とも言えぬ空を
気まぐれに遊ぶ鳥

鳥もまた夏模様
人々の賑わった
街の市場に君を見る
そして麗らに恋を知る


かげろうたつ道でさ
理想郷を目指してる
夏の日々を翻す世界
感情、踊らせて


かげろうたつ道でさ
理想郷を目指してる
大きくなる想像と
足どりに夢もまぎれた



君と時に 空想のなか
それもいいでしょう

やがて また雨が
窓を湿らせている


君の瞳に雨雲
きらめいて映った

それぞれの天気に詩を詠んで
語り合うよ



かげろうたつ道でさ
理想郷を目指してる

夏の日々を翻す世界
表情、踊らせて


かげろうたつ道でさ
理想郷を目指してる
大きくなる想像と
足どりに夢もまぎれた




季節は変わってく
髪が伸びては、それを想う
時に季節外れな暑さも感じる


君の瞳は それぞれの
季節を映し、魅せている

夕暮に期待した
僕らのことも


潮風を受けて 朝靄の道
モノトーンな時空を 遊ぶ束の間

潮風がうねり 意味をもたせる
モノトーンな夜よ 殻にならずに


呼ぶ


ゆらゆらぐらぐらぐらぐらぐ
夢のなか 寝ぼけた私と

ゆらゆらぐらぐらぐらぐらぐ
羽を開き星が 水面を泳ぐ



クジラに似た日差 口を開ける



風がそよいで 昼顔の街
パレット 窓に 描く世界は

遊ぶような 言葉の羅列
畳の上のオタマジャクシ


呼ぶ


ゆらゆらぐらぐらぐらぐらぐ
昼は暖か 眠そうな私と

ゆらゆらぐらぐらぐらぐらぐ
羽を羽織る音符が 外で踊るわ


ゆらゆらぐらぐらぐらぐらぐ
夢のなか 寝ぼけた私は

ゆらゆらぐらぐらぐらぐらぐ
羽がほしい気分です 理想の奥へ



さりげなく昇る月よ

終わりゆく景色 潮

さりげなく昇る月夜

終わりゆく今日は潮





渡し鳥

悲しさを 笑いに変えて
曇り空を 優しさに変えて
昔の夢を 現実に変えて


貴方は晴れ 畦道を駆けて
夏の味 深く薫って



思い出が褪せていく前
夕日に照らして

色鮮やかな風に羽ばたいた


遠い渡り鳥たち
また帰ってきてね

貴方の手を握り返して
そっと笑った




遠い街に青い空
誰かの歓びが聞こえる

眩しく光る景色
鳥が高く歌ってる


貴方の晴れ 街へと駆けて
空の色 深く色付けて



思い出が褪せていく前
朝に照らして


透き通った風に羽ばたいた


遠い渡り鳥たち
また帰ってきてね


ありとあらゆる言葉を紡いで
そっと笑った



遠い渡り鳥たち

また帰ってきてね

貴方の手を握り返して

そっと笑った


柔らかな窓辺

どんな景色が欲しくてたまらないのだろう
そんな窓辺で 夜明けを待つ

いつの日も芝居みたいな日々を
笑って過ごしてる みたいに暮らしてる


寂しさも何だか 遠い星に翔んでった
夕べの欠片を拾う 残像が瞬く

やがて現と 渦の奥
どこへも行けるの?



今、しずかに羽を開けば
朝の風を受けてみたい

群青が呼んでいる 
期待してみたい


言葉を知っては 
またわすれ

遊覧する
この世界


嘘だらけの最果てまで
愛らしくなる




何か話す度
1文字目から透明になる
深い扉の先の海
ノイズだらけの曇り空


魚の鱗 並ぶ様
空想の窓 線になって
光がやがて空虚になる
何度目かの並行線


あa



今、しずかに羽を開けば
朝の風を受けてみたい

群青が呼んでいる 
期待してみたい


言葉を知っては 
またわすれ

遊覧する
この世界


嘘だらけの最果てでも
愛らしくなる



今、しずかに夜が閉じれば
なつかしい風を思いだす

君もきっと呼んでいる 
また会う季節


わすれた言葉を思いだす
共に居たのさ この世界


嘘だらけの最果てに着く
愛らしくなる


愛らしくなる


Rhythm

耳の方に夜が歌ってる

耳の方 よくすませば

蚊のように、集いだす

ちいさな夜






夜が合唱してる夏の声

声が繰りかえす満ちた月の方

細胞が曲を鳴らす


ーー


La La La La 螺旋状に
霧雨も踊る様

La La La La スマホ取って
編集する この夜を

ダイブする





耳の方に夜が歌ってる

耳の方 よくすませば

蚊のように、集いだす

ちいさな夜



ネオンを吸っては

果実 噛み締めて

きらめきをマイナーコード

引き出した 弾きだした





畦で華々しく濡れた草

雨の次の晴れを呼ぶ

高らかに光る星の

手の平の街、街、



星が合唱してる夜の声

夜が繰りかえす褪せぬ空の方

細胞が曲を鳴らす

心 集いだす





La La La La 螺旋状に

霧雨も踊る様 踊る様

La La La La スマホ取って

編集する この夜を

ダイブする


オール

自分の先 水平線
遠目にクジラ 歌ってる
笛を吹いて 舟を出すんだ

気もちの奥 時に
貴方が眩しいばかり
旗のようになびいた服や
長い髪を思い出すのさ


夢みたいに遊び合ったと
めくるめく オールを漕いで
記録は水面 海を行くよ
鴎があんなに空をあおぎ

平行する世界で
踊る綿毛のなかに貴方
わすれたりしないと潤う
星みたいな瞳


気もちの淵に掛ける
笑い声がなつかしく
ミルキーウェイ 話そうか

朝もや バターを塗って
パンを食べた
貴方がまだ眩しいばかり

曖昧な言葉が段々と色付く季節
今なら笑い話にできるかな


夢みたいに遊び合ったと
めくるめく オールを漕いで
記録は水面 続きを行くよ
魚があんなに深く泳ぎ

平行する世界で
滴濡れた草原にいるわ
わすれたりしないと
思い出を引き出すよ


気もちの奥 時に
貴方が眩しいばかり
旗のようになびいた服や
長い髪を思い出すのさ

笛はやがて陸地の合図
約束の日を辿る
めくるめく オールを漕いで
めくるめく オールを漕いで



蒼い虹
霧雨の草原に 虹が目に映る
虹なんてもう見ることはないと思ってた

雨雲の歌を書いて 僕は歌ってた
晴れ間やネオンの街にやるせない気分で


昼間の街はカラスが舵を取ってた
けたたましく集っては 電線の上

彼らを横目に さっさと駆けてく
雨粒が僕を受けとめた


わすれないでいる
わすれないでいる
蒼さがふと蘇る

草原で天気雨
どこまで続くだろう

雨雲の歌を書いて 変わらず歌ってた
雨雲の歌を書いて ふと惑ってた


虹はやがて消えていく
僕もあの街へ帰るから
夕方のチャイムが
雨上がり 濁って見えた

虹が夜を読んでいる
獣道を下ってく
あの蒼さ どこへ行くのか

ふと見渡してる

水彩

遠い街でも 風は吹いてる
来たる雨は 花を咲かすことでしょう

遠い街でも 夏は過ぎ去り
鈴の音が 次の季節を鳴らす


しずかな日々に 踊る線になる
水彩の糸が 風にゆれてる

しずかな日々に 踊る期待した
繊細な糸は やがて光をつれて


溢る



遠い街にも 風は吹いてる
鉄塔や絵画の 色が褪せても

遠い街にも 夏は過ぎ去り
記憶の束を今
花束に変えて側へ


しずかな日々に 踊る線になる
水彩の糸が 風にゆれてる

しずかな日々に 潜る期待した
繊細な糸は やがて光をつれて


溢る



空に凧を浮かべた
集う想い 
しみこんだ残像 

夏が暮れる


空に凧を浮かべた
集う想い 
しみこんで

鳥に近づいてゆく


暮れる空で 鳥の行先を気にして

鮮明に映る 影もつれて

溢る

あそばせ

目が冴える 東雲色の電波塔
夕景飲んで喉の方 麦の味が通う

目が冴える 東雲色 迂回した街角で
朱鷺の面して 笛を吹く
家屋のアンテナ ネジをまく


遊ばせ 遊ばせ 悠久の水辺
遊ばせ 遊ばせ はにかんだみぞれ

遊ばせ 遊ばせ 永久の水で
遊ばせ 遊ばせ 歯に噛んだみぞれ


シンメトリーの夜空です オーダーした感受性
そこの1つの奥深い星で食べて歌にする

目が冴える 東雲色 迂回した街角で
朱鷺の面して 笛を吹く
世界の坩堝に向けて


Asobase..  Asobase..

・詩集[ゲレンデ]

アルク

その儘 歩いて
その儘 歩いて
冷たい風と すれ違う


遠くの方 街の灯が
彼処に行けば 君が居る


ゆっくりと ゆっくりと
2人の日々は閉じてゆく


別の道へ足を着け 別の道へ足を着け


ゆっくりと ゆっくりと
2人の日々は閉じてゆく


あゝ 星でも見ながら
今、独りで歩いてる..





その儘 歩いて
その儘 歩いて
どこまで 行けるかな..


砂漠を渡る駱駝に似た
アスファルト 路次の僕..


別の地 別の地へ
もう会うことはない


じっくりと、じっくりと、
今後のことを考える


曖昧? 「さようなら」
僕に悔いはないのかな..


両の目で先を見る
夜を更かして旅にでる





相も変わらぬ この暮らし
信号機を渡っては、
いつもと同じ日々に見えて
そこに君は居ない


相も変わらぬ この暮らし
街明かりや鉄塔と
朝になりゆく 僕の日々
そこに君は居ない

human

ふと客観的な目で
自分を見て
何かと気になり過ぎてることに気付いて


そして主観的な目で
世界を見て
前より視野が壮大になった気がした



繰りかえす なにかと過剰な僕の
過剰な気もち


夜と朝の間に
もどかしい季節を思い


繰りかえす なにかと過剰な僕も
やがて旅にでる


確かな嘘も 言葉にして
それも側に la la..




話の表面を食む
それを伝えても曖昧で


気もちの全面を知る
それでも分からなくて



自分は何になるのか?
どう暮らしていくのか?


はてな 日々積もるばかり
感情を遊覧する




繰りかえす なにかと過剰な僕の
過剰な気もち


夜と朝の間に
深くゆれる幻を見る


繰りかえす なにかと過剰な僕も
やがて旅にでる


幻も 言葉にするよ
そっと側に la la..




繰りかえす なにかと過剰な僕の
過剰な気もち


夜と朝の間に
新しい季節を思う


繰りかえす なにかと過剰な僕も
やがて旅にでる


確かな嘘も 言葉にして側に 
la la..

夜の雨


夜の雨 夜の雨 夜の雨が
聞こえてくるよ

夜の雨 粒になって 音になって
聞こえてくるの

夜の畦 行く頃よ 
そうすれば 夜の風

夜の風 夜の雨 
その露が唄うのよ



言わばそれは 
君の世界に写る窓の
奥の雨

仕方ない すこし寂しい
夜の線を渡っているのよ

言わばそれは
君の世界に写る窓の
奥の雨

霧雨の次は晴れ?
朝よ来て 確かめる



夜の雨 夜の雨 夜の雨が
聞こえてくるよ

夜の雨 粒になって 音になって
聞こえてくるの

夜の畦 照らされて 
夜の風のそのすべて

夜の雨 露垂れて 
やがて畦 朝の晴れ



言わばそれは 
君の世界に写る窓の
奥の雨

寂しくても "曖昧"は舞い
回る毎日

言わばそれは
君の世界に写る窓の
奥の雨

舞いは毎に 舞うわ曖昧
言葉で遊ぶ この頃よ



夜の雨 夜の雨 夜の雨が
聞こえてくるよ

夜の雨 夜は雨 窓に雨
聞こえてくるの

夜の畦 照らされて 
夜の風のそのすべて

夜の雨 露垂れて 
やがて畦 朝の晴れ



霧雨の次は晴れ?
やがて晴れ 光る畦

霧雨の次は晴れ?
やがて晴れ 光る畦


夜の雨!!

レイニーエモーション

その無垢な笑顔が 時になにより綺麗で
伝う感情の線の先 捲る季節の穴へ

そのはじまりの言葉が 時になにより優しく
剥がれた自分の幼さは 遠い記憶の方へ


行き交う人々の表面しか いつも見ていない
どう話してみて 答えよう
ひとつずつ言葉を組みたてる

あなたの全面も知りたい
どう話してみて 答えよう
ひとつずつ束ねた想い


夜の雨の中 試されてる
結び目をまぎらわすRainy

確かに触れてるようで
水の様に滴っていく


夜の雨の奥 透き通ったのは
誰よりも澄んだあなた

すり抜けていくRainy
水の様に滴っていく



底抜けの明るさに裏を感じてしまう
ひねくれてるだけかな
戯けていればいいかな

水彩的な雨上がりの空を仰ぐ朝
叙情的な夕べのことを呟いてみた
独り



行き交う人々の表面しか いつも見ていない
どう話してみて 答えよう
ひとつずつ言葉を組みたてる

何気なさの晴天
膨らむ街とあなたを
幾千の言葉で紡いだりしてもいいかな


雨の奥 透き通ったのは
誰よりも澄んだあなた

どんな天気でも楽し気に
見えるのが あなたらしくて


雨の中 試されてる
結び目をまぎらわすRainy

その笑顔がふと
自分をすり抜けてく様に



また夜の雨の中 試されてる

どんな天気でも楽し気に
見えるのが あなたらしくて


また夜の雨の中 試されてる

その笑顔がふと
自分をすり抜けてく様に


結び目をまぎらわすRainy

それる / ふ"れる

次の季節色付く、僕は
何もかも 刹那に感じる

カランと鈴 鳥はさえずる
カフェが開く


もう1度 葉脈の様に
伸びる街の構図を
塊にせずに 1つ1つ

もう1度 葉脈の様に
伸びる街の構図を
塊にせずに 1つ1つ読み出すのは


螺旋なアートの側
どこへも続いてない段差

螺旋なアートの側
どこまでも続いてくダンサー


弾けた水の粒が、以前の記憶と共に
遠目に行かんとしてる

夜に冴える眼で、ふと戯けてみせた
星座がぶれた


揺れていく
水辺に灯る

揺れていく
水辺に灯る


遊んだ水の粒が、以前の言葉と共に
遠目に行かんとしてる

意味を手に戯けてみせる魂に
自分もぶれて、青く煌めいていく様

相合傘

七色の あの曲線にさ
貴方はどんな夢を描くの
愛に近い純粋が芽を出して
蔓になった

今そんなふうに 重ねた言葉は
永遠の様で 一瞬の様な魂みたい


相合傘したよ 春を継いだ雨のなか
街角の野良猫、その獣みたいな毛先を濡らし
瞳の奥に 何を感じた
鉄筋の森が影たち惑わす

今そんなふうに 重ねた嘘は
絵空の様で 現の様な存在みたい


雨音のリズムで 耳飾りが揺れてる
愛はまるで定義のない物と私は思った

今そんなふうに 重ねた掌
鮮明な様で 一瞬の様な季節みたい

こころよ

言葉は浮き沈み
草に風吹く
何かを知っては
また歩き出せるから

君に貰った思い出も
うねったり くねったり
何もかも無くしてしまっても
前を向ける なんて


季節は目眩く
隣が欠けても
石を積み重ねて
わすれかけても

風はまた吹いて
換気していく
新品みたいな姿で佇む


言葉はふいに還り
影でやすまる
色々と分かってゆくよ
流れる会話も慣れていく

君に貰った思い出も
揺らめく夕暮れ
明かりさえも消えた世界で
また笑い合えるかな


季節は目眩く
隣が欠けても
石を積み重ねて
わすれかけても

風はやがて吹いて
躰を換気する
新品みたいな景色を眺めてる


この世は何だろう
世界は何だろう
時に心配がこぼれそうになる

羽を伸ばすほど
遊べるほど
時に心配になってくる


君の世界 あの世界
人それぞれ変わる世界

風がまた吹いてゆけば
自分の窓を開けるのです


何もかも無くした後でも

0th Summer 

夕景、河原で石を積んでは
遊んでいた記憶 遊んだ記憶
その青春を 僕も見たくて
古いアルバム 辿っていた

鱗雲はいつの日も
夏の空を泳ぐ魚の様


夕景、家路に猫じゃらし振っては
話していた記憶 話した記憶
その想像を 僕もしたくて
土手に行って 模してみたり

ひぐらしはいつの日も
夏の終い感じる音の様


100年前の夏を想ってみたの
想ってみたの
今、その歌が聴こえてくるから
聴こえてくるよ


生まれてからの齢を遡ってみたの、
もっと昔に
今、その歌が流れてくるから
辿り着くよ



空蝉、昨日の虫たちが
また入れ替わるから
いつしか、この世界もさ
伸びては枯れる蔓みたいに

あっけなくなってしまいそうだから
あっけなくなってしまいそうだから


その時、聞こえる音はまるで
何世紀か前の 懐かしさかな?


100年前の夏を想ってみたの
想ってみたの
今、その歌が聴こえてくるから
聴こえてくるよ


生まれてからの齢を遡ってみたの、
もっと昔に
今、その歌が流れてくるから
辿り着くよ


夕景、河原で石を積んでは
遊んでいた記憶 遊んだ記憶
その青春を 僕も見たくて
古いアルバム 辿っていた

鱗雲はいつの日も
夏の空を泳ぐ魚の様

空気

空気に乗った 
あるはずのない想像が遠くに浮かぶ
空気に乗った
もどかしい行動、言動 遠くに浮かぶ

空気の流れ ふと彼方へ
大きく伸びた背で あの頃
空気のなかで 振り返ってみた
ちいさな歴史


ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

笑ってみても 泣いていても

ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

有るのよ


空気の流れ ふと彼方へ
大きく明けた空に あの頃
空気のなかや 同じ季節でも
戻ることのない かつての歴史


ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

笑ってみても 泣いていても
髪に触れれば 心やすまる

ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

生きてることを実感する
巡る流れ そこに有るのよ


ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

笑ってみても 泣いていても

ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

その流れは 河のように


ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

笑ってみても 泣いていても

ゆらっゆらっゆらっ からの 
ふわっふわっふわっ

有るのよ

・詩集[すなのひ]

むかし

むかしの徒然を思いだす

僕の周りは緑だった、

夕暮れに向かう1本道

歩く..   歩く..



朝の風が撫でる

柔らかい芝生

気付いたら

過去に壁が出来ていた。




むかしの徒然を想いだす

今の僕は街のなか

夕暮れに向かう長い帰路

歩く.. 歩く..




さよなら むかしの思い出よ

街外れ

笑い方 思い出して
曇天をどうか晴らして

絵本のなか 彼らの様に
一途な願いを思ってみて

歌を歌えば あの樹肌に
葉から光が流れていく

今日もはじまり すきな様に
感情を遊覧して


ふと嘘を付けば 夕暮
無口な土地をながめている

帰りのチャイムが永遠に
鳴っているみたいに感じる

すこしの記憶や
日常に沸く無駄にも 
愛が 愛を


私は今日も私よ
寂しい顔をなぞってく

カラスが苔を摘まんでる
街を過ぎてく

儚さが色付いて
貴方を辿る

街の外れの1コマ 掬ってみて



笑い方 思い出して
曇天をどうか晴らして

絵本のなか 彼らの様に
一途な願いを思ってみて


風に生まれる方向に 聡明な瞳で
流る空気 その微細まで
生まれ変わったみたいな世界

空想の束を叶えたり
巨樹の脈を撫でてみたり
渦になったネオンを遊んだり

感じ方は色々


ふと引き出した 夕暮
見上げた口で 話してみる
海を回るカモメ達 渚の記憶


私は今も私よ
寂しい顔をなぞってく

心に花を添えていく
夜が灯る

あの虫の目になって 
繊細な土地に触れる

水際の1コマ 掬ってみて


私は今日も私よ
寂しい顔をなぞってく

カラスが苔を摘まんでる
街を過ぎてく

儚さが色付いて
貴方を辿る

街の外れの1コマ 掬ってみて

空の下

この空の下
火が堂々巡る
赤は空虚に添って
春を読み返す

あの空の下
趣のある古さと
廻る生き物の縁
秋風に載って


砂嵐舞う 生き急ぐ
素質を確かめる
砂埃舞う 生き急ぐ
樹木が霞むなか


陸で得た愛は水の色
叙情的な水彩の色
予見を測る 果ては遠い
花の蜜舐めて泳ぐ


陸で得た愛は水の色
叙情的な水彩の色
予見を測る 果ては遠い
花の蜜舐めて泳ぐ



君が風に仰いだ 掌の汗の純粋



陸を味見した魚のながむ空を
微かに染まる街角は朱の心

堂々を巡る 嘘は心内 内の内
海の流れから開いた前の世界


陸で得た愛は水の色
叙情的な水彩の色
予見を測る 果ては遠い
花の蜜舐めて泳ぐ


やがて現れる化けた嘘も
あのなびいた服や髪も
この空の下

あの空の下

想像

やがて想像が創造となる日が

やがて過去をこえていく日が

やがて予想もしなかった日が
来るのだろう


夜の空を浮かぶ星は
いくつも散らばった記憶の欠片

星座みたく結んだり繋げたりしても 
もう戻ることはない

渦まく海や そのなかに
世界を揺るがすような

大きな秘密はまだ隠れている


底に在るのは眩しい神秘
それか変わり果てたマヤカシ

すべてを喰らうような秘密はまだ
眠っている



やがて想像が騒々しく創造される日が
来るのだろう

やがて全てがひっくり返るような
"普通"を超える日が来るのだろう


空に浮かぶ いくつもの星
星はそれを知っているのかと

夜を流して 寝る今宵

雨に本音

傘を出して 傘を開き
雨粒の それぞれのリズム

雨に濡れたい 雨に触れたい 
無邪気なこども 自分の横目

傘が並ぶ 街を回る 
雨音の それぞれの唄よ

雨に濡れたい 雨に触れたい 
その内 そう想う

 
視界は雨に溢れている 心は雨には触れている
言葉を水に流している それは戯言も掻き消して
ふりそそぐ世界に

 
しゃら しゃら しゅら しゅら 
言葉 河に流している

しゃら しゃら しゅら しゅら 
言ってみ放題

しゃら しゃら しゅら しゅら 
冗談も口遊んでは

固くなりすぎずに ああ笑い出してる

 
本音口含んでは それも軽く流している
気持ち重くなればさ 雨が優しく撫でていく

きちんとすればするほど 本音強く隠している
そんな日々にさ

 
ああ笑いがとまらぬギャグを
傘から傘へ伝わらせて いっそ馬鹿馬鹿しくなってもいいよ

雨は晴れ 雲抜く日が 照らす笑みを

 
しゃら しゃら しゅら しゅら 
言葉 河に流しても

しゃら しゃら しゅら しゅら 
言っていいでしょ

 
傘が並ぶ 街を回る雨音と それぞれの笑みを

言ってみようよ それぞれの言葉

Now

今、遠い 遠い 遠い土地の
また、何も 何も ない土地の

今、深い 深い 深い空と
また、長い 長い 長い海の


味を知る


味を知る



まるで此処は底のない
底のない哀愁 漂って

まるで残像を揺らして
そこに歩く人々がいる


まるで此処は底のない
底のない哀愁 漂って

まるで残像を揺らして
今心踊らす人々がいる



今、遠い 遠い 遠い土地の
また、何も 何も ない土地の

今、深い 深い 深い空と
また、長い 長い 長い海と


今、遠い 遠い 遠い土地の
また、何も 何も ない土地の

今、深い 深い 深い空と
また、長い 長い 長い海を

灯りが幾つ

窓の外 同じ景色に
ほっとしたりする
何気ない毎日 変わらぬ儘で
在れる様に

言うほど欲張りはしないよ
この暮らしが続けばいいと
浮かぶ月 祈る様に
ふと一句詠んでみたり


灯りが幾つか
灯りが幾つと
おもかげに似た灯りがゆれては

鳴る鼓動 自分の心が
過ぎる季節にまた
年をとっていく


大きすぎる程の楽しみは
別に求めてはいないのです

ほどよいサイズの部屋と
何気なく漂う言葉や顔を見てたいのです


灯りが幾つと
灯りが幾つと
灯り続けてほしいと

これからも
願っている


入道雲

入道雲が空に咲いては
花びらが散るように すがたを変える
年はあっという間だと こどもの頃
思い出したりした 思い出したりした


入道雲に夢を誓ったのは いつだろう
空っぽになるまで 青を捲り尽くして
アイス棒齧った自分


ジオラマみたいな
ジオラマみたいな街が現実味を増す
堅実になる

僕の心内はもうすこし
深く炒りないと 炒りないと


両の目でもっと確かめたいのは
君のことやその歌が

あまりにも綺麗だから
あまりにも綺麗だからです


こどもの頃 見ていた空は
モノトーンの記録になって
遊ぶこともすくなく
語ることも減っていくかな

あぁ雨だね いつもしずかに空を見てたいけど
そうもいかないよ
そうして大人になるのか


ジオラマみたいな
ジオラマみたいな街が現実味を増す
堅実になる

僕の心内はもうすこし
深く炒りないと 炒りないと


両の目でもっと確かめたいのは
君のことやその歌が

あまりにも綺麗だから
あまりにも綺麗だからです


ちいさなユーモア 書き溜めたノートも
よくある言葉も いっそその儘にしては

僕の心内もいっそ
飾ることもなく 飾ることなく


ふと声に出してみれば
自分の気もちや言葉は

変わらない儘
やっぱり 伝えたいんだ



入道雲が空に咲いては
花びらが散るように すがたを変える
年はあっという間だと こどもの頃
思い出したりした 思い出したりした


入道雲の下 変わらないのは誰だろう
群青照らすなか 紙に描いた
アイス棒齧った自分

砂の日

ぐるりと世界を見通して
見たいのは今よりすこし先の未来
予見して笑ってたい
予見して笑ってたい

賑やかな街も
白けた窓辺も
誰もきっと笑ってたい
掌返しでも笑ってたい


貯まるのはお金じゃなくて
課題だけども

前向きもひた向きも
なれないけど

浮かない顔でも
掌を踊ってみたり

浮かない顔でも
掌を踊ってみたり

重なる潮風が螺旋に回る


靄がかかって
線の様に見える街を
鮮明にさせる
朝の人たち

靄がかかって
線の様に見える街を
鮮明にさせる
朝の人たち


まだ砂の日をめくるめく目
まだ砂の日をめくるめく目

しゃれた通常を書いている
メロンパン食べたり


まだ砂の日をめくるめく目
まだ砂の日をめくるめく目

しゃれた通常を書いている
夢の層を踊ってみたり


踊ってみたり

踊ってみたり

無題

寂しさは残るかな そう それだけ
暮らしてたんだね 過ごしてたんだよ


街が変わるよ きっと
楽しいはず



寂しさは残るかな そう それだけ
暮らしてたんだね 過ごしてたんだよ


つぎの街も きっと
楽しいはず



明るい約束しよう と笑い合う
季節は巡る そして君
そして君よ またここで


明るい約束しよう と笑い合う
季節が巡る そして君
君の顔が見れるから



変わる街でそれまでは
それぞれに暮らしていくのさ





明るい約束しよう と笑い合う
季節は巡る つぎの春
そして貴方よ またここで


明るい約束しよう と笑い合う
季節が巡る つぎの春
貴方の顔が見れるから



寂しさは つぎの励みになっていく


寂しさは つぎの励みになっていく


なっていく


寂しさも 優しい思い出へ

変わる街 新たな思い出へ


なっていく

・詩集[ただいま]

[呟き:1]

嘘をつく日に吸った空気
抜け殻の様

つい完璧を求めてる心に
高く積もってく


街の窓 鱗みたく
また僕らをながめてる

視えない夏風 高鳴って
季節のページを捲る                                      
                                        

ーーー ーー ー - - - .    


うねる夏が閉じてゆく
君の顔が 薄れてく


うねる夏が閉じてゆく
僕もまた 薄れてく


ーーー ーー ー - - - .  


一夏は笹舟で
遠い海まで手を振って


静寂の街が明けていく
愛しい記憶もどこへゆく


どこが終点だったかな
きっとここではないでしょう


慣れた道を振り返る
次の季節に触れる肌

やかん

心の弦を 弾く日々や
時計の砂 積もる昼に

開いたドアと君の話し声
やかんが沸いて しばらくしずか

出来たコロッケ 混ぜるコーヒー
しゃれたカラスが 雲の海へと

肩を寄せて テレビをながめ
呟いたり 感心したり



何気ないけど あどけないよ
向いた顔に 笑う誓いに

続け様は 素朴な匂い
干した服に 雨がぽつり

夕凪 風の便り
暮れる日 微かに胸に響いたり



紅葉が増えていく街と目が合う
何か言葉で表そうとする

チャイムの鳴る道を歩幅合わせて
哀楽も踊るよ 仲睦まじく


他人行儀も過ぎて 馴染みの顔へ
水に流す思い出や 仕舞う思い出も数多

理想と時に反比例したり 寂しかったりしても
何かを食べて蘇る心があったりするのです



何気ないけど あどけないよ
向いた顔に 笑う誓いに

続け様は 素朴な匂い
干した服を畳み 明日に


あの言葉は喉の奥に
涼しい夜をゆらりゆらり

続きはまた 朝の街並み
おやすみなさい

日没の歌

陽が深く当たり 紅い色が街を染める
家を求めて 人は帰路を行く

海辺からも人気はなくなり
微かに聴こえる波の音

耳に付けたイヤホンから
この景色の様な曲を流す

ものすごく遠くを行く鳥も
哀愁漂わせ過ぎていく


今日の陽は沈んでいき
薄暗くなっていく周りと

そんな空を見上げれば
そこには半透明の月

即興で作った詞と
今流れている音楽を合わせて

日没の歌を歌うよ
それを口ずさむよ


"夜に向けて響く声
時は今 月の移り目
手を繋ぐ自然と自然に
しばし夕陽とダンスを踊る"


日没の歌 口ずさむ
日没の歌 海へ歌う

揺らぐ沈む夕陽に話す言葉は
これぐらいしかないけど

日没の歌 口ずさむ
日没の歌 海へ歌う

揺らぐ沈む夕陽に話す言葉は
これぐらいしかないけど


それでも この景色を愛してる
それでも この景色を愛してる

Camp

"あの星座の名前は何?"
夜空に指を向けて話す君

細かく星を見ることは
そういえばなかったな


さそり、魚、羊たち
流れ星を手に遊んでる

星の刹那の更なる刹那くらいの僕や
この陸は


透き通った形だけれども
時々、暗がりが沁みていく
笑った顔も むかしの方へ行ってしまいそう

"哀しい顔しないでよ"
そう横から君の声

夜空の星とどこへ行こう



どれくらい遡れば
僕は星々を知れるのだろう

永い永い髪の様な銀の河
しずかに見上げる



透き通った形だけれども
時々、暗がりが沁みていく
笑った顔も 夢のなかのひとつになりそう

"わすれた振りして居ようよ" と
側で笑いを溢す君が
朝を招いてる


朝の顔になる


朝日は幼い果実みたいで齧ってみたい

薄く浮かぶ雲の味 

[呟き:2]

影がゆれるカーテンをまるで
蛹になったみたいに纏い
独り言呟く機械じみる

でも
テーブルの果実に気付いてた猫に
手招きされて
湯の気が上る煎じたお茶と
時を過ごす

冬眠

眠れない夜に
魚が天の河渡る想像してる

眩い鱗は冬の星
源流まで白く色めく

私も透明傘に映る記録を
束ねては

名も付けずに風に乗せ
現世に似た地のあの人へ


魂を撫でる様に
都市部の蛍光がなびいてる

スワロー憩う夜の畦から
浮かべた願い


魂を撫でる様に
テーブルの上 言葉が踊ってる

スワロー似た絵を野原へ
儚いしゃぼんに手を振るみたいに


喩え虚空も恋しく感じるよ
枝分かれのあの葉はいつまでも

時代の泥濘の花みたいに
きらびやかに残ってる


泡沫

鉄筋の花が咲いてる様に
見ゆる世界に冬の風
些細な茎に
笑って吹いて 笑って吹いて たなびく

鉄筋の花が咲いてる様に
見ゆる世界に冬の風
些細な茎に
笑って吹いて 笑って吹いて たなびく


遠い土地で鳴いた鳥と
舟を浮かべた旅人
我をわすれ
枯れ葉の束を抱き なつかしく眠る

嘘もまた浮遊する
どうにも話の蔵が錆びてく
流動する縁は泡沫
朱鷺が摘んでる


つい前迄 夏でした
つい前迄 夏でした
移ろう毎に拭う言葉の隙間に
また冬季を通す

つい前迄 夏でした
つい前迄 夏でした
移ろう毎に拭う言葉の隙間に
また冬季を通す

おもかげ

面影をわすれないで
近くに愛しさみたいに燻製の匂いが
漂っていたの

月日の移り目でくしゃみが出た
伝書ハトが伝えたかの様に
あなたの言葉を感じた


ららら らるら

らるら ららら


約束は華やかな花をもって表へ出た
ぎこちない言葉の糸と
ゆらゆらと月を仰ぐ

旅人の目がふいに潤う時
ちょうどこの時間の空を見た時


ちょうどこの時間の空を見た時

[呟き:3]

雨ふり曇った窓に
線をかいたりして遊んでいれば
また絵画みたいに曇っていく

そんな日


遠くで
空に漂っていた雲の形が
颯爽と駆ける獣の様に見えた

そんな日


自分のすきなぬいぐるみの新品を手にいれる夢を
何度も見るのです

それだけ2つ目がほしいということなのかな


ただいま

晩夏ばんかの道に麦が笑う
帰り際に会釈する
狗尾草エノコログサ摘んで、いつも手に振る私たちみたいな人と
 
半透明の月としたたる夕景
ほこらの傍で変わらず眠る猫
同じ街、何れの光景
途端、にわか雨 若い雨

 
一夏の終焉と しずかな気楽と
そよいだのは 馴染みの声
繰り返す“ただいま”
 
どこか憂いの漂う外と 翌月へと継ぐ淡い波長
呟く 暮らしの音
鳴らした“ただいま”
 
 
タ凪の様に 心を撫でたなつかしさ
春を急いでまた夏も急いだ空は
また疾風はやてのごとく
駆け抜けて
伝えたりない言葉の欠片も海の渦へ
戻りゆく
 
 
一夏の終焉と しずかな気楽と
そよいだのは 馴染みの声
繰り返す“ただいま”
 
どこか憂いの漂う外と 翌月へと継ぐ淡い波長
呟く 暮らしの音
鳴らした“ただいま”
 
 
晩夏の後の影たちよ どうかまた巡る日まで
道で摘んでいつも手に振る私たちみたいな人と

水面に映る夜と街 心内までとも
囁く 虫の羽音
しばらくの“さらば”


繰り返す "ただいま"
 

ユーモア

読みかけの本を僕は棚に仕舞って
ペンを持ち 紙に文字を綴っていく
何の捻りもない徒然を書き起こし
古ぼけた箱のなかに溜めていった

偉そうにしていたんだ 仕舞いこむ所くらい
中身は全くの薄っぺらさ
愚痴の掃き溜めさ

まだ読みかけの本の影響受けて
構想も無しに
その日なりの気分で綴ったからさ


自分に備わってない可笑しさ
誰かを網羅し 零れる笑みが見たい
頑なでつまらない僕の頭のなかに
ユーモアがあればな



中身のあること 書きたくなって
難解な本を読んでみたり
画数の多い言葉をはさめて
意味の深い文を創ってみたい

頭が良くなって 思いは深層
なってみたかった 現状をこえて


でも相変わらずな自分なもので
頭回しても 頭回しても浮かばない
けどなんだかそんなことで笑えてくるのが
ユーモアなのかな


自分に備わってない可笑しさ
誰かを網羅し 零れる笑みが見たい
頑なでつまらない僕の頭のなかに
ユーモアがあればな



閲覧ありがとうございます!

それぞれ詩集をまとめてみましたが、
文字数が1.5万文字近くになってました!
すごい書いてたんですね〜

気になっていただけたら
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↓詞をまとめたマガジンもあるので
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