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2024年1月の記事一覧

【詞】プレリュード

【詞】プレリュード

道なりに行こうとしている
道なりに行こうとしている
思いっきり開けたサイダー流して
目に沁みるのは気のせいです

屋根裏から見た星座
色鮮やかに街の気配がゆらゆら
今すぐに飛び乗った星羅
飛び移ったのさプレリュード

行くよ
反射する銀河の川を抜け
行くよ
よこぎる事象の幾千を越えて

飲み干したサイダー
缶の奥底に眠る春
素直になりたいだけプレリュード

屋根裏から幕間のように
照らした爪がきら

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【詞】おかゆのテーマ

【詞】おかゆのテーマ

試し書きしたら、
四面体のおかゆが出来た
ぐつぐつ煮込む鍋の隙間に
ラララご飯のテレポート

夢の 波間の 潜水艦
春の 零れる 星の予感
四面体の頂で
湯気が抜けてく

テーブルはそうターミナル
野菜、梅干し、乗せたおかゆが
並ぶ 並ぶよターミナル
白いご飯のヘウレーカ
奥底から見渡す工程の硝子窓から
夕食に見る技はサイレント

Wi-Fiの波間の潜水艦
キッチンを見渡す目の勢い
四面体の頂で

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【詞】ログの中

【詞】ログの中

春の表情をはじめる街の硝子窓に反射する
夜の意図は朝の温度に消えていく
言葉はボロボロながらも、ながらも簡単に
伝わるものだな、一握の魔法

街の隙間のはためきはスロー
少し背丈が違うのは遠近法
理を空に縫う月が何でもなく迫ってくる
細い魔法の中 スベテハユメデモ

夜に色を落とす君を気にして
使わない紙を燃やしたら、煙のように
遡れないログに入ってしまうでしょ
デスクトップの齢を数えていると

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【詞】ローリング・ウェンズデイ

【詞】ローリング・ウェンズデイ

軋轢を消すように、山並みを越える日射しにほら
僕は曖昧な日々を気にし過ぎている
心の空欄に一か八かの答えを書いて
僕は生活の機微を見つけようとしている

飛沫立つ雨の日も架空に入ったきり
車と、まるで砂の夜に、耳を澄ましたきり
何でもないよ、何でもないよ、
ひとりぼっちだよ
言葉を忘れて視野を広げる、それでいいのかな

電柱と次の電柱を秒で駆け抜けていく
頭いっぱいの紆余曲折を
今にローリング、ロ

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【詞】ハロー、水平線

【詞】ハロー、水平線

気のせいと思った方がはやい何かに包まれた夜
積雪の一直線で考えているひとり言
そう歌を歌っていれば変わるかな
水平に立って息をしている走り書きの世界

心の裏側を占める涙に似た冬
頬に足る斬新を考えているひとり言
そう僕が知っていれば変わるから
水平を囲う影になった久しぶりの世界

窓を見たら笑えるようになった僕が居た
街に零れた色とりどりの約束を抱えた朝が居た
廊下を蠢く言葉のような
忘れてしま

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【詞】睡蓮 / 言葉より

【詞】睡蓮 / 言葉より

睡蓮

手には汗
心もとない夕べを見ている
時には雨
どうにかなればとザーザー降っている
水と庭に
透けた糸を張っている
期待を、
透けた針で縫っている

朝には睡蓮開く技で
見惚れた硝子窓でさえ
皐月の空を漂う常常

奥底から走りだす汽車の硝子窓から
花びらに眠る技はサイレント
ゆれる睡蓮と

手に流行る春
月へ滑る夕陽を見ている
時では雨
どうにかなればとザーザー待っている
水と庭に
夜半ばが

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【詞】魚の斜陽

【詞】魚の斜陽

無限に耽る、寡黙な椅子で
カレンダーに記録を付ける
雨と永遠のノイズが先走る明日
軽やかに立ち竦む扉の夢の前

斜陽は高鳴って

消えそう魚になって

斜陽はただ待って消え

そう魚になって

柔らかな窓辺にまどろむ月の歌
カレンダーに既読を付ける
雨と宵闇のダンスが駆け抜ける明日
軽やかに待ち望む扉の夢の夢の前

斜陽は高鳴って

消えそう魚になって

斜陽は漂って消え

そう魚になって

どこ

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【詞】どこにも行かない

【詞】どこにも行かない

どこにも行かない、少なくとも君の姿が
まだ見えない
ここからは見えない
まっしろなスマホと理の砂
まだ見えない
ここからは一瞬の
空間のはためきすら
つぎでは風の中
どこにも行かない、まっしろに行かない

尺玉の軌道が見える
だから準備に移る
初めての休日に差し掛かっているから
どこにも行かないを今に越えて
研いだその感覚で、大地を踏み締める

どこにも行かない、少なくとも転がる朝が
新しく生える

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【詞】わたくし・空想

【詞】わたくし・空想

少し暗いです

人の顔を見ない日が続くと
寂しくなって街に繰り出す
でも人が多すぎて途端に帰る
どうにかなると明日も期待して

「ごめんね」誰に対してだっけ
「ありがとう」何に対してだっけ
思い出そうにも思い出せない
どうにかなるかな

遠くの方で手を振り返す影は偽物だよ
それじゃあ あれはわたしが生み出した
所謂、空想だね
空っぽになった心の花火 
一気に使い果たしたから
人づてに貰った代わりの

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【詞】Around

【詞】Around

今更引き返そうとは思わないよ
ここまで来たら一直線に行ってしまおう
どこまでも未来の
一握の安らぎに会えるまで行こう
百年先の木々はそれを知っているのか
僕と日々の軋轢だって消え去ってしまう頃
ぼんやりとした言葉と歩き出す
昼下がり

忘れてしまうこと
時が経てば忘れてしまうこと
忘れられないこと
この日射しに思い出したこと
僕の蹲る地平は
記憶の中だけの人の履歴

今更引き返そうとは思わないよ

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