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2023年8月の記事一覧

【詞】こだま

【詞】こだま

纏めの付かない言葉で あの夏を想う
逆立ちしてゆらめく この夏も想う
夕暮れ 散らばる光 散らばっていく光
散らばった侭の光 魚の様に泳いで行った

素直に夜には帰らなきゃだね 
土手で浮かべた表情
何となく何でもない顔をそこで見せた
もっと笑ってみたら 
その途端に時が素早く捲れて 綿毛になって 
どこまでも行ってしまうんだろうって

木霊した夏 水面がリバーブした日々
零した溜め息の数だけ 加

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【詞】夏休み

【詞】夏休み

海の音がすぐ傍で聞こえてくる
向日葵畑がどこまでも続いている

そうだよね それは夢を見ているだけだよね
天井を眺めながら起き上がった

蝉しぐれは街の中で鳴り止んで物静かな昼間
まだ見えないつぎの季節を肌で予感する

夏が終わるんだって 気のせいじゃないからね
早めに仕度して 手を振って見送ろう

何か欠けた侭 夏が遠のいていく
殻に包まれた感情を 記憶の川に流しては

僕は息を吸った 白い風の

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【詞】蜃気楼、ゆめのかたち

【詞】蜃気楼、ゆめのかたち

ずっと前、ずっと前の夢をふいに掬ってみた
それは夜には消えてしまう 刹那的で
夢をここで飲み込んだら 心の底から喜べるかな
庭の蝉に急かされて 夏のすべてを掴みたくて

ねじる感情 うねる哀愁 
靄みたいな雲 鳥がその中へ
夢のかたち 夜はうんと
深い 深い 深い 深い

朝になって この世界は
蜃気楼になる気配を秘めて
時間は止まることなく 針は続く

夕日と猫の歩く先 そこは今を重ねた街
何年

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【詞】Midnight(仮)

【詞】Midnight(仮)

ただただしずかな街の夜 
まるでオアシスもなく彷徨う砂漠
思わせぶりな木々がなびく 
此処に来て何年目だっけ

ゆらゆら空を迷う星 僕はそれを見上げた
ぎこちない浮遊感と この街で生きている

今日も今は昨日だっけ 
感覚もどこか掴めない夜を
人も星もおろおろとして 
流れていくよ仕方なく

君が日々どう感じながら 
この街を歩いていたのか
仄かな輪郭を確かめながら 
それでも分からないながらも続

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【詞】"夏と鳥"をテーマ

この街どこまで行っても蝉時雨
茜色した夕が夜の顔を見せていく
すきな事しかしたくない夏に毎度足を付けて
背伸びしたらもうすこしで全て見渡せそうです

あの街角まで行っても蝉時雨
茜色した夕は暗い海へ向かいます
すきな事どころか何もしたくない夏に
今度耳を傾けて
自分の枠を超えたらさ、ガラリ変わって

遠浅を抜けてより深く
近所からより遠く
瞬間的に僕のすべて夏になって

海鳥みたいに街の静寂を

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【詞】無題

夢を乗せた都市の上昇気流
僕も感じる侭、感じる侭 見上げ
人の織りなす夏の真ん中
踵鳴らして、鳴らして 踊る

棘が剝き出しの運命を手に
君は笑って、笑って いた
夜 近付く度 色の変わる雲
君は白昼夢を揺蕩って いた

そう言いたげに踵鳴らして
鳥の囀りにリズムを付けた
互い言いたげに踵鳴らして
夏を見据えてリズムを付けた

久々に詞の投稿になります

"鳴らして、鳴らして"だったり
同じ言葉が

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【詞】砂とミラージュ(仮)

【詞】砂とミラージュ(仮)

もどかしさは塊の侭 歩き出しました
覚束ない侭 宛ても無く歩き出しました

光を欲しがって 季節の向う側
透明な風 吹きすさぶ 砂だらけの惑星へ

今は弱い翅で永遠を語るだけの僕に
猫の喉元みたいな優しさを下さい

気楽を溜めて使い道を待っているだけの僕
虹の隅で笑えるだけの余白を下さい

残り香の無い程 春を束ねていたのに
まだわすれていた物有ったらしい

ミラージュ 揺 れて い る
砂 の 

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【詞】"花火"がテーマ

確かな夏、かぞえていったら
一つずつ消えていきそうです
河川敷のいつもの場所で
待ち合わせするのは毎度のこと

ここで白銀の火花が開いたら
なにかを知っていきそうです
心の内側、自分だけのこと
自然と話しそうになります

手を振った物事を
引き寄せたら手に汗握る
それだけはいつの日も変わらないこと

垂直に打ち上がって い く 花 火 の 軌 道 を

柳みたいに頭
      を
       

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