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通勤中に脳を鍛えるトレーニング法

こんにちは、ラン丸(@sign45917948)です。

毎日、満員電車に長時間乗って通勤するストレスは相当なものがあります。

特に何もすることがないので、仮眠時間にあてたり、スマホでSNSやニュースをチェックしたりすることが多いですよね。

そんな通勤時間を有意義だと考えている人はごく少数だと思います。

もし、通勤時間が、脳力を増強し、ビジネススキルを伸ばす絶好の機会になるとしたらどうでしょうか。

今回は、その秘訣を紹介していきます。

脳には「番地」がある

本題に入る前に、少しだけ専門的な話から始めていきます。

脳は1千億を超える神経細胞からできていますが、同じような働きをする神経細胞が集まって集団を形成しています。

この集団は、右脳と左脳におよそ60ずつ、合計120あり、加藤院長はこれらを「脳番地」と呼んでいます。

脳番地は、役割に応じて8つの系統に大別できます。

その1つの運動系脳番地は、身体全般を動かす時に働きます。

記憶系脳番地だと、何かを思い出したり、新たに記憶する働きに関わっています。

そのほかに、感情系脳番地、伝達系脳番地、理解系脳番地、視覚系脳番地、聴覚系脳番地、思考系脳番地があります。

1.思考系脳番地......人が何かを考えるときに深く関係する脳番地
2.感情系脳番地......喜怒哀楽などの感情を表現するのに関与する脳番地
3.伝達系脳番地......コミュニケーションを通じて意思疎通を行なう脳番地
4.理解系脳番地......与えられた情報を理解し、将来に役立てる脳番地
5.運動系脳番地......体を動かすこと全般に関係する脳番地
6.聴覚系脳番地......耳で聞いたことを脳に集積させる脳番地
7.視覚系脳番地......目で見たことを脳に集積させる脳番地
8.記憶系脳番地......情報を蓄積させ、その情報を使いこなす脳番地

こうした番地で分けられる脳の各機能は、年齢を重ねても成長させることができるそうです。

人によってどの脳番地が発達し、どの脳番地が比較的未発達のままであるかは、各人が積み重ねてきた経験・学習の種類によって異なります。

弱い脳番地があるからといって、そこだけ鍛えようとしても、脳が疲弊しやすく時間もかかって、効率的とはいえません。

むしろ有効なのが、「脳番地同士はつながっていて、ともに成長する」という脳の習性を生かすことです。

他の成長した脳番地を働かせると、弱い脳番地も連動して強くなっていくのです。

また、同じ脳番地ばかり使っていると、脳が疲弊しやすくなり、やる気の喪失やいら立ちへとつながります。

例えば、乗車中にスマホの画面を見続けると、視覚系脳番地ばかり酷使し、気分転換のつもりが余計疲れてしまいがちです。

こんなときは、音楽を聴くなど、違う脳番地を使う「脳番地シフト」が有効だそうです。

さて、こうした脳番地の特性は、電車通勤とどうかかわってくるのでしょうか。

電車の中が、不特定多数の人が共有する空間であるために、周囲に気を配り、マナーを守るため、「観察→行動」が自然と行われます。

これが各脳番地を働かせます。

それだけでなく、家を出てから電車に乗り込む時点までの間も、脳番地を鍛える機会になっているそうです。

家を出る瞬間など、移動により環境が変化するタイミングには、複数の脳番地がフル活動します。

身体を動かすと同時に、周囲の刺激や情報を脳が敏感に察知するからです。

このように、複数の脳番地が瞬時に働くことを「高次脳機能」といいます。

実は、電車に乗り込む瞬間も、「高次脳機能」が働く場面の一つです。

電車を見て(視覚系脳番地)、乗車してもよいか判断して(思考系脳番地)、入る(運動系脳番地)というスムーズな流れをこなすために、脳は猛烈に活動しているのです。

次に、脳番地の特性を具体的に説明していきます。

①思考系脳番地

・「1日の目標」を20文字以内で作ってみる
・身近な人の長所を3つあげる
・「No残業デー」をつくる

週に1日、絶対に残業しない日を決めて、それを実行します。
このトレーニングの狙いは、仕事を強制的に終わらせる状況をつくることです。
一番いけないのは、このような状況設定をしないまま、ダラダラと仕事を続けることです。

②感情系脳番地

・出かける前に「何があっても怒らない」と唱える
・「大好きなもの」を10日間禁止
・新しい美容院を開拓する

朝出かける前に「何があっても怒らない」と自分に言いきかせると、超前頭野にひとつの「目的」を与えることになり、穏やかな状態で過ごすことができるようになります。

タバコや酒や甘い物など、好きなものを10日間絶つ訓練です。
このトレーニングのポイントは、感情系脳番地にちょっとした負荷を与えることです。

③伝達系脳番地

・創作料理をつくってみる
・相手の口癖を探しながら話を聞く
・カフェでお店の人に話しかけてみる

創作料理で相手をもてなすために思いを巡らすことは、問題解決の手順を筋道立てて考えることなので、料理を作ることは論理的な思考を鍛える訓練にもなるのです。

お店に人に注文を伝えるときに、「このコーヒーの産地はどこですか?」「おすすめは何ですか?」と話しかけましょう。

見知らぬ人に話しかけるときは、相手のリアクションが読めませんし、性格や立場などその人の予備知識は全くありません。

そのため、伝達系の脳番地がフル回転します。

④理解系脳番地

・10年前に読んだ本をもう一度読む
・電車内で見かけた人の心理状態を推測する
・おしゃれな人の服装をまねてみる

昔読んだ本をもう一度手に取ってみてください。
10年ぐらい前に読んだ本でいいです。

どんなにしっかり読んだ本でも、過去に読んだときには気づかなかったことや、長い時間を経て忘れていたことが必ず見つかるはずです。

脳自体が成長しているので、2度目に読む時には以前とは異なる脳番地を使ってその本を読んでいるのです。

電車の中で、人間観察をしましょう。

ブスッとした顔で坐っているスーツ姿の男性を見れば、「あの人は会社で何か嫌なことがあったのかな」と想像できますし、大きなスーツケースを持った外国人を見かけたら、「この人は日本語があまり話せないみたいだ。不安そうだな」と思うでしょう。

このように人の表情を読む訓練は、理解系脳番地を刺激します。

⑤運動系脳番地

・カラオケを「振り」つきで歌う
・歌を歌いながら料理をつくる
・階段を1段とばしで下りてみる

運動系脳番地のトレーニングにおいて大事なのは、楽しみながら体を動かすということです。

オススメは、カラオケを「振り」つきで歌うことです。

料理も五感をフルに使いますから、広い意味での運動です。
運動系脳番地では、調理の最中も、次に何をすればいいのかが素早く計画されています。

これに「歌を歌う」というアクションを付け加えることで、運動系脳番地に一定の負荷がかかります。

⑥聴覚系脳番地

・ラジオを聴きながら寝る
・ニュースを見ながらアナウンサーの言葉を繰り返す
・遠くのテーブルの会話に耳をすませる

寝ている時は、意識は聴覚に集中しています。寝ている時にラジオを聴くことで、聴覚系脳番地が鍛えられます。

ニュースを見ながら、アナウンサーの発言を正確にリピートすることは、聴覚系脳番地を刺激することになります。

この作業を何度も繰り返していると、やがて「聴いた内容を正確に覚える」という行為が脳の中で習慣化されていきます。

⑦視覚系脳番地

・電車の中から外の看板を見ながら数字の「3」を探す
・鏡を見ながら、毎日10種類以上の表情をつくってみる
・街ですれ違う人の背景を推測してみる


電車に乗って窓の外を見る時に、「黄色い看板を探そう」「看板の中から数字の3を見つけよう」というように、何らかのテーマを設定してください。

特定の文字を探そうとすることで、視覚系脳番地の機能が強化されます。

街中ですれ違う人がどんな人なのかを考えながら彼(彼女)を観察することは、視覚系脳番地のテレーニングになります。

顔立ちや雰囲気、服装などから「この人はやさしそうな人だ」などと想像するしかないです。

このように積極的に相手の特徴をつかもうという努力こそが、視覚系脳番地を鍛えることにつながるのです。

⑧記憶系脳番地

・1日20分の「暗記タイム」をつくる
・洋楽の歌詞を聴いて口ずさんでみる
・ガイドブックをもたずに旅行に行く

脳はデッドラインを明確にすると、それまでに何とか作業を終わらせようとする傾向があります。

毎日決まった時間を確保して、その間に集中して何かを覚えるようにしてください。

散歩の時間や通勤時間等に覚えるようにしてください。

英語を使った脳番地トレーニングでは、「洋楽」の歌詞を覚えることがオススメです。

音楽の歌詞は文章とは違い、言葉がメロディに乗っている分、覚えるのも比較的楽です。

耳で聴いて覚えたものを声に出すと、今度は口(音)から覚える形になり、これを繰り返すことで記憶をさらに強化できます。

大切なのは、トレーニングの内容に自分流の工夫を加えることだそうです。
あなた自身が新しいトレーニングをつくることも大切です。

脳を強くするうえで重要なのは、価値観が大きく変わるような体験をすることも重要だそうです。脳が心地良い衝撃を受け、その結果「潜在能力」が引き出されるそうです。

脳番地トレーニングは、難しいものも乗客の迷惑になるものもありません。

今まで憂鬱な時間であった電車通勤を脳力強化の機会に変えることで、通勤が少し楽しいものにできるというメリットもあります。

余計な時間をかけずに、今よりもっと脳の力を伸ばしていきたい方は、試してみてはいかがでしょうか。

今回は、以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も素敵な1日をお過ごしください。


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