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あなたはチリコンカンを知っているだろうか


何を言い始めたんだ、こいつ。と言いたげなあなた。まぁまぁ暇ならちょっと私の話に付き合ってくださいよ。

チリコンカン。どこかで聞いたことがある人もすでに知っているよという人もいると思う。チリコンカンが何かすら想像がつかない人もいるでしょう。
説明します。

チリコンカン。
本当の名前はチリコンカルネ。トルティーヤを主食に豆煮、肉(カルネ)やチーズ、サルサとともに食べるアメリカ・テキサス州で考案されたといわれており、「州の料理」に指定されている。起源については情報が少ないが、インディアンたちが食べていたぺミカンという携帯用保存食が起源になっているのではないかと言わている。お店のサイドメニューには必ず置いてあるそう。

全てWikipediaからの抜粋です。よっ、Wikipedia!

ここからが本題。
決して、私はチリコンカンが実はメキシコではなく、アメリカの料理だということやチリコンカンが実はチリコンカルネという名前なんだというウンチクをたらたら話したかったわけではないし、驚きを共有したかったわけではない。

知った気になって過ごしていることがこの世にはたくさんある。
実際にこの記事を読んだ方の何割がチリコンカンについての情報を知っていただろうか。
このチリコンカンの話がどこで何の役に立つんだ!と思われる方もいるかもしれないが、莫大な遺産を得てチリコンカンの店を開こうと思い立ったときか、チリコンカン好きの石油王もしく美女にアタックするときか、飲み屋でたまたま隣になったかわいいお姉さんとの話のつまみくらいくらいの知識かもしれない。

念押しするが、チリコンカンの話をしたかったわけではない。
こんなにインターネットが普及しいろんな情報を得られる時代になった私たちですら知ってるようで実は知らないことが多いということを伝えたかったのだ。そして、知識はいくつになっても身に着けられるよ、ということも加えてお伝えしたい。

知ったふりというのは社会の中で揉まれて生きていくとふんわりと身についてしまう。容易く情報を仕入れることはできるけど、忙しい時間の中でひとつのことを深堀りすることはなかなかできないもの。なんとなく知り、なんとなく全てのことをわかったような気持ちになることが多い。
興味のないものに時間を割く必要はないけれど、知った気になるのもなんとなくもったいない。

でも、私たちは何が自分に向いていて自分に向いてないかよくわかっていない生き物でもあると思う。
だからこそ、ふっと頭に浮かんだものをいつもより少し時間をかけて丁寧に調べてみると意外な驚きや発見がある。
そして、それはちゃんとあなたの知識になる。

今は必要じゃないかもしれないけど、10年後や20年後にそれを活かす時が来るかもしれない。もしくは友達や家族やはたまた孫たちがあなたの蓄えた知識を必要とするかもしれない。
もしかすると何の役にも立たないかもしれないが、あなたを感動させたりいろんなことを考えさせてくれる材料くらいにはなるだろう。

現に作ったこともないし、聞いてもピンと来ない私がお風呂に入りながら「チリコンカンってなんだっけ」と唐突に思い浮かび、調べ記事のネタとして書けるくらいなのだから。
先日、30歳になった私はこれを書きながら思う。いつになっても何かを知ることはとても面白く、世界は広いことを。

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