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Nakano Nanae
2022年7月27日 17:27
私の脳や心臓や体中の血管の中にたくさんの人が住んでいてときどきお祭があったり静かに祈ったりしているそのせいで私は浮かれたり悲しくなったりあなたを美しいと思ったりするのだろう
2022年7月22日 10:21
ずっと見つめていないと、消えてしまいそうだった。ずっと見つめていたところで、どうせ消えてしまうんだけど。「朝になるといなくなる星みたいでしょう。」だったら星の寿命ぐらい、長生きしてくれたらいいのに。朝になっても、私が死んだあとも、ずっとそこで、光っていて。
2022年7月20日 01:59
泥でできた舟のあたたかい匂いとやわらかい感触その中で眠っていたかった沈むまでの間だけでよかった
2022年7月17日 21:05
この星を隅から隅まで逃げ回って結局元の場所に戻ってきた時隕石が落ちて津波が星を覆ったそれからその波が全部凍って私の足跡は氷漬けにされた逃げ回ったことも戻ってきたことも誰も覚えていないから足跡は宇宙人のものだということになり晴れて私は宇宙人となった
2022年7月17日 12:23
無知と無関心ととびきりの無力でもって私はあらゆる罪に加担しているいつも手遅れになるのを待っていたそのほうが楽だから本物の魔法陣はあくまでもさりげなく私たちを包囲している誰も見ていない空にだけ架かる白黒の虹綺麗事しか言わないと決めた君が削り出す命は南極の氷ぜんぶよりも重い今ならまだ好きな場所に地平線を引けるのだそうだどうか君の喉元を通っていくものが美しく柔らかで澄みき
2022年7月2日 18:17
王子様が「絶望して死ね」と言ったみんなも真似してそう言ったよく見ると王子様は人形だっただってあんな細い体に内臓が全部入るはずがないから歌うたいが大好きな食べ物を食べたくない時の気持ちについて歌っていた日曜日の記念公園には平等に太陽の光が降り注ぐけど皮膚病になるのは決まってあの町の人本物の銃声を知ったからこの部屋から宇宙の果てまで届く普遍を探してる歳を取っても若いまま死