Satoshi Nakamura
どの先生に伺っても、重要だという認識だけれど、なかなか学生さんたちはやってくれないもので、どうしたものかと思案している方が多い「学生さんがなかなか質問してくれない問題」。学生さんからすると質問しにくい理由にも色々とあるので(先輩に対してこんなこと聞くのははばかれるとか、知らないのは自分だけでは?とか、理解できていないと呆れられるのでは?とか、恥ずかしいなどなど)、なかなか難しいものだなとも思います。 ちなみに、何もしなくても学生さんは質問するよとおっしゃる先生もいらっしゃる
今回の卒論発表会および、B3/M1/M2の進捗発表会については対面で実施できると楽しみにしていたのに、なかなかままなりませんね。今年度もオンラインでの実施となりました。 さて、そのオンラインでの成果発表会については、これまでも下記ページのようにRemo+Scrapboxという形式で実施してきて、各発表について事前にScrapboxのページを作成し、そちらにポスターの画像を貼っておいて、発表に対するコメントをScrapboxに書き込んでもらう形式をとって、とても良い感じでした
ようやく複数回実施して、良さ整理できてきたので改めて(過去の記事はこちら)。 学生さんの様子を見ていると、自身の研究について、そのアイディアを思いついて取り組み始めたときにはオモシロイと思っていたのに、徐々に「あれ?これなにが面白いんだろう」と思ってしまいがちのように思います。また、研究について何度も語っていると、このテーマについて初めて聞くひとの気持ちがだんだんわからなくなり、導入の重要なところを飛ばして説明するようになってしまって、結果的に納得性の低いものになっていたり
先日こんなことを書いたら、かなり多くの方から賛同を頂いていたようでした。雑談は本当に重要ですよね。 研究室での雑談は、研究テーマを考えたり広げたり深めたりひっくり返したりするのにも役に立ちますし、ふと詰まっていたことを思い出して質問するといったこともできますし、とても重要だと思います。また研究で詰まってしまったときなどに、こんなレベルの低いことを相談するわけには...などと思ってしまって一人で抱えて1週間~1ヶ月経過し、抱えれば抱えるほどもっとレベルの高いことを相談しなけれ
大学で卒論や修論があるところは、1~2月は卒論・修論発表会でバタバタだと思います。 私が所属する先端メディアサイエンス学科では、卒論発表会は各研究室で独自に実施するものとなっているため、中村研では1月末~2月上旬に通常卒論の発表会を実施しています。また、卒論発表会は折角の機会ですので、この日に修論発表会のプレ発表会(本番は専攻全体で実施)と、学部3年生、修士1年生の進捗報告会も兼ねて実施しています。 例年だと卒論発表は口頭発表で実施し、それ以外の発表についてはポスター形式
研究室でしっかりと情報共有がなされているところは思った以上に少なく、先生だけが重要な情報を知っている、秘書さんだけが全容を把握している、あの先輩だけがあの高価な機器の使い方を知っている、しっかりもののあいつだけが頼りみたいなことになりがちです。 で、先生が忙しくなりすぎると情報が降りてこなくて困る、秘書さんが辞めると情報が消失して破たんする、先輩が卒業すると誰もあの高価な機器を使えず廃棄まっしぐら、しっかりものの学生さんに負荷が集中して不満がたまるみたいなことになりがちです
なんかしらんが,下書きしたものが一見すると保存できているような感じなのだけどアップデートされず,先祖返りしてしまう.下書きを更新しても日時が変更されず,どれだけ編集して下書きしても,よくわからんタイミングでこの16:53の記事に戻される. なんなのこれ.ループもの? 16:53がなんか特異点なの?
今年の1月に研究室運営を支えるWebサービスについて書いて、色んな人に読んでもらったのですが... あれから随分と世の中が変わってしまいました。新型コロナウィルスにより研究室にみんなが集まって活動することができなくなったため、時間同期でオンライン空間に集まって活動スタイルへと変化し、情報共有の重要性が特に増していると言えます。また、新型コロナウィルスとともにある時代において重要なのが、対面でできていたゼミや研究室内での活動を、如何にしてオンラインで成り立たせるかという話にな
卒業論文や修士論文で書きまとめる研究内容については、約半年かけてアイディアやモチベーションについて徹底的に議論したり、プロトタイプシステムを実装したりプレ実験を実施してあたりをつけたり、合同研究会などで発表して意見をもらったり、実験結果について議論したりすることで固めていくわけですが、論文を書くこと自体は、ひたすら自分で整理し、向き合い取り組んでいく必要があるので、なかなか大変です。 また、卒論や修論は、何をどんな感じでどれだけ書けばよいかがわからないですし、一般に1~2年
中村研では「ひとりの落ちこぼれも出さずにある程度高いレベルまで上げる」ということが基本的な運営ポリシーであり,色んなことをやっているのですが,その中でも重視しているのが他研究室との積極的な交流会だったりします. 研究室に閉じていると仲間も世界も広がりませんし,画一的な評価基準のなかでいるのはうまくいっている人にとっても,うまくいっていない人にとっても望ましくありませんし,機会損失にもなります.また,一度学会発表して終わりじゃなく,途中の段階で色んな人にコメントをもらうという
オンライン型の演習講義では、誰が何をやっているのかが見えないので、学生さんの不満がたまりがちです。また、教員も学生さんのことを把握できないので、何がどうなっているかわからず困ります。 先日投稿した下記の記事に書きましたが、 私が担当しているプログラミング演習の講義では、120人の学生が毎回講義中に課題に取り組み、その課題を提出することでプログラミングを習得していくという形をとっています。 毎回、3つ程度の基本課題(講義時間中に解き、正解であると採点されることが必須の課題
色々な試行錯誤をしたプログラミング演習のオンライン演習講義、とりあえず無事終わりました(まだ最終レポートはありますが)。 最後の講義で、学生さんたちにアンケートに回答してもらいましたが、95%近くの学生さんから回答をもらい、びっくりするくらいに高評価でした(ちょっと泣けそうになるコメントもありました)。また、学生さんたちの達成度も例年に比べて高く、成績もまた例年に比べてかなり高いものとなりそうな感じです。今年のリモート化は最初から負け確定だったので、なんとかなったばかりか、
事例とあるウェブサービスのアカウントの初期設定をしていたときのこと、新規パスワード設定画面で、下記のようなメッセージが表示されました。 2度ほどパスワードを入力してみましたが、同じようにこのメッセージが表示され、最後はパスワード生成サイトで作ったパスワードを入力してなんとか乗り切りました。 何がダメだった?名前とか誕生日とか、単純なパスワードを入力する人は多いですので、安全なパスワードを入力してもらいたい気持ちはわかります。ただ、このサイトでは何をもって安全なパスワードと
これまでにも何回か書いているプログラミング演習の講義は、受講生が120人おり、色々な施策を打つことで、なんとか対処してきました。 方法としては、「全受講者がリモートで受講できるためのパソコン等の提供」「Slackに全学生に入ってもらいいざというときのリアルタイムコミュニケーションの手段の確保」「予習資料の改善」「typing.runというタイピング写経サービスの開発とそれを事前予習課題にすること」「Remo Conferenceによる講義の運用」「Google Driveへ
ホテルや旅館に泊まったときに、置いてある部屋着や浴衣、どれを着るかで困ったことありませんか? 事例このホテルには、FとMの2つの部屋着が置いてあります。さて、どちらを着るでしょうか? 私でしたら、MaleとFemaleだから、Mが男性用だねと考えて、お風呂に行くと思います。 で、部屋着がえらいちっちゃいなとお風呂で困るわけです。なぜかと言うと... となっており、Mは5段階の下から2番目、Fは5段階の一番上のFreeサイズだったわけです。つまり、私は「F」を選ばなきゃ
当事者以外はなかなか気づきにくく、また放置されがちな色に関するユーザインタフェースの話。 事例「乗車位置はホームの黄色の三角印です」とのアナウンスが入ります。また、写真を押さえそびれたのですが、下みたいな感じで電光掲示板にも色と形が示されます。この場合は「黄・緑○2~8」と示されています。 都会のように、電車の乗者数が多く、電車が頻繁に到着し、また色々な種別の電車が走っていると、乗り場を分散させるためにこのようにホーム内で場所を分けるよう配慮されていることはよくあるかなと