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N中等部 ポートフォリオ紹介(前編)

こんにちは、N中等部「ネッ中note」です。
今回はN中等部生が作成しているポートフォリオについてご紹介いたします。

生徒のポートフォリオトップ画面

■この記事は以下のような方にオススメです■
・N中等部の授業に興味がある方
・教育現場でポートフォリオの活用に興味のある方
・PC端末やデジタルデータとして成果物のまとめ方に関心のある方


ポートフォリオとは

みなさんは「ポートフォリオ」と聞いて、何を思い浮かべますか?
クリエイターが創作活動を示すもの、金融商品一覧や組み合わせたもの、または子供たちの学習成果物を保存・蓄積するものなどがあげられるでしょうか?

クリエイティブ業界のみならず、金融用語、そして教育分野にも使われており、業界によってその意味合いは異なっています。

授業スライド

N中等部ではポートフォリオを「自身の経験や体験、スキルを人に伝えるための作品集」と位置付け、Google サイト(※)を用いて制作しています。そして、その制作活動を通して、自分自身の得意分野や興味関心について考えるきっかけにつなげています。
※ Google社が提供しているホームページ作成ツール。

どうして中学生がポートフォリオ作成するのか

N中等部には「12歳からの進路設計」の総合型教育において、社会で求められる力を身につけられるようなカリキュラムやコンテンツがあります。その中で身につけたスキルや成果物をポートフォリオに蓄積し、自分をプレゼンできるものを作ります。
ではなぜ、中学生の生徒たちがポートフォリオを制作しているのか、2つの側面からお伝えします。

●キャリア形成における役割 ~12歳からの進路設計〜


近年、ポートフォリオは「自らのスキルや実績を効果的に伝えるもの」として、大学入試や就職活動に用いられることが多くなってきました。

文部科学省の発表で、大学入試の総合型選抜の入学者数は3年連続増加していると伝えられました(2023年1月25日)。総合型選抜では、学力だけでなく面接や論文、プレゼンテーションを通して総合力を評価・判断されます。その際求められるものとして、活動報告書や自己推薦書があげられます。

また、就職試験ではデザイナーなどのクリエイティブな業種や、プログラマー・システム開発などの職種の選考で、どんなスキルを持っているか判断するために提出を求める企業が増えています。

これが、必要になってからポートフォリオを作ることと、中学生から事実に基づいた蓄積してきたポートフォリオがあるのでは、説得力や内容の奥行きに違いが出ることは誰の目にも明らかなものとなります。

N中等部・N/S高等学校 「12歳からの進路設計」

● クリエイターとしての成長を促すもの


ポートフォリオ作成は、生徒たちがクリエイターとしての成長を促す重要な要素があります。

N中等部のプログラミング授業では、一人ひとりが「デジタルクリエイター」になるために、さまざまなコンテンツが用意されています。日々ものづくりに取り組む生徒たちは、自分自身のアイデアや創造性を形にした作品をポートフォリオにストックしています。

制作を続けていくと、上手くいかない、方向性を見失うこともありますよね。そんな時に過去からの作品を見返すことで、これまでの積み重ねてきたものが自信に変化したり、一旦ゆっくりと考える機会ができるようです。

「生徒の声」
・(イラスト制作)影の付け方や立体感など目を見張る変化。普段は気付けないけど、並べてみることでより自分の成長を感じられる。
・(3Dモデリング)チュートリアルからスタートした作品が、自分の作りたい、表現したいものが作れるようになったと思う。他にもいろんなツールを使ったが、やはりBlenderが自分には合っていると感じた。
・(プログラミング)単純なゲームを作ることが一苦労だったが、アプリ開発に取り組んでいる。今では、ポートフォリオを使って仕事も任されている。

生徒作品:ものづくり(Blender)

制作を通して「何が得意なのか」「どんなことに興味があるのか」を考えることとなり、将来のキャリアの方向性、自分の興味関心や強みを深めていく資料にしています。


続きは「後編」で、N中等部の生活を反映させた内容や活用方法をご紹介いたします!

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