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つれづれ野菜日記 カリフラワー

カリフラワーという野菜が好きで、毎年この季節になるといろいろな味つけを試してみています。
そもそもはそんなに情熱を感じる野菜でもなかったのだけれど、ヨーロッパに住むようになり、その美味しさに目覚めてからは、帰国してからも頻繁に食卓に登場させるようになりました。

以前、レシピサイトNadiaさんで書かせていただいたカリフラワーのコラム。この中にもいくつかレシピが登場しますが、本来は洋風野菜のカリフラワーも、実は和食との相性が素晴らしく良くて、意外と煮物やきんぴらなんかにしてもすごく美味しいのです。

個人的に思う所では、カリフラワーの美味しさってたぶん2種類あって、じっくり加熱した時のホクホク感やほろりと崩れる感じを楽しむか、さっと火を入れて(ほぼ生に近いような形で。実はカリフラワーは生でも食べられます)、ポリポリした小気味良い食感を楽しむかで、またできあがりの味わいがまったく違うものになる気がするのです。

こういうのは、ほっくり系。やわらかく、スープがしみて最高においしい。

さっと炒めてカリカリ食感を残した、きんぴら。甘辛味に山椒が美味。

ホクホクとカリカリ、そのどちらも味わえるような、カリフラワーらしいグラタンを作ってみたことも。

いずれにしても、カリフラワーはなにしろあのアブラナ科なので、冬の寒い時期にはぜひ食べておきたい栄養満点野菜。しかも芋類と同様、加熱してもビタミンCが比較的壊れにいため、冬場は特にありがたいのです。

お出汁と油揚げの旨味を吸わせた煮物。こういうのは本当にカリフラワーが得意とするところ。口に入れたらほろりと煮崩れて、なんともたまりません。

こんな風に、洋風の野菜でも、意外に普段のおかずとして食卓に取り入れやすいものって多いですよね。基本的に和食好きな身としては、どんな食材を見ても「ご飯(や日本酒)に合わないかな」と考えてしまうのですが、国や地域、食文化の枠組みを超えたヒット作に出会えると、なんとも言えない嬉しい気持ちになります。

今年も何か新しい組み合わせを発見できたら、こんな嬉しいことはない。そんな気持ちで、ホクホクしながらカリフラワーのつぼみを切り分けています。


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