庭乃桃(にわの・もも) / 料理・食文化研究家、フードライター

料理家として「おいしい」をとりまくさまざまな食卓の風景や食文化に目を向けながら、レシピ…

庭乃桃(にわの・もも) / 料理・食文化研究家、フードライター

料理家として「おいしい」をとりまくさまざまな食卓の風景や食文化に目を向けながら、レシピ開発、執筆、講演などをおこなっています。大学院ではヨーロッパの歴史・文化を専攻。著書『おいしく世界史』(柏書房、2017年)。公式サイト:https://niwamomo.com/

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自己紹介 はじめまして。

はじめまして。 料理・食文化研究家の庭乃桃(にわの・もも)と申します。 このたびこちらのnoteさんで、記事を書かせていただくことになりました。 ふだんは主に料理のレシピを作成したり、文章を書く仕事をしていますが、そこにはおさまりきらないこまごまとしたことをどこかに書き留めてみたくて始めてみました。 まだどんな風になっていくのか、予想がつかない部分もありますが、まずはほそぼそとでも少しずつ記事を増やしていけたらと思います。 どうぞよろしくお願いします。 2021.0

    • 季節の食卓 | 牛肉とししとうのにんにく塩炒め

      近ごろ地元野菜の直売所に行くと、色鮮やかで美味しそうなツヤツヤのししとうが目に留まります。ピーマン、パプリカ、なす、ししとう、万願寺とうがらし。ナス科の野菜を思い切り楽しめる季節がやってきましたね。 なかでもししとうは、うちの夫が大好きなので、つい毎回のように買ってしまいます。ピーマンともまたちがった独特の味わいは、暑い日の食卓にぴったり。今日は、そんなししとうメニューのなかでも簡単で美味しいメインおかずをご紹介したいと思います。 にんにくも入った、なかなかのスタミナメニ

      • 旨み食材の宝庫・台湾の麺料理「担仔麺(タンツーメン)」

        担仔麺(タンツーメン)というお料理を作らせていただきました。担仔麺は、有名な担々麺と同様、もともとは売り子さんが具材やスープを「担」いで売り歩いていたことから付いた名だとか。  台湾の屋台ではおなじみの人気グルメですが、今回はそれをご家庭でも美味しく楽しめるようレシピ化してみました。 味の決め手となるのは、主に豚肉とエビ。そこに、干し椎茸やニンニク、五香粉の風味も加わって、最終的は具材とスープが口の中で一体となり、麺にからんで、得も言われぬ複雑且つ旨みのあふれる料理が完成

        • 旬を迎えた #ブルーベリー 🫐 この間は近くの農家さんから子どもがいただいてきて。美味しすぎたのか一人であっという間に食べちゃいました。なので、今回は改めて購入。大粒でとても美味しいです🍀 #旬の味 #旬の食材 #果物 #果物写真 #初夏 #旬の果物

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        • 季節の食卓
          8本
        • 旬の野菜
          7本
        • 欧風家庭料理のつくりかた
          4本
        • つれづれ野菜日記
          5本

        記事

          季節の食卓 | 豚肉と春菊のおかずサラダ

          しばらく前から春菊にとてつもない情熱を感じるようになって、旬を迎えると、それこそわしわしといただいています。 春菊を食べる時は、たいていが生(なま)。 そして、たいていがごま油と塩ベースの味つけで、ねぎたっぷり。これが相当、やみつきになります。 多少しっかり食べたいなという時には、そこになんらかのたんぱく質をプラスするわけなのですが、たいていは手軽なちりめんじゃこ。そしてもう少しちゃんと作る場合には、今回のようにさっと焼いた豚肉をのせることも。 春菊は、あらかじめしばらく

          つれづれ野菜日記 カリフラワー

          カリフラワーという野菜が好きで、毎年この季節になるといろいろな味つけを試してみています。 そもそもはそんなに情熱を感じる野菜でもなかったのだけれど、ヨーロッパに住むようになり、その美味しさに目覚めてからは、帰国してからも頻繁に食卓に登場させるようになりました。 以前、レシピサイトNadiaさんで書かせていただいたカリフラワーのコラム。この中にもいくつかレシピが登場しますが、本来は洋風野菜のカリフラワーも、実は和食との相性が素晴らしく良くて、意外と煮物やきんぴらなんかにしても

          旬の野菜 | おおまさり(極大粒 生落花生)

          以前からずっと気になっていた、地元産の生落花生。 「おおまさり」というのが最近人気でよく見かけますが、とにかく粒が大きくて立派。 さっと洗って、塩茹でにしてみました。 水から火にかけて、約25分。あまり茹ですぎず、風味が損なわれない程度で食べてみたかったので心持ち早めに火を止めました。 保温性の高い鍋だったせいか、冷めるまで置いたらとても良い感じ。 殻は思っていたよりもずっと立派で硬くて、指先だけで割ろうとするとなかなか力がいりました。でもその手間もかけた甲斐があるく

          旬の野菜 | ハヤトウリ

          この時期になると毎年のように食卓に登場する、ハヤトウリ。数年前に地元野菜の直売所で見かけて以来、美味しい食べ方を求めていろいろお試ししました。 家族の好みなどもあり、結局落ち着いているのは生での食べかた。といっても意外といろいろバリエーションがあって、洋風のピクルスだったり、和風のお漬けものだったりとさまざま。 こちらがハヤトウリ。加熱していただく料理もいろいろ作れますが、生のハヤトウリは、なんといってもほかにはないパリパリとした食感がとても美味しいのですよね。 ハヤト

          雨の時間が意外と長かった一日。ようやく傘をたたむと、緑の鮮やかなお茶の木の葉っぱにきれいな雨のしずくが。 今日は雨にかなり悩まされたけれど、 ちょっとむくわれた思い。 お茶の葉の緑色が、春夏の頃とはちがう どこか秋めいた風情で心落ち着いた瞬間でした。

          雨の時間が意外と長かった一日。ようやく傘をたたむと、緑の鮮やかなお茶の木の葉っぱにきれいな雨のしずくが。 今日は雨にかなり悩まされたけれど、 ちょっとむくわれた思い。 お茶の葉の緑色が、春夏の頃とはちがう どこか秋めいた風情で心落ち着いた瞬間でした。

          食コラム | ハロウィン - 不思議に満ちた「古くて新しい」イベント -

          毎日の食生活を、四季折々の行事や、郷土食、 健康、体調、五感、彩りなどのさまざまな観点から楽しむことのできる『食ZENラボ』さまのサイトでコラムを執筆させていただきました。 最近はずいぶんとメジャーになってきましたが、知っているようでいて案外知らないのがハロウィン(正しい読み方は、ハロウィーン)。 その本来の意味や、ゆかりのある食べもの、ハロウィンの魅力や社会的な意義などについて短くまとめさせていただいています。 よろしければぜひ一度ご覧ください。

          食コラム | ハロウィン - 不思議に満ちた「古くて新しい」イベント -

          かぼちゃと押し麦のリゾット

          先日ハロウィーン向けに、レシピを考案させていただきました。 オレンジのかぼちゃは、ヨーロッパで生まれたハロウィーンがアメリカに渡ってからメジャーになったお野菜。今回はそんなかぼちゃのオレンジと、ハロウィーンの「ふるさと」・アイルランドで親しまれてきた押し麦を合わせて作ってみました。 押し麦はオートミールと並び、最近また注目されている健康食材ですけれど、こうしてリゾットに入れてもぷちぷちした食感がアクセントになって本当に美味しい! 香りづけに使うシナモンも、かぼちゃと抜群

          秋かぶときのこのサブジ(インド風スパイス炒め蒸し)

          秋は、かぶの甘みがきわだつ季節。かぶは春と秋、年に2回の旬がありますが、秋のものは加熱に向いていて、甘みが凝縮しています。 そんな美味しい秋のかぶを、しめじと一緒に簡単なサブジにしてみました。 インド風のスパイス炒め、サブジは、本来数種類のスパイスで香りづけした油で野菜を炒め蒸しのような状態にするお料理ですが、今回は手軽にクミンシードとカレー粉で作っています(もちろん、お好みでスパイスを組み合わせてもOKです)。 こちらのレシピは、『食ZENラボ』さまのサイトで公開中。

          秋かぶときのこのサブジ(インド風スパイス炒め蒸し)

          おいしくなってきた里いも。鶏肉やこんにゃくと炊いて、ねっとりやわらか、旬の風味を楽しみます。この繊細でやさしい口あたりは、やはり今の時期ならではなのかな。ぬめりをとらずに作ったけれど、家族はとろりとした煮汁までご飯にかけて食べてくれました。本当だ、これおいしい…!

          おいしくなってきた里いも。鶏肉やこんにゃくと炊いて、ねっとりやわらか、旬の風味を楽しみます。この繊細でやさしい口あたりは、やはり今の時期ならではなのかな。ぬめりをとらずに作ったけれど、家族はとろりとした煮汁までご飯にかけて食べてくれました。本当だ、これおいしい…!

          食コラム | ヨーロッパの秋は「新ワイン」と玉ねぎで

          毎日の食生活を、四季折々の行事や、郷土食、 健康、体調、五感、彩りなどのさまざまな観点から楽しむことのできる『食ZENラボ』さまサイトにて、コラムが公開になりました。 いまヨーロッパは、ワイン祭りの季節。 その雰囲気や、季節限定の特別な飲み物、そして一緒にいただくお料理のお話などを書かせていただいています。 よろしければぜひご覧ください。 * * * …最近、こちらのnoteのほうがなかなか更新できておりません。 皆さまのところへもなかなかお邪

          食コラム | ヨーロッパの秋は「新ワイン」と玉ねぎで

          葉しょうがというと谷中しょうがが有名ですが、夏の終りから秋口にかけては 地元でも美味しいのがいただけます。 みずみずしくて、さわやかな辛み。 やはりお味噌をつけていただくと最高に美味しいです。 しょうがのほどよい辛みは、不安定なお天気が続く時などにも元気をもらえますよね。

          葉しょうがというと谷中しょうがが有名ですが、夏の終りから秋口にかけては 地元でも美味しいのがいただけます。 みずみずしくて、さわやかな辛み。 やはりお味噌をつけていただくと最高に美味しいです。 しょうがのほどよい辛みは、不安定なお天気が続く時などにも元気をもらえますよね。

          季節の変わりめに効く、オニオンジンジャースープ。

          朝晩の冷え込みや急激な気温の変化で、何かと体調をくずしやすくなるこの時期。 そんな季節の変わりめにいただきたい、元気の出るごちそうスープのレシピを考案させていただきました。 毎日の食生活を、四季折々の行事や、郷土食、健康、体調、五感、彩りなどのさまざまな観点から楽しむことのできる『食ZENラボ』さまのサイトで公開になっています。 欧風料理のベースに和のテイストをプラスした、野菜の甘みと旨みがいっぱいのスープ。 よろしければぜひご覧ください。

          季節の変わりめに効く、オニオンジンジャースープ。